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バイクのカウルとは。割れの補修や修理、塗装について

バイクには、「カウル」と呼ばれるパーツがあります。

さまざまな形や大きさがあるカウルですが、カウルはどのような働きをするものなのでしょうか。

本記事では、カウルの概要とその役割、カウルに使われている主な素材、取り付けられる部位によって異なるカウルの種類、カウルの付属パーツなどについてご説明します。

また、カウルが割れてしまった場合や傷がついてしまった場合の修理や塗装の方法についても併せてご説明します。

バイクのカウルとは

カウルとは、バイクの車体を覆うように備え付けるパーツです。

「カウリング」や「フェアリング」と呼ばれることもあります。

カウルにはいくつかの種類があり、形状や取り付ける場所によって名称が分けられています。

カウルが果たす役割(装着理由)

カウルは、流体力学に則した紡錘形と呼ばれる形状をしており、走行中の空気抵抗を減らす効果があります。

空気抵抗が下がるとスピードが出しやすくなるため、スピードを競うバイクレースでは、カウルは必ず装着されるパーツとなっています。

また、カウルは前からの風を切る効果もあり、バイクで走行している間、常に前方からの強い風を受けるライダーは、風が体に当たることによって生じる疲労や体温の低下をカウルによって軽減することができます。

カウルに使われている主な素材

カウルには、主にABS樹脂、カーボン、FRPなどの素材が使われています。

ABS樹脂

ABS樹脂は、樹脂プラスチック素材で、物理的な衝撃に強く、かつ腐食性の化学物質に対する耐性があり、加工しやすいといったメリットがあります。

また、価格が安く、軽量の素材でもあります。

カーボン

カーボンは、炭素繊維を配合したプラスチック樹脂のことを指し、金属よりも軽量でありながら金属と同じ強度を持つ素材です。

軽量化を図るレース用バイクなどでよく使われています。

FRP

FRPは、繊維強化プラスチックのことで、プラスチック樹脂にガラス繊維やアラミド繊維などを配合しています。
低コストでデザインの自由度が高いといった特徴があります。

カウルの種類

カウルは、大きさや形状、取り付ける場所によって名称が分けられています。
主なものとしては、フルカウル、ハーフカウル、ビキニカウルがあります。

フルカウル

フルカウルは、エンジン部分も含めたバイクの車体全体を覆うような形状のカウルのことです。

ハーフカウル

ハーフカウルは、フルカウルからエンジンの下に付けるアンダーカウルを外したような形状で、主にバイクの上部を覆うような形をしています。

ビキニカウル

ビキニカウルは、ハーフカウルと同様にバイクの上部を覆うカウルで、メーターやヘッドライトの周辺に取り付ける小さめのカウルです。

その他、レース用のモデルなどに付けられることが多いのが、エンジンの下に付けるアンダーカウルです。
また、シートの後ろのほうに取り付けるシートカウル、リアカウル、テールカウルなどもあります。

カウルの付属パーツについて

カウルウインカー

カウルウインカーは、カウルにネジで直接取り付けるタイプのウインカーです。
カウルウインカーを取り付ける際には、カウルに電球やビス用の穴を開ける加工が必要になります。

カウルミラー

カウルミラーは、カウルに直接取り付けるタイプのミラーです。

純正がカウルミラー仕様になっている場合は、形や色など、好みのカウルミラーを取り付けて、愛車をカスタムすることができます。

取り付けの際には、ボルトの太さや取り付けボルトの固定ピッチの範囲、取り付け面が平面になっているかなど、取り付けの条件を事前に確認しておく必要があります。

カウルの補修や修理の方法

カウルの補修や修理は、専門店への修理依頼がおすすめ

バイク走行中に飛び石が当たったり、バイクを倒してしまったりすると、カウルに傷がついてしまったり、割れてしまうことがあります。

カウルの傷や割れをそのまま放置しておくことは、見た目もあまりよくありませんが、それ以上に安全上の不安も残ります。

ホームセンターなどで売られている工具や材料で、自分でカウルの補修や修理をする方法もありますが、必ずしも安全上も全く問題なく、美観上もきれいな状態に修復できるわけではありません。

カウルに傷や割れが生じてしまった場合には、バイクの販売店や修理工場などの専門店に修理を依頼することをお勧めします。

以下では、専門店でのカウル修理の方法を簡単にご説明します。

カウルの修理方法(専門店での一般的な工程)

ABS樹脂カウルの場合

ABS樹脂のカウルが割れた場合には、ハンダゴテを使って割れてしまった部分を仮止めします。

専用のABS溶接棒を使い、ヒートガンで樹脂と母材を溶かしながらしっかりと溶接します。

ベルトサンダー、ディスクサンダーで溶接面の凸凹を整え、ポリエステルの樹脂パテで表面をきれいに埋めていきます。

カーボンカウルの場合

塗装をはがして、損傷箇所を確認します。
ガラスマット、カーボンクロスを接着強度の強いエポキシ樹脂で接着して硬化させ、表面を整えます。

FRPカウルの場合

塗装をはがして、損傷を受けた部分を確認します。
損傷部分を切り出し、その形状に合ったガラスマットをはめ込み、専用の接着剤を使ってFRP成型をします。
はみ出した部分をペーパーで削り、パテ埋めをし、表面をきれいに埋めていきます。

カウルの塗装

カウルの修復が終わったら、必要に応じて塗装をしていきます。
塗料を均一に塗るためのサフェーサーを塗布し、グレージングパテ、耐水ペーパーを使ってさらに表面を滑らかに整えます。

塗料の色を調整し、スプレーガンを使って液だれや色むらが出ないよう、表面に均一に塗料を吹き付けていきます。
ロゴなどのステッカーを張り、最後にクリアコートを塗って、カウルの修理が完了となります。

まとめ

カウルは、バイクの車体を覆うように取り付けられているパーツです。

前方からの風を防いで空気抵抗を減らす役割とライダーの疲労や体温の低下を軽減させる役割があります。

カウルは、飛び石や転倒などにより傷がついたり割れたりすることもありますが、バイク修理の専門店では、複雑な工程を経てカウルをきれいに修復することができます。

安全運転に気を付けて愛車でのツーリングを楽しむためにも、万が一、カウルの修理が必要になった場合は、専門店に修理を依頼した方が安心です。

※記載の情報は、2020年10月時点の内容です。

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