バイクには、スラローム走行と呼ばれるものがあります。
普通自動二輪車や、大型自動二輪車の免許を取得する際に学ぶ、走行技術です。
本記事では、スラロームとは何かをお伝えしつつ、自動二輪免許での課題やアクセルの使い方などについてご説明します。
スラロームとは、等間隔に設置された障害物を左右にバイクを傾けながら交互に交わし、進路転換を行うことです。
アクセルの開閉を行いながら、バイクの反動を利用して左右に切り返す技術が必要です。
スラロームを行うには、進行方向をすばやく変えるコーナリングはもちろん、必要に応じて速度を落としつつ走らせなければいけません。
これらを瞬時に切り替えながら、走らせる難しさがあります。
スラロームの正式名称は、「進路転換コース」といいます。普通自動二輪車や大型自動二輪車など、二輪免許取得する際には必ず組み込まれている障害物コースです。
教習所や自動車学校では規定のコースに障害物を置き、スラロームを練習します。
卒業の際にはその技術力を見るため、検定を受けなくてはなりません。
卒業検定では通過タイムも決められており、普通自動二輪車の場合は8秒以内、大型自動二輪車の場合は7秒以内で合格となります。
なお採点基準は、以下の通りです。
などで失格となります。バイクが転倒したり、障害物に衝突したりした場合は、ケガや事故にもつながります。
十分に注意しましょう。
その他に、卒業検定では以下の減点項目もあります。
などがあります。
規定時間を超過しても、減点はわずかです。まずはゆっくりでも安全運転で走行することを心がけましょう。
なお、卒業検定の合格ラインは100点満点で70点です。
70点が取れれば、教習所は卒業となります。
アクセルを戻すということはハンドルが切れ、バイクが曲がることができるということです。
まずは、アクセルを戻すタイミングを考えましょう。
アクセルを戻すタイミングは、障害物の少し手前です。
このタイミングが遅れてしまうとバイクは立ったままとなり、曲がることができません。
障害物のない安全な場所でバイクが立ち上がれば、次の障害物にも当たることはありません。
なぜなら、ハンドルを切ったうえで後輪のタイヤの位置が決まり、バイクの位置が定まっているからです。
教習所のスラロームを行うコースは、障害物の間隔が4.5mです。
つまり、長い距離ではありませんから、アクセルを大きく回す必要はありません。
アクセル開度は、ほんの少しです。
仮にアクセルを回しすぎるとスピードが出てしまい、大きくコースから外れてしまうことがあります。
注意しましょう。
わずかにかけたアクセルは、素早く戻します。
こうすることにより、バイクの向きを変えることができます。
前述しましたが、バイクでスラロームを行うには、アクセルの使い方が非常に重要になってきます。
以下のように、簡単にまとめました。
ライン取りというのは、バイクがどこを通るのかということです。
それを考えて、スタート位置に入りましょう。
障害物と障害物の中間地点に、バイクの前輪が通るイメージで、ライン取りを行うのがポイントです。
左に曲がるときには、アクセルを戻しつつ、バイクを左に傾けましょう。
曲がり終えたら、アクセルを回してバイクを真っ直ぐに立てます。
右に曲がるときには、アクセルを戻しつつ、バイクを右に傾けましょう。
目線は、一つ先の障害物に送ることが大切です。
慣れてくれば、アクセルの操作もリズミカルになってきます。
バイクのスラローム走行にはアクセルワークをはじめ、ブレーキングやライン取り、目線など、バイクに乗るうえでの基本が詰まっています。
スラロームが上手になることは事故を防ぎ、安全運転につながります。自信のない方はこの機会に、ぜひ練習をしてみましょう。
最後に、バイクを所有されている方は、チューリッヒのバイク保険をぜひご検討ください。
万が一のバイクの事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2020年5月時点の内容です。
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