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自動運転車の実現による近未来のクルマ社会は、果たして今より魅力的?

高根英幸の” 先進! ”カーテクノロジー講座

自動運転車の実現による近未来のクルマ社会は、果たして今より魅力的?

Vol.01 自動運転車の実現による近未来のクルマ社会は、果たして今より魅力的?

このところクルマ関連のニュースで話題となっている言葉に「自動運転」というキーワードがあることは、皆さんご存知でしょう。自動運転と聞くと、ボタンを押すだけ、あるいは目的地を告げるだけで連れていってくれる、そんなクルマを想像してしまうのではないでしょうか。

自動運転の技術はまだ「初心者マーク」レベル

実は、国産車、輸入車のおよそすべてを含めて、自動運転と謳っている装備は、まだそれほどのレベルに達しているわけではありません。現時点で実用化されている技術を組み合せて、加減速とステアリングの微調整を両立しているだけに過ぎないのです。これは完全自動運転へのロードマップからすれば、4段階あるレベルのうち2段階目にあたるまだ未成熟なものであり、単独の装備としても、完全に運転を任せられるような代物ではないのが現状です。

自動運転技術の動向(国土交通省) 自動運転技術の動向(国土交通省)を加工して作成

現在の自動運転のレベルを例えるなら、仮免のドライバーが、運転教習中に教官のサポートを受けながら公道を走るようなものです。安心して運転を任せることなどできないのはもちろん、常に助手席で運転を見守って、いざというときにはステアリングやブレーキなどを操作して危険を回避する必要があります。運転の代わりをしてくれるというより、帰省ラッシュ時などのひどい渋滞では運転をサポートしてくれる程度に考えておくべきでしょう。

自動車メーカーはこぞって、2020年までに自動運転のクルマを実用化させるなどと近い将来の実現を宣言していますが、これは目標に過ぎません。法整備もまだまだ見通しができない今、完全にユーザーが利用できる乗り物になるまでには、かなり課題が残されているので、自動運転技術の確立と、商品であるクルマへの採用という実用化は別物と考えた方がいい状況です。

クルマという存在を見直してみませんか?

クルマという存在を見直してみませんか?

こうした話をしてガッカリした方もいるかも知れませんね。でも、考えてみてください。皆さんはそんなにクルマを運転することが嫌いですか?

クルマは私たちの可能性を広げてくれる乗り物です。いつでもどこへでも走っていくことができて、重い荷物も楽々と運び、移動中の車内は同乗者と会話を楽しんだり、お気に入りの音楽を聞いたりと、自室のようにくつろげる空間でもあり、雨風をしのげて、空調の効いた車内は実に快適です。まるで自分の能力が高くなったかのように行動半径を広げてくれるとともに、プライベートな空間としてクルマは多くの人にとって非常に大切な存在であることは間違いありません。

それでも、あまりに自然に身近にあるものだから、自動運転になれば今よりも便利になり、それが魅力だと錯覚してしまうのかも知れませんね。しかしクルマが自動運転になってしまったら、タクシーに乗っているのと同じような感覚になってしまうという考えもあります。

実際、自動運転車をライドシェア(相乗り)やカーシェアリングで利用する想定をしている自動車メーカーもあります。そうなれば現在のタクシーよりも割安での利用が可能になったり、ドライバー不足といった問題から解消されることもあるでしょう。ユーザーにとっても、駐車場を確保する必要や税金などの維持費も無くなるため、自家用車を持ち続けるよりも経済的な負担が減るかも知れません。自分で運転するクルマでなくなれば所有する喜びも半減してしまうでしょうから、自動運転車がカーシェアリングや、公共機関的な乗り物へと集束していくのは自然な流れとも言えます。

運転を楽しむには、今は絶好の機会

近未来のカーライフ

自分で運転することは、別のメリットをもたらすことも見逃せません。気分が沈んでいるとき、考えすぎて頭が疲れているときにクルマを運転すると、むしろ頭がスッキリしたという経験はありませんか? 正しい運転姿勢でキチンと整備されたクルマを運転することは健康にも貢献するという考え方もありますから、自分でクルマを運転しなければならない今の状態を積極的に楽しむ方が得策だと思いませんか?
そうしたことから考えれば、私たちは良い時代に生まれ育ったともいえるのではないでしょうか。なぜなら、ある程度の経済力は要求されるものの、それさえクリアできればスポーツカーで走りを堪能することもできれば、EVやプラグインハイブリッドで異次元の加速感を味わうこともできるのです。キャンピングカーのように動く宿泊施設のようなクルマで贅沢なクルージングの旅に行くのもいいでしょう。ミニバンで家族や仲間とドライブ旅行に行くのも楽しいですよね。

あるいはかつて憧れた名車を今手に入れる、それも新車並みのコンディションの車だってお金を払えば(まあそれなりにお値段は張りますが)買えるのですから。まさに選び放題、選り取り見取り。誰もが理想のカーライフを実現可能といえるのです。

レンタカーを交代で運転しながら目的地を目指すというのも、仲間同士のドライブならではの楽しみです。クルマの運転は責任あるものですが安全に十分配慮すれば、これほど楽しく自由を感じられる移動方法はないですよね。

自動運転が完全普及して、街にカーシェアリングのクルマが溢れるような未来は、エコで効率的ではありますが、本当に自由な移動を楽しめるかといえば、少し疑問が残るのも事実です。それだけに、クルマでの移動を楽しむのは今が絶好の時代ともいえます。

さらに、現時点で実用化されている先進の安全装備を理解して使いこなすことができれば、今までより安全に運転を楽しむことができます。それくらい最新のクルマたちは安全性に優れ、快適な運転を楽しめる車種が揃っています。同じような装備でも、実際には車種によってその働きや使い勝手は異なります。
そこで、次回からは運転支援技術など、クルマの最新技術を解説していきましょう。

※ 本記事は著者個人の見解・意見によるものです。

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※1 大手損害保険会社(3社)から切替えた当社ご契約者アンケートより算出。(回答数:1,829件/集計期間:2018年1月-2018年8月)お客さまの申告による、加入中の保険会社から提示された継続保険料と当社契約保険料の差額であり、当社商品・補償内容が前契約保険会社と異なるケースも含まれます。

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※1 大手損害保険会社(3社)から切替えた当社ご契約者アンケートより算出。(回答数:1,829件/集計期間:2018年1月-2018年8月)お客さまの申告による、加入中の保険会社から提示された継続保険料と当社契約保険料の差額であり、当社商品・補償内容が前契約保険会社と異なるケースも含まれます。

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