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子どものチャイルドシートは助手席だと違反?安全性は?

小さい子どもとのおでかけに便利な車ですが、チャイルドシートに乗せると嫌がって、泣いて困るという方も多いでしょう。
万が一の事故が起きた場合、チャイルドシートを着用していないと子どもが危険にさらされてしまいます。子どもが嫌がってもチャイルドシートに慣れるように根気よく対応するのが大人の役目です。チャイルドシートの重要性、取付ける座席についてご説明します。

シートベルトでは守れません!子どもは必ずチャイルドシートに!

シートベルトでは守れません!子どもは必ずチャイルドシートに!

6歳未満の幼児を車に乗車させる際、チャイルドシートを取り付けることが義務になっています。自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて、 運転してはならないことが決められています(道路交通法第71条の3第3項)。

義務化以降の使用状況は以下です。
2023年のチャイルドシート使用率データ(警察庁と一般社団法人日本自動車連盟[JAF])からは、6歳未満のチャイルドシート使用状況は76%です。7割の方がチャイルドシートを使用するようになってきているものの、100%の使用状況には至っていません。
※出典:2023年チャイルドシート使用率データ 警察庁・JAF合同調査

6歳未満のチャイルドシート乗車状況

・チャイルドシート使用:76%
・車両シートにそのまま着座:10.6%
・チャイルドシートにそのまま着座:5.3%
・大人用シートベルト着座:5.4%
・保護者の抱っこ:2.7%
※出典:警察庁「子供を守るチャイルドシート 6歳未満のチャイルドシート使用状況(使用・不使用状況の内訳)

これは、チャイルドシートが乗車中の乳幼児を守れる唯一の安全装備だということを理解している方がまだまだ少ない、ということを物語っています。

歩行中や自転車の後部に乗せている状態と比べ、車内のほうが安全と思われている方も多いようですが、状況によっては決して安全とはいえないことになるのです。

チャイルドシートの使用率が高まらない理由

チャイルドシートの利用率が高まらない理由

チャイルドシートの必要性の認識不足

法律で義務化されても、報道に関心がなく、車に乗っていれば守ってもらっている、と思い込んでいるケースが考えられます。

子どもがチャイルドシートに乗るのを嫌がるのを容認している

子どもがチャイルドシートを嫌がっても、根気よく説得し、絶対に使用することが大事です。「法律で定められているから」とか「使わないと交通違反になってしまうから」チャイルドシートを利用しているのではありませんよね。
大事な子どもを守って車で楽しく移動するために、チャイルドシートは必須の装備だと、理解してもらいましょう。

「急いでいる」「近くだから」と例外をつくっている

子育てや、子どもの教育の鉄則としてよくいわれることですが、チャイルドシートに関しても「急いでいるから」「近くだから」と例外をつくらないことが大切です。車に乗るときは必ずシートベルトをするという習慣にしてしまえば、徐々に慣れ、嫌がることは少なくなります。

チャイルドシート非着用、ミスユースで死亡率が高まる

チャイルドシート非着用、ミスユースで死亡率が高まる

さらに気をつけなくてはいけないのは、チャイルドシートに座らせていれば安心と思っていても、使い方を誤ってしまうと実際に衝突事故にあってしまったときに、子どもを守ることができないことになってしまう、ということです。

チャイルドシートは、車に正しく取り付け、そして正しく子どもが着座できていないと、高い衝突安全性を発揮することはできないのです。チャイルドシート利用者の内、適切な取付けができていた割合は61.9%、チャイルドシートを使用していた幼児のうち、幼児を適切に着座させることができていた割合は47.9%と、チャイルドシートの取り付けや子どもの着座方法においてミスユースがあることがわかっています。

チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約4.2倍というデータもあります。
出典:警察庁「チャイルドシートを使用しない場合の危険性について」

1歳くらいまでは、後部座席に後ろ向きがおすすめ

チャイルドシートは子どもが進行方向を向く取り付け方と、逆に後ろ向きになる取り付け方がありますが、1歳くらいまでは原則として後部座席に後ろ向きに取り付けることをおすすめします。

これは人間が強い衝撃を受け止めるには、背中側からの衝撃のほうが耐えられるからです。たとえば宇宙飛行士がロケットに乗船して発射されるときも、衝撃を背中で受け止めるよう仰向けでイスに座っている姿勢になっています。

赤ちゃんのうちは身体が華奢で骨格が柔らかいことから、シートベルトでしっかりと拘束していると思っていても、衝突時の衝撃によってスルリとシートベルトから身体がすり抜けて、大きく揺さぶられるために重症を負ってしまうこともあるのです。

そのため乳児は特にシートベルトによる拘束の効果を期待するのではなく、チャイルドシートのシェルで身体を包み込むように守るのが効果的なのです。そのためには、後ろ向きで取り付けることが効果的なのは、おわかりですね。

メーカーや機種によってチャイルドシートの取り付け方もいろいろな違いが存在します。購入時には、自分にとって使いやすいものであるか、また子どもを確実に守れるよう国土交通省の安全基準(Eマーク)を取得しているかを基準に選びましょう。

助手席にチャイルドシートはいけないの?

助手席にチャイルドシートはいけないの?

助手席チャイルドシートは法律違反ではない

子どもと二人、車で出掛ける機会が多いママさんドライバーも少なくないでしょう。その際にチャイルドシートをどこに取り付けるか、これは大きな問題です。

後部座席のチャイルドシートに乗せると大泣きしてしまって、かえって運転に集中できないこともあります。運転中に子どもの顔が見えたほうが安心しますし、子どもも親御さんの顔が見えれば安心して大人しく乗ってくれるので、助手席にチャイルドシートを取り付けようと考える方も多いでしょう。

道路交通法で、6歳未満の子どものチャイルドシートの着用が義務付けられていますが、取付ける座席についての規定はありません。そのため助手席にチャイルドシートを取り付けるのは違反ではないということになります。

助手席のチャイルドシートが推奨されないのは「エアバッグ」が関係

助手席のチャイルドシートが推奨されないのは「エアバッグ」が関係

しかし、気をつけなければならないのが助手席用のSRSエアバッグとの関係です。助手席にチャイルドシートを設置していて、事故衝突時に助手席用のSRSエアバッグが作動してしまうと、エアバッグの膨張によって子どもがチャイルドシートと助手席の間で挟み込まれてしまう事態になって、大ケガをする可能性があります。

エアバッグの膨張圧力は、乗員の頭部が直接バッグ表面に包み込まれることを想定して、ガスの圧力やバッグの開き方が調整されています。そのため乗員よりエアバッグに近く、チャイルドシート背面がバッグの膨らみによって後方へと押されると、助手席の柔らかな座面が沈むことでさらにチャイルドシートは押し上げられて、チャイルドシートと助手席シートの空間が完全に潰されてしまうのです。

欧州車には助手席のエアバッグスイッチをオフにする機能が存在する車があり、助手席のエアバッグをキャンセルすることを条件に、助手席のチャイルドシート取り付けが可能な場合がありますが、チャイルドシートは後部座席に装着したほうがよいでしょう。

国土交通省や警察庁のチャイルドシート関連のウェブサイトでは、後部座席にチャイルドシートを装着することを推奨しています。

後部座席にチャイルドシートを装着して乗せましょう

後部座席にチャイルドシートを装着して乗せましょう

安全性の高さからいえば、後部座席に後ろ向き、つまり前席のシート背面後ろ側に背中合わせでチャイルドシートを取り付けて使用するのが一番です。前述のようにエアバッグの膨張により子どもがチャイルドシートとシート背面に挟み込まれてしまうことを防ぐだけでなく、ほぼ車体の中央に座ることになるため、前後どちらからの衝突事故に対しても高い乗員保護性能が期待できます。

さらに隣にパパやママが乗って顔が見えていれば、子どもも安心して乗ってくれていることでしょう。

まとめ

まとめ

6歳未満の子どもが車に乗るときに着用が義務づけられているチャイルドシートですが、なかなか慣れなくて車でのおでかけが大変と感じている方も多いでしょう。しかし子どもの安全を守るのは大人の役目です。

・国の安全基準への適合が確認されたチャイルドシート、子どもの体格に合ったものを選ぶ
・メーカーの使用上の注意を遵守して、正しい取付けをする
・チャイルドシートは後部座席に装着する

このようなポイントを守って、子どもとの車でのおでかけを安全なものにしてください。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

※2024年執筆時点

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