車を運転中、駐車場であやまって隣の車にぶつけたり、住宅の壁などにぶつけたりしたとき、相手がいない場合でも慌ててしまいます。
本記事では、車を他人の家の壁や、駐車場で隣の車にぶつけたなど、物損事故を起こしたときの対処法をご説明します。
運転しているときは冷静でも、いざ車をぶつけた場合、どうしてもパニックになってしまいます。
車をぶつけた場合はまずは冷静になり、ケガ人がいないか確認して、以下のような事項をガイドにして対処しましょう。
車をぶつけたり、壁・塀にこすったりなどして、物損事故を起こした場合は、必ず以下の点に注意しましょう。
人身事故でも物損事故でも、車が事故を起こした場合は警察への通報は道路交通法第72条で定められた義務です。
他人の車や、家の壁・塀などはもちろん、電柱、ガードレールなどにぶつかった場合も必ず警察へ通報をしなくてはいけません。
また、道路上にちらばったものを片付けたり、周辺に発生している危険を除去する義務があります。
もし警察への通報を怠った場合は「報告義務違反」として
に科せられます。
(道路交通法 第119条1項10号)
警察への報告もせず、危険を除去する義務を怠ったり、走り去ったりした場合は、「危険防止措置義務違反」として
に科せられます。
(道路交通法117条の5)
さらに「安全運転義務違反」2点と、「危険防止措置義務違反」5点の合計7点の違反点数が付加されます。(少なくとも最低30日間は免許停止処分)
また自動車保険を適用するには、警察に届けて事故証明書を発行してもらうことも必要になります。
事故を起こした場合は、たとえ小さな事故でも警察に連絡し、警察が来るまで決して事故現場から離れないようにしましょう。
事故の状況を確認し、事故の記録を取るようにしましょう。
他人の車にぶつけた場合や、他人の家の壁・塀などにぶつけた場合など、相手がいる場合は、一緒に確認しながら合意のうえで写真撮影すると良いでしょう。
事故当時の信号、道路状況、標識なども確認しておきましょう。
他人の車にぶつけた場合は、相手側の運転手と免許証で氏名、住所、電話番号、お互いの加入保険会社と連絡先を確認しあいましょう。
他人の住宅にぶつけた場合は、自分の免許証を提示しましょう。
なお駐車場で他人の車や、他人の家に車をぶつけた場合、相手側が不在のこともあります。この場合は警察官が到着するのを待ち、その指示に従いましょう。
駐車場で停車中の車にこすったり、住宅の外壁にぶつけた場合など、100%自分に非がある場合は、後々の示談交渉のためにも誠意をもって謝ることが大切です。
任意の自動車保険に加入している場合は、保険会社に相談しましょう。
ただし、ぶつけた相手が走行中の車の場合は、相手方にも過失責任が発生します。
状況に応じて、相手との関係を良好に維持するよう、心がけましょう。
任意保険を利用するかどうかにかかわらず、保険会社にも連絡をしましょう。
駐車場で車のドアを開けた際に隣の車にドアをぶつけてしまったり(以下ドアパンチ)、他人の家の外壁をこすったりした場合など、個別ケースの対処法をご説明します。
ドアパンチとは、日常的によく起こりがちなトラブルで、小さな傷が付いたり、へこみ傷が付いたり、大小さまざまな傷が付くのが特徴です。
ドアパンチを起こした場合は、傷が見当たらなくても必ず警察に連絡するようにしましょう。
その場では傷が見当たらなくても、よく見れば傷が付いていたこともあり得ます。
警察に連絡しなければ法令違反に問われることにもなります。
事故になるかどうかも含めて、警察の判断を仰ぎましょう。
ドアパンチで小さな傷ができた場合などは、当事者間だけの示談をしがちです。
しかし当事者間の示談はトラブルの原因にもなるので、できる限り行わないようにしましょう。たとえ警察で事故扱いにならなくても、示談交渉は保険会社に任せるのが加害者、被害者にとって安心です。
住宅街を走行中は道が狭いことも多く、曲がる際に住宅の塀に車をぶつけたりこすったりしてしまうことがあります。
このケースもドアパンチ同様、小さな傷が壁・塀に付く程度の損害から、大きく損壊するケースまで、大小さまざまな損害が想定されます。
他人の家の外壁をこすったなどの場合も、警察へ連絡することは法令で定められた義務です。
少しでも壁にこすってしまった場合は必ず警察に連絡をしましょう。
そのまま通り過ぎることは厳禁です。家主への説明と謝罪も必須です。
もし家主が不在の場合は、警察官の到着を待ち、その指示に従いましょう。
駐車場でのドアパンチで車をぶつけた場合や、他人の家の外壁を車でこすった場合などは、任意の自動車保険で修理費を補償することを検討できます。
自動車を所有する際に加入義務とされている自賠責保険は、対人賠償のみの保険なので、この場合は補償対象となりません。
任意の自動車保険は、基本的に対人賠償の他に対物賠償がカバーされており、契約によっては対人賠償も対物賠償も保険金無制限に設定できます。
営業中の店舗や電柱などにぶつけた場合、高額な賠償金を要求されることも珍しくありません。
被害者との対応も保険会社が行ってくれるので、万が一のときに備えて任意の自動車保険への加入を検討することは重要です。
また車をぶつけるなどの物損事故を起こした場合、車両保険のタイプによっては自分の車の修理費などは保険でカバーできます。
事故によっては自分の車も大きく破損することもあるので、車両保険の加入も重要な検討事項です。
自分が起こした自損事故で、車両保険を利用して保険金を受け取ると、翌年度の等級が下がり、事故有係数適用期間が適用されます。翌年度から保険料は高くなります。
そのため、車両保険を利用すると、保険金よりも保険料の値上がり分の方が高くなることもあります。
小さな傷の事故の場合は修理費が数万円程度に収まることもあります。このような場合は、修理費を車両保険でカバーすると、修理費よりも支払う保険料の方が高くなる場合があります。
車両保険を利用する際は、修理費と車両保険を利用した場合の翌年度からの保険料をよく比較しましょう。
駐車場で隣の車にドアをぶつけた、他人の家の塀などに車をぶつけたなどの物損事故を起こした場合は、すぐに警察に届けることが道路交通法で義務付けられています。
どのような小さな事故でも必ず警察に連絡し、被害者の方への謝罪、事故の確認などを冷静に行いましょう。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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