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漫然運転とは。前方不注意による事故の予防と対策

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漫然運転とは。前方不注意による事故の予防と対策

交通事故の原因には居眠り運転や脇見運転などがあげられますが、意外と知られていないのが漫然運転(まんぜんうんてん)です。「平成29年における交通事故の発生状況」(警視庁)によると死亡事故原因のトップは漫然運転が原因によるものなのです。そこで、今回は漫然運転とはいったいどのような状態を指すのか、脇見運転とは違うのか、そしてその危険性について解説します。

漫然運転は事故原因で4位、死亡事故原因としてはトップ

漫然運転は事故原因で4位、死亡事故原因としてはトップ

漫然運転は交通事故の原因として常に上位になり、特に死亡事故が多いのが特徴です。
「平成29年における交通事故の発生状況」(警察庁交通局)によると平成29年の交通事故件数は47万2,165件あり、漫然運転が原因の事故は、そのうちの8.6%、3万8,350件にものぼり、安全不確認、脇見運転、動静不注視についで事故原因の4位になっています。(※1)
さらに漫然運転は交通死亡事故の最も大きな原因にもなっています。「平成29年における交通事故の発生状況」(警察庁)によると、死亡事故3,247件のうち漫然運転が原因によるものは全体の16.8%、545件でトップになっています。また漫然運転による死亡事故が10年にわたりトップになっています。(※2)
このように漫然運転は死亡事故に繋がりやすい最も危険な行為であることがよくわかります。ドライバーは事故を起こさないためにも、常に漫然運転に気をつけることが求められるのです。

原付以上運転者の法令違反別交通事故件数(平成29年) (%)

漫然運転 8.6%/安全不確認 30.7%/脇見運転 15.6%/動静不注視 11.3%/運転操作不適 6.6%/交差点安全進行 6.2%/一時不停止 4%/信号無視 3%/その他 14% (※1)「平成29年における交通事故の発生状況」(警察庁交通局)をもとに作成

原付以上運転者の法令違反別死亡事故件数(平成29年度) (%)

漫然運転 16.8%/運転操作不適 13.2%/脇見運転 12.1%/安全不確認 11.2%/歩行者妨害等 7.2%/通行区分 5.5%/交差点安全進行 5.2%/最高速度 5.0%/その他 23.7% (※2) 「平成29年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」(警察庁交通局)をもとに作成

漫然運転とはどういうこと?脇見運転とは違うの?

漫然運転とはどういうこと?脇見運転とは違うの?

そもそも「漫然(まんぜん)」とはどういう意味でしょう?辞書によれば「漫然」とは、
「心をとめて深く考えず、またはっきりとした目的や意識を持たぬさま。とりとめのないさま。しまりのないさま」とあります。

つまり、漫然運転とは「集中力・注意力が低下した状態での運転」のことです。ぼんやりと運転したり、他のことを考えたりしながら運転する状態のことをいいます。前方を見ながら運転していますが、ボーとしていたり他のことを考えたりと運転に集中していないため、見ているようで見ていない、他の車や歩行者、信号などに気付くことができず、交通事故の原因になることが多いのです。

脇見運転と違うの?

道路交通法第70条の安全運転義務違反は、「操作不適」「前方不注意」「動静不注視」「安全不確認」「安全速度違反」「予測不適」「その他」の7つに区分されます。「漫然運転」も「脇見運転」もどちらも交通統計上の「前方不注意」に分類されます。「内在的前方不注意」が「漫然運転」、「外在的前方不注意」がいわゆる「脇見運転」となります。

漫然運転

ぼんやり、心ここにあらずの状態のために前方不注意になり、事故を引きおこした場合です。

脇見運転

脇見運転は運転中に看板や外の景色に気を取られたり、ダッシュボードから落ちたものを拾おうとしたりと、何かに気を取られ前方から目をそらしたために起こる事故です。最近ではスマートフォンやカーナビを見ながら運転する「ながら運転」が問題になっていますが、「ながら運転」も脇見運転に含まれています。他の物に注意が向いていたために前方不注意になり、事故をおこした場合です。

つまり、どちらも前方不注意ですが、前を見ているがボーっとしていて、注意深く見ていない漫然運転、前を見るべきなのに他の物に気をとられて、前方から視線を外してしまっているのが脇見運転、ということです。

違反と反則金について

漫然運転、脇見運転の前方不注意
違反点数:2点
反則金:9,000円/普通車、12,000円/大型車

法令違反ではありますが、漫然運転だけでは刑事罰に問われることはありません。しかし人身事故を起こした場合などは過失運転致死傷罪などに問われ、懲役または罰金などの刑罰が科せられます。

漫然運転だとどんなことが起きる?

漫然運転だとどんなことが起きる?

漫然運転をしていると注意力が散漫になり、とても危険な状態です。そこで漫然運転で犯しがちな危険な運転について解説します。

信号の見落とし

前を見ながら運転をしているのに実は見えていないのが漫然運転の特徴です。このため信号を見落としがちになり、信号前の停車線をオーバーしたり、ひどい場合は信号無視をしてしまったりします。

車がふらつく

漫然運転をしているとハンドル操作も鈍くなります。そのために車がラインから外れたり、カーブを曲がる際に大きく膨らみ過ぎたりなど、車がふらつき事故の原因になります。

一定の車間距離が保てない

変化の乏しい道路で、先行車の後をほぼ一定速度で運転しているような場合、安全であると思いがちです。運転に対する集中力が切れることで、車間距離が不足し、追突の危険があります。

ブレーキ操作が遅れる

漫然運転をしているととっさの判断力がなくなるので、ブレーキ操作も遅くなり追突事故の原因になります。

スピード違反

ぼんやりと運転しているため走行速度に気付かずに、無意識にスピードオーバーをしていることがあります。漫然運転ではブレーキ操作も鈍るので、スピードオーバーは大事故の原因になります。

歩行者に気付かない

運転中は常に歩行者に注意する必要がありますが、漫然運転をしていると急に飛び出してきた歩行者に気付くことが遅れるので、大事故の原因になります。

漫然運転の原因

漫然運転の原因

大きな事故の原因になる漫然運転ですが、その原因は考え事などにより注意力が散漫になることがあげられます。漫然運転の原因をピックアップしてみました。

運転中に考え事をしている

運転中に考え事をしていると知らず知らずのうちに、漫然運転になっていることが多くなります。悩み事がある、忙しく仕事のことで頭が一杯、などの場合は特に要注意です。

睡眠不足や疲労がたまっている

睡眠不足や疲労がたまっている場合、前方を向きながら運転していても運転に集中できずに、漫然運転をしがちになります。

同乗者との会話に夢中になる

運転中に同乗者と会話をすることは眠気防止などに効果的ですが、会話に夢中になり過ぎると運転に集中することができなくなり、漫然運転の原因になります。

スマートフォンの音などに気を取られる

運転中にスマートフォンを操作していなくても、着信音などに気を取られてしまい漫然運転をしてしまうことがあります。電話に出なくても「誰からの電話だろう」などと気にしていると、運転に集中できず事故を起こすこともあります。

単調な道路で長時間運転をしている

高速道路のように延々と真っ直ぐの道が続くなど、単調な道路を長時間運転していると、緊張感も薄れ、頭がぼんやりとしてきて、前方は安全だと思い込みやすくなります。こうしたときは漫然運転になりがちです。

運転に慣れて過信している

免許を取りたての頃は緊張しながら運転しますが、慣れてくると緊張感がなくなり、漫然運転をしがちになります。

漫然運転の予防と対策

漫然運転の予防と対策

運転中にボーっとしてしまうということは、ドライバーなら誰にでもおこりえます。だからこそ自分は大丈夫と過信をせずに、漫然運転の予防と対策が求められるのです。

漫然運転は注意力が散漫になり運転に集中できないことから起こる行為です。運転中はできるだけ他のことを考えず運転に集中するようにしましょう。

漫然運転の対策

死亡事故につながる漫然運転を防ぐために、運転中にちょっとした工夫をするのもおすすめです。集中力が低下しているなと…感じたら、漫然運転を防ぐために以下のことを是非取り入れてみてください。

音楽を聴く

運転中に余計なことを考えないためには運転中にリラックスすることが大切です。運転中にお気に入りの音楽を流しながらリラックスして運転しましょう。

ガムを噛む

ガムを噛んでいると交感神経が刺激され脳が活性化するといわれています。集中力が低下しているなと感じたら、ガムを噛み、頭が常にクリアになるよう心がけましょう。

スマートフォンを近くに置かない

集中を途切れさせる原因で多いのは「スマートフォン」です。運転中にスマートフォンの音などに気を取られないように、スマートフォンは目の届かないところに置いたり、電源を切るなどしましょう。

休憩や仮眠をとる

運転に集中できなかったり頭がボンヤリしたりしているときは、サービスエリアなどに車を停め、休憩をしたり仮眠をとるなどしてリフレッシュしましょう。

最後に

最後に

運転中に他のことを考えるのは誰にでもあることです。しかし、気の緩みで起こる漫然運転は死亡事故につながり、非常に危険です。特に真っすぐ単調に続く道路では、運転操作が少なくなり、気が緩みがちです。ベテランドライバーといえども決して油断することなく、漫然運転をしないよう常に意識しましょう。運転中、集中力が低下しているときはサービスエリアやパーキングエリアを活用して、リフレッシュするといいでしょう。また悩み事があったりして運転に集中できない状態のときは、思い切って運転を控えることをおすすめします。

※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。

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