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運転席とは。シートリフターの使い方。カーテン、サンシェード、フィルムの日除けについて

運転席には、車の運転を担うドライバーが安全運転をするために、視界の確保や運転時の体勢などに対し細かな規定があります。

一方、運転席はドライバーにとって、運転中の心地よい環境が求められ、日差しを避けるなどの工夫が必要な場合もあります。

本記事では、ドライバーが安全に運転できる運転席の環境について、運転席シートでの体勢、シートリフターの役割、カーテン、サンシェードによる日除けの方法、フィルムの使い方などご説明します。

運転席の役割

車の運転席には、交通手段として公共のルールに従って車を操縦する重要な役割があるとともに、'動く部屋'としてのプライバシーな空間としての側面もあります。

運転中のドライバーは、交通状況を信号や標識、標示などを確認しながら、道路の様子を視覚的に捉える必要があり、同時に、運転席のメーターパネルおよびその周辺の各種の計器を視認する必要があります。

車の運転に必要な情報は、視覚によって得られる情報が80〜90%を占めるといわれ、運転席には、運転時の視界を保つための工夫や安全基準が定められています。

運転席の視野について

運転席の視界は、四方にあるガラス窓から得る直接視界と、バックミラーやサイドミラーによる間接視界があり、間接視界に関しては、近年、カメラで車外の様子を捉えてモニターに映す方法も多く出回っています。

運転席の正しい視野とは 

運転席から眺める視野の広さには、法律で定められた細かな規定があり、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第183条では、以下のように規定しています。

Aピラー、窓拭き器、バックミラーやステアリングハンドルによって妨げられる場合を除き、運転者が運転者席から眺める自動車の前方 2mの視野について、「鉛直面により囲まれる範囲内にある障害物(高さ1m直径30cmの円柱をいう。以下同じ。)の少なくとも一部を鏡等を用いずに直接確認できるもの」としています。

運転席のシートに正しく座る

運転席からの視野は、運転席での姿勢の取り方によっても変化しますので、正しいドライビングポジションを心がけるようにしましょう。

まず、運転席のシートに深く腰かけ、ペダルやハンドルまでの距離が窮屈でないか、遠すぎないかなどを確かめ、ゆったりとした姿勢となるようにしましょう。

このとき、目線の位置が低すぎないかを必ず確かめ、頭をしっかりと支えるために、ヘッドレストの中心が目と耳の高さの延長線上になるよう、姿勢を整えます。

シートリフターの機能

ドライビングポジションを取ったときに、目線が高いと視野が広くなりますので、シートは高めに設定するとよいでしょう。

このとき、シートの高さを調整するのがシートリフター機能です。

車種によっては呼び方や操作方法が異なりますが、運転席からの目線の位置を快適な範囲内でできる限り高めに調整する場合は、シートリフター機能を活用するとよいでしょう。

シートリフター機能は電動で動く場合と手動で動かす場合があり、それぞれスイッチか手動レバーを上下させて使います。

違法な日除けは運転席の視野を妨害する行為

運転席の視界の広さは重要ですが、一方プライバシーの側面では、日照を避けるための日除けや、停車中などは密室としての側面からプライバシー保護のためのカーテンやブラインドなどを設置したいユーザーも多くいます。

しかし、公共の道路を交通手段として通行する車には、視界情報を遮る行為は法律で禁じられています。

運転席の視界を妨げる日除けは違法行為

運転中、直射日光を避け、車内の温度調節やプライバシーの保護のためにサンシェードやカーテンをつける行為は、運転席や助手席では違法となります。

走行中に運転席と助手席側につけるのは違法行為

道路交通法第55条第2項では、運転者の視野を妨げたり、積載物によって方向指示器やナンバープレートが見えない状態を禁止しています。

従って、運転席や助手席の窓ガラスに、サンシェードや日除けのカーテンを取り付けたまま運転した場合、運転者の視界を妨げる行為となるため違法となります。

乗車積載方法違反として違反点数や反則金が課せられる

違反すると「乗車積載方法違反」として、反則金が普通車は6,000円、大型車・中型車は7,000円、違反点数は1点が付きます。

運転席の日除けの正しい使用法

運転中の視野獲得のために、運転席や助手席の視界を妨害する行為は禁止されています。

一方、駐車時には、厳しい直射日光を避け、車内の温度環境やプラバシー確保のために、日除けのサンシェードやカーテンなどを使用することは可能です。

運転席側と助手席側で日除けグッズを正しく使用する

フロントガラス用サンシェードや運転席・助手席用サンシェード、またはカーテンなどを利用することは、駐車中の車であれば違法ではありません。

取外しの可能な日除けグッズを適宜利用して、車内の温度調整やプラバシー保護に役立てましょう。

取外しの簡単な「中付けタイプ」のサンシェードやカーテン

短時間の駐車時に日除けをする場合は、取付けや取外しが簡単な「中付けタイプ」のサンシェードなどの商品もあります。

使用時に簡単に広げて設置し、使用後は畳めて持ち運べるコンパクトな商品も多く、便利に活用できます。

固定の仕方は、吸盤や磁石で付けるタイプや、車に装備されているサンバイザーに挟むタイプなどがあります。

長時間駐車の場合は外付けタイプも

屋根のない駐車場への長時間の駐車の場合は、フロントガラスを隙間なく覆うことができる外付けタイプのサンシェードが効果的です。

安全基準を満たすガラスフィルムの活用

遮光や断熱の機能を果たすガラスフィルムは、車内の温度調整に効果があり、安全基準を満たす製品(可視光線透過率が70%以上)であれば、違法ではありません。

サングラスの活用

太陽がある方向に向かって走行しているときなど、日差しの眩しさは運転中の視界の妨害となりますので、その場合はサングラスをかけることで、快適に運転できます。

後部座席側は走行中でも可能

後部座席のサンシェードやカーテン、ガラスフィルムに関しては、運転者の視野を妨げないので違法とはなりません。

車内の暑さ対策やプラバシー保護に、後部座席専用の日除けグッズが市販されていますので、活用するとよいでしょう。

ただし、リアガラス全面を覆うなど、運転に支障をきたす可能性がある場合は、開けたり、取り外したりして運転するようにしましょう。

車検での対応

道路交通法第55条第2項に該当しない限り、車検は通りますが、日除けのカーテンを使用する場合、窓枠にカーテンレールを設置すると車検が通らないこともありますので、事前に車検場に確認を取ることをおすすめします。

また、サンシェードを付けたままの状態や、窓に直接サンシェードやカーテンを貼り付けている場合は、違法改造車扱いとなり、車検には通りません。

まとめ

車の運転席は、車を操縦する重要な役割があり、適切な判断をするための視野の確保が優先されると同時に、ドライバーの運転時の環境を左右するプライバシーな空間としての側面もあります。

安全運転のために、運転時の視界や正しい運転姿勢を保つためにシートリフターで運転席の高さを調整しましょう。

また安全基準に従い、運転時の日除け対策を再度確認し、車を操縦する運転席の環境作りを見直しましょう。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

※記載の情報は、2020年9月時点の内容です。

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