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認知機能検査とは。イラストなどの問題や点数の配分。合格・不合格はあるの?

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75歳以上のドライバーは、免許更新時に高齢者講習を受けることが義務付けられています。

その前に受けなければならないのが、記憶力や判断力を確認する認知機能検査です。

高齢運転者が運転に必要な能力の状態を自覚することは、安全運転を促します。

本記事では、認知機能検査について詳しくご説明します。

認知機能検査とは(2020年1月時点)

認知機能検査とは、記憶力や判断力の低下があるかどうかを、比較的短時間で判定できる認知機能の簡易スクリーニング検査です。

この検査は、簡単な質問に答えるだけで測定できます。
2017年3月に改正された道路交通法により、検査が義務付けられた対象者は以下のようになっています。
(2020年1月執筆時点の内容です。)

検査の対象者

運転免許を更新する75歳以上の運転者

75歳以上になると、3年に1度の運転免許更新時には必ず認知機能検査の受検が必須となります。

運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上の場合、対象者となります。
受検は更新期間が満了する6ヵ月前から可能です。

一定の違反(18項目)をした75歳以上の運転者

75歳以上の運転者が、信号無視や一時不停止などの一定の違反をすると、必ず臨時に認知機能検査を受検しなければなりません。

たとえ更新時に認知機能検査を受けていても、その間、認知機能が低下した恐れがあるためです。
通知書を受け取ってから1ヵ月以内に検査を受けなかった場合、免許の停止や取り消しの対象となります。

臨時認知機能検査の対象となる違反行為18項目

臨時の認知機能検査の受検が義務付けられる違反行為は、以下18項目となります。

  • 信号無視
  • 通行禁止違反
  • 通行区分違反
  • 横断等禁止違反
  • 進路変更禁止違反
  • しゃ断踏切立入り等
  • 交差点右左折方法違反
  • 指定通行区分違反
  • 環状交差点左折等方法違反
  • 優先道路通行車妨害等
  • 交差点優先車妨害
  • 環状交差点通行車妨害等(例:環状交差点内を通行する他の車両の進行を妨害)
  • 横断歩道等における横断歩行者等妨害等
  • 横断歩道のない交差点における横断歩行者妨害等
  • 徐行場所違反
  • 指定場所一時不停止等
  • 合図不履行
  • 安全運転義務違反

受検手続き(予約)方法

認知機能検査は予約制です。

更新期間満了日の約190日前に「検査と講習のお知らせ」はがきが郵送された場合、運転免許試験場や公安委員会(警察)または委託された教習所など、検査を実施している機関に電話などで速やかに連絡をとり、予約をしましょう。

検査時間と検査手数料

所要時間:約30分
検査手数料:750円

持参するもの

  • 「検査と講習のお知らせ」はがき
  • 検査手数料 750円
  • 筆記用具
  • 眼鏡、補聴器等(必要な方のみ)

検査方法と内容

認知機能検査は、記憶力や判断力を測定する検査です。

検査の実施方法について検査員が説明をして検査を進めてくれますので、特別な準備は不要です。

認知機能検査への対策として、市販で問題集なども販売されていますが、内容を確認したい場合は警察庁のウェブサイト(認知機能検査について)にも認知機能検査の問題は掲載されています。

検査は、時間の見当識、手がかり再生、時計描画という3つの項目に分かれ、1〜5まである検査用紙にそれぞれ回答を記入して行います。

時間の見当識
検査時における年月日、曜日および時間を回答します。
手がかり再生
16種類のイラストを記憶し、記憶しているイラストを思い出して回答する検査です。

1枚に4つのイラストが記載されているA、B、C、D、4つのイラストパターンが提示され、まずはヒントなしに回答し、さらにヒントをもとに回答します。

時計描画
時計の文字盤を描き、さらに、その文字盤に指定された時刻を表す針を描く検査です。
問題文では、最初に大きな円を描いて、円の中に数字を全部書き込み時計の文字盤を描くように指示されます。

その後、時間が指定され 、その時間を示すように時計の針を描きます

認知機能検査の問題や採点方法については、警視庁のウェブサイトに公開されています。参考にしてみてください。

採点方法

認知機能検査の採点方法は、以下のような問題設定と得点数の配分により規定されています。

問題 問題内容 得点数 合計
時間の見当識 今年は何年ですか? 5点 合計
15点
今月は何月ですか? 4点
今日は何日ですか? 3点
今日は何曜日ですか? 2点
今何時何分ですか? 1点
介入問題 数字の斜線を入れる 採点されない
自由再生(ヒントなし) 16枚のイラストをヒントなしで思い出す 正答枚数×2点 全問正解で32点
手がかり再生(ヒントあり) 16枚のイラストをヒントありで思い出す 問題3で回答できなかった絵を回答できた場合、枚数×1点加点
時計描画 1から12までの数字のみが書かれているか 1点 合計7点
数字の順序が正しいか 1点
数字が正しい位置にあるか 1点
針が2つあるか 1点
「時」の針が正しい方向を指しているか 1点
「分」の針が正しい方向を指しているか 1点
針の長さの割合が正しいか 1点

総合点の算出と結果の判定

認知機能検査の結果は、総合点を算出し、その点数を3つのランクに分けて判定されます。

総合点は、時間の見当識、手がかり再生および時計描画の3つの検査の点を、以下のようにA、B、Cとし、次の計算式に代入して算出します。

(計算式)

総合点=1.15×A+1.94×B+2.97×C

判定の分類と高齢者講習の料金

認知機能検査は合格不合格という判定をするものではありません。

検査結果を受けて、記憶力や判断力の状況を確認するための簡易な手法です。

判定結果は最高点100点、最低点0点という点数で表され、点数によって結果が3つに分類されます。
分類により、その後受けるべき高齢者講習の内容、時間、手数料が異なります。

点数 分類 認知機能の低下について 高齢者講習
76点〜100点 第3分類 認知力・判断力に心配がない(認知機能の低下のおそれがない)。 2時間講習
(5,100円)
49点〜75点 第2分類 認知力・判断力が少し低くなっている(認知機能の低下のおそれがある)。 3時間講習
(7,950円)
0点〜48点 第1分類 認知力・判断力が低くなっている(認知症のおそれがある)。 専門医の診断または診断書の提出後問題がなければ高齢者講習。
認知症と診断された場合には、運転免許の取消しなどの行政処分。
3時間講習
(7,950円)

認知機能検査受検と判定後の流れ(2020年1月時点)

認知機能検査の予約・受検のフローについて 初めに認知機能検査の予約・受検をします。(運転免許試験場・滝野川庁舎・教習所にて実施)「注意事項」※運転免許証の更新期間満了日の6か月前から受検できます。※更新期間満了日の約190日前に、「検査と講習のお知らせ」はがきが郵送されます。検査結果は、即日、書面でお知らせします。検査結果が1.「記憶力・判断力に心配ありません」または2.「記憶力・判断力が少し低くなっています」という判定結果が出た方は高齢者講習の予約・受講に進みます。1のかたは2時間講習、2の方は3時間講習(いずれも更新期間満了日までに受講してください。)その後、運転免許証の更新手続をします。(運転免許試験場・運転免許更新センター・指定警察署にて実施)「注意事項」※ 誕生日の前後1か月間に手続できます。※ 誕生日の約40日前に「更新のお知らせ」はがきが郵送されます。認知機能検査の予約・受検にて「記憶力・判断力が低くなっています」という判定結果が出た方は「臨時適性検査(専医の診断)の受検」又は「医師の診断書の提出」をします。※運転免許本部より通知が送付されます。その結果3.「認知症にあらず」とう結果が出た場合、前述の2.「記憶力・判断力が少し低くなっています」と同じく、3時間講習の後、運転免許証の更新手続をします。「臨時適性検査(専医の診断)の受検」又は「医師の診断書の提出」により認知症と診断された場合は運転免許の停止・取消を行います。 ※フロー図は警視庁ウェブサイトより。検査の予約と受検先のひとつ「滝野川庁舎」に関しては、管轄エリアごとで変わりますので、詳しくは管轄エリアの公安委員会(警察)に問い合わせてください。

認知機能検査の結果は、後日またはその場で書面(はがきなども含む)で通知されます。

この結果、認知機能が低下しているおそれがない場合は、検査結果に基づいた高齢者講習を受け、免許更新を行います。

認知機能が低下しているおそれがある場合は、臨時適性検査(公安委員会が認める専門医の診断)を受け、その結果、問題がなければ高齢者3時間講習を受け、免許更新を行うことができます。
しかし、認知症と診断された場合には、運転免許の取消しなどの行政処分の対象となります。

高齢者講習

高齢者講習では、記憶力・判断力に合わせた、わかりやすい講習を行います。

運転技能について認識や理解を深め、安全運転を促すために、座学、運転適性検査、運転講習などで構成された内容となります。
実際にクルマを運転する運転講習では、検査の結果に基づいた助言や、運転時の映像を基にした個人指導があります。

臨時適性検査

臨時適性検査は、専門医による診断となります。認知症であると診断された場合には、聴聞などの手続のうえで運転免許の取り消し、または停止となります。

まとめ

認知機能検査は、75歳以上のドライバーは必ず受けなければならない、記憶力と判断力の状態を確認するための検査です。

合格か不合格かの結果を出すものではなく、医師の行う認知症の診断や医療検査に代わるものでもありません。

また、仮に「認知力・判断力が低くなっている」と判定されても、ただちに運転免許が取り消されるわけではありません。

ただし、信号無視や一時不停止の違反をしたり、進路変更の合図が遅れたりする傾向が見られるときなどは注意しましょう。

これまでのような運転ができなくなったと感じた場合や、高齢の家族の運転に不安を感じた場合は、全国の運転免許センターなどに設置されている「安全運転相談窓口(旧運転適性相談窓口)」や医師に相談しましょう。

免許更新如何にかかわらず、認知機能検査を受検することをおすすめします。

  • 記載の情報は、2020年1月時点の内容です。

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