更新日:2024年7月11日
公開日:2018年11月8日
初度登録年月とは、運輸支局に初めて自動車の登録申請をし、その登録が受理された年月です。初度登録年月は「車の年式」とも置き換えられます。
初度登録年月(車の年式)の調べ方や、初度登録年月が影響する車両保険金額・税金についてもご説明します。
自動車保険の見積り時や契約時、車両入替の手続き時などに必要になるため、調べ方(車検証の見方)を確認しておきましょう。
初度登録年月とは、「しょどとうろくねんげつ」と読み、運輸支局に初めて自動車の登録申請をし、その登録が受理された年月です。
軽自動車の場合は「初度検査年月」を初度登録年月として扱います。
製造年月は、車が製造された年月です。
国産車の場合、一般的には製造年月と初度登録年月は同じとなります。
登録年月日は、自動車検査証(以下、車検証)が交付された日のことです。名義変更や住所変更などで車検証が新たに発行されるたびに、更新されていきます。
初度登録年月と登録年月日は、車検証で隣に記載されているので、間違えないようにしましょう。
一般的に、初度登録年月は車の「年式」と置き換えられます。
正確には、車の年式は自動車の「製造年月」を指します。しかし、国産車の場合は、製造年月と初度登録年月がほとんど変わらない場合が多いため、車の年式といえば初度登録年月を意味します。
初度登録年月は「車検証」で調べられます。
ただし、初度登録年月の調べ方は車種やケースによって異なります。それぞれのケースから自分の状況にあてはまる調べ方を参考にしてください。
普通自動車は、車検証上部にある「初度登録年月」で確認できます。
初度登録年月は、最初の所有者の登録年月が記載されています。中古車の場合は、最初の所有者による登録(検査)年月となるため、自分が購入した年月よりも前の日付になっているはずです。
なお、車検証は2023年1月4日より電子化されています。
電子車検証でも、従来の車検証と同様、紙面で初度登録年月が確認できます。
軽自動車は、車検証の上部にある「初度検査年月」を初度登録年月として扱います。
もし車検証に「月」の記載がない場合は、初度検査年欄の「年」と「有効期間の満了する日」欄の最上段に記載されている年月日の「月」を初度登録年月とみなします。
納車前で手元に車検証がない場合は、売買契約書(※)で確認できます。納車前でも車検証が用意されている場合もあるので、まずは販売店に確認してみましょう。
※工場の出荷日や納期遅れが起こると、初度登録年月が変更になる場合もありますので、ご注意ください。
なお、車検証をなくして確認ができない場合は、速やかに再発行の手続きを行いましょう。車検証は携帯することが義務付けられています。
並行輸入車とは、正規ディーラーを通さずに、海外から個別で輸入された車です。
並行輸入車の場合は、モデルイヤー(北米において、製品が製造された年を大まかに表すために使われる年)を確認しましょう。
並行輸入車の場合、製造から日本に届くまでに日数がかかるだけでなく、海外で数年使われてから日本に輸入されるケースもあります。そのため、車の製造年月と日本で初めて登録された日がずれる可能性が高いです。
「車両保険」とは、自動車事故で、ご自身の車に損害が発生した場合の補償です。「車両保険金額」とは、車両保険で支払われる保険金の限度額です。車両保険金額は、車両保険の契約時に設定するもので、初度登録年月によって異なります。
車両保険金額は、市場販売価格相当額から保険会社が初度登録年月や型式をもとに上限額と下限額を定め、その範囲内で契約者が設定するため、車両保険金額を際限なく設定できません。
一般的に、初度登録年月が古いと自動車の評価額が下がり、保険の設定金額も低くなります。そのため、初度登録年月の古い車で事故を起こし修理が必要になった場合は、支払われる保険金よりも修理費用の負担のほうが多くなる場合があります。
車両保険に加入する際は、初度登録年月による車の価値(車の評価額)を確認しましょう。
チューリッヒでは、当社が定めた車両保険金額の範囲内から5万円単位で設定できます。
自動車の評価額は、減価償却により年々減少します。そのため、初度登録年からの年月の経過によって市場販売価格相当額が算出できない場合などは、車両保険を付けられない場合があります。
初度登録年月は、自動車保険の割引特典にも影響します。初度登録年月が関係する期間は、自動車保険や保険始期日によって異なります。
たとえばチューリッヒで初度登録年月が影響する割引は、次の2つです。
新車割引 | 保険期間の初日の属する月において初度登録年月の翌月から49ヵ月以内の自動車※に割引が適用される |
---|---|
エコカー割引 | 保険期間の初日の属する月において初度登録年月の翌月から25ヵ月以内の自動車※に割引が適用される |
※自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車
初度登録年月が影響する税金の種類は、「自動車税種別割」と「自動車重量税」です。
地球温暖化が深刻化している背景から、排出ガスによる環境への負荷が大きいとされる古い車の税負担を重くし、環境負荷の小さい車は税制優遇しています。
自動車税種別割・軽自動車税種別割とは、4月1日時点で自動車・軽自動車などを所有している方が毎年納める税金です。
次の自動車は、自動車税種別割の税率が重くなります。
増税の対象車 | 増税の程度 | |
---|---|---|
ディーゼル車 | 4月1日時点で初度登録年月から11年を経過 | およそ15% |
ガソリン車・LPG車 | 4月1日時点で初度登録年月から13年を経過 | およそ15% |
軽自動車 | 4月1日時点で初度登録年月から13年を経過 | およそ20% |
なお、電気自動車や天然ガス自動車といった環境性能に優れたエコカーは対象外です。
自動車重量税とは、新車登録時や車検時に納める税金です。初度登録年月から13年以上・18年以上経過すると、それぞれ税負担が大きくなります。
税額は、車種や車両の重量、初度登録年月からの経過年数によって決まります。
初年度登録年月が経過した車の場合、設定できる車両保険金額が低く、事故が起きたときに支払われる車両保険金より、修理代のほうが高くつく場合があるため注意が必要です。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンとして勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
初度登録年月は、車検証で確認できます。普通自動車なら「初度登録年月」、軽自動車なら「初度検査年月」を確認しましょう。
納車前で車検証がない場合は、「売買契約書」などで確認できます。
あります。自動車保険の保険料には、車両保険で支払われる保険金額も影響するためで、車両保険金額は、初度登録年月や車の型式をもとに設定します。
一般的に、初度登録年月が古いと自動車の評価額が下がり、設定できる車両保険金額は低くなります。車両保険金額が低くなれば保険料も低くなる可能性があります。
ただし、車両保険金額が減額となった場合でも、保険料算出基準の変更や型式・項目別の料率クラスの見直しにより保険料が高くなる場合もあります。
正確にいうと、車の年式=製造年月なので異なります。ただ、国産車の場合は一般的に製造年月と初度登録年月は同じタイミングとなるため、それに伴い初度登録年月を年式と置き換える場合がほとんどです。
また、初度登録年月に似た用語に「登録年月日」があります。登録年月日は車検証が交付された日で、名義変更や住所変更など車検証が発行されるたびに更新されます。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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