ETCカードを利用すると料金所で現金を支払わなくて済み、高速道路や有料道路の利用がとても便利です。
現金支払いの料金所では長い渋滞ができることがあるのに対して、ETCレーンを利用すれば渋滞することなくスムーズに料金所を通過できます。
ただETCカードで高速道路を利用すると高速料金はカード払いになるので、自分が利用した高速料金や支払時期について把握していないことも起こり得ます。
本記事では、ETCカードの高速料金の支払方法などをご説明します。
ETCは後払いになるので、ついつい高速料金を気にせずに高速道路を利用しすぎてしまい、思わぬ金額が請求されることも少なくありません。
こうしたことを避けるためにも、高速道路を走る際は事前に高速料金を調べておきましょう。
高速料金はNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の各サイトから調べることができます。
IC名や道路名などを入力すれば高速料金を計算してくれるのでとても便利です。
ここでは高速料金が調べられるNEXCO各社のウェブサイトを紹介します。
北海道、東北、関東、新潟などの高速道路や有料道路を利用するならNEXC東日本が運営する「ドラぷら」がおすすめです。
IC名、地図、道路名、住所からルートと高速料金が検索できます。
NEXCO東日本「ドラぷら」
東海・信越・北陸地方で高速道路や有料道路を利用するならEXCO中日本の「ドライブコンパス」がおすすめです。
IC名や道路名でルートや高速料金が検索できます。さらにNEXCO中日本が管轄するIC間のPDF料金表も付いています。
NEXCO中日本「ドライブコンパス」
関西、中国、四国、九州、沖縄エリアで高速道路や有料道路を利用するならNEXCO西日本「ルート検索・料金情報」がおすすめです。
IC名、地図、道路名、通行履歴などから高速料金とルートが検索でき、NEXCO西日本が管轄するIC間のPDF料金表も付いています。
NEXCO西日本「高速料金・ルート検索」
高速道路をよく利用していると今月の高速料金がいくらになるのかも心配になりますよね。
こうした場合は高速道路会社6社が運営するサイト「ETC利用照会サービス」を利用すれば自分が利用した高速料金を確認することができます。
ETCカード番号、過去のご利用年月日、車載器管理番号、車両番号を入力すれば登録ができ、これまでの利用明細や累計金額を確認することができます。
ETCカードにはさまざまなETC割引も実施され、高速料金が安くなります。上手に利用して高速道路を快適に活用しましょう。
他にも、次世代のETCであるETV2.0搭載車が圏央道などを走る際に受けられるETC2.0割引や、地域限定割引や期間限定割引などさまざまな割引制度が設けられています。
ETCカードは、ETCシステムで高速道路を通過した際に高速料金を決済するICカードです。ETC車載器に差し込んで高速道路料金所を通過すると、使用した高速料金などがETCカードに記録されます。
ETCカードにはクレジットカード会社が発行するETCクレジットカード、高速道路会社が共同で発行するETCパーソナルカード、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本が発行するETCコーポレートカードがあります。それぞれのETCカードの特徴と支払方法についてご説明します。
最も一般的なETCカードです。
全国の高速道路会社と提携契約を結んだクレジットカード会社から発行されており、2018年4月時点で11社からETCクレジットカードが発行されています。
ETCクレジットカードにはETC専用カードと一体型ETCカードがあります。ETC専用カードは文字通りETCシステムを利用するだけのカードで、高速道路料金所での精算機能のみを持っています。一体型ETCカードは、高速料金以外でもクレジットカードとして利用できます。
クレジットカード会社が発行するETCカードなので、年会費用やカードの種類などはクレジットカード会社ごとに違いがあります。
高速道路の走行データと高速料金は、NEXCO各社など高速道路会社からクレジットカード会社に送付されます。
支払いは後日クレジットカード会社から請求書が発行され、引き落し日までに指定の銀行口座から引き落とされます。
ETCパーソナルカードはNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社が共同で発行するETCカードです。
ETCクレジットカードと違い、クレジット機能を持たず、高速道路・有料道路の料金支払いに限定されています。
ETCパーソナルカードの最も大きな特徴は申し込みの際に預託金が必要になることです。預託金の値段はあらかじめ申告し有料道路の一月当たりの平均利用額の4倍となり、5,000円単位で4倍のお金を預託します。またカードの発行費用や明細のなど郵送費用として年会費がかかりますが、価格は消費税8%の場合で1,234円、消費税10%の場合1,257円です。
平均利用額/月(5,000円単位) | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 |
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預託金 | 20,000円 | 40,000円 | 60,000円 | 80,000円 |
前月分の利用額と利用明細が毎月中ごろに郵送で通知されます。引き落し日は毎月27日(金融機関が休業の場合は翌日)で、前月の利用料金が銀行口座から引き落とされます。領収書は翌月郵送されます。
ETCコーポレートカードはNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の3社が発行する企業向けのETCカードです。ネクスコ3社が管理する高速道路を月3万円以上利用する企業に貸出するETCカードで、大口・多頻度割引制度のような企業向け割引が適用されるなどのメリットがあります。
月ごとに利用明細と請求書が郵送されます。利用明細にはカードごと(車両ごと)の利用明細が記載されています。
請求書が発行されたら翌月末までに契約しているNEXCO各社に請求金額を支払います。
通常ETCを利用するにはETC車載器を車に搭載し、ETC車載器にETCカードを差し込む必要があります。しかしETC車載器が無くてもETCカードで高速料金を支払うことは可能です。
その場合は係員のいるレーンでETCカードを渡せば支払処理を行ってくれます。
ただしETC車載器が無ければETCレーンを利用することはできません。
ETCは料金所で通行証を受け取ったりお金を支払ったりする必要が無いために、高速道路がスムーズに利用でき、とても便利です。しかしそれだけに高速料金をいつ、いくら支払うのかなど、つい無頓着になりがちです。
自分が持っているETCカードでいつ、いくらの高速料金を支払っているのかは必ず確認するようにしましょう。
また高速を利用する際はNEXCO各社のサイトで高速料金を確認したり、ETC利用照会サービスで利用した高速料金を確認したりすることもおすすめです。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
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