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パーキングブレーキ(サイドブレーキ)のしくみと調整

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パーキングブレーキ(サイドブレーキ)のしくみと調整

自動車のブレーキは制動装置とも呼ばれ、走行を停止させたり、減速させたりする装置のことです。大まかに分けると、フットブレーキ、エンジンブレーキ、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)の3種類があります。本記事では駐車するときにタイヤの静止を保持するためのパーキングブレーキについて主に解説します。

自動車のブレーキ

自動車のブレーキ

車のブレーキシステムには、走行中に使用するフットブレーキ、独立した制動装置ではなく、エンジンの回転抵抗を利用し、出力を落とすことで制動作用を生むエンジンブレーキ、駐車時に使用するパーキングブレーキ(サイドブレーキ)があります。まずは運転時に使用するフットブレーキとエンジンブレーキについて簡単に解説しましょう。

フットブレーキ

フットブレーキはペダルを踏んでかけるブレーキで、油圧(ブレーキフルード)を利用し、走行時から停車時まで使用するメインとなるブレーキです。フットブレーキにはディスク式とドラム式の2種類があります。ディスク式は車軸に取り付けたローター(円盤)を締め付け、ドラム式は円筒形のドラムにブレーキシューを押しつけて制動をかけるもので、1〜2トンの車重が時速50〜100kmものスピードで走行しているものを止めるため、非常に大きなブレーキ力を発揮します。

エンジンブレーキ

エンジンブレーキは、走行中にアクセルをゆるめ、エンジンへのガソリンの供給がストップされた際に、ピストンの摩擦などの抵抗力や、速度に対して低いギアに落としてギアの抵抗力で減速させるブレーキです。主に長い下り坂などで、フットブレーキの使いすぎによるフェード現象やベーパーロック現象などを防ぐことができます。

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)とは?

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)とは?

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)は、主に停車時の車の静止状態を保つために使用します。運転席の横にあることからサイドブレーキという名でも知られています。
パーキングブレーキの多くは、レバーを引いた際にワイヤーが引かれ、その張力によってブレーキ機構のリンクが働き、後輪の2輪にブレーキパッドを締め付けているしくみの機械的ブレーキです。パーキングブレーキをかけた状態でエンジンがかかっている際には、メーターパネルのブレーキ警告灯が赤く点灯します。停まっている車の状態を維持する補助的なものなので、フットブレーキに比べると制動力はかなり低いものです。

慌てているときなどパーキングブレーキをかけたままうっかり走行し始めていてもしばらく気づかず、ある程度走ってなかなか思うようにスピードが上がらずにあれ?と思ったり、ブレーキ警告灯の点灯にようやく気づき、慌てて解除したという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。このように、かけたまま走り出して「ひきずる」程度の制動力しかありません。

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)の種類

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)の種類

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)は、その形態によってさまざまな種類があります。

ステッキ式サイドブレーキ

半世紀ほど前まで、自動車の前列ベンチシートがスタンダードだった時代には、ハンドル下のインパネの下部にあるステッキ状のT字レバーを手前に引くとかかり、少しひねってから押し戻すと解除される「ステッキ式」と呼ばれるパーキングブレーキが一般的でした。
現在、国産車では商用バン一車種のみが採用しています。

レバー式サイドブレーキ

サイドブレーキは、前列がベンチシートから左右セパレートになり、フロアミッションを配置するスペースが生まれてから普及した方式です。運転席脇(右ハンドル車では運転者の左側)の床に伏せた状態のレバーを引き上げるとかかり、先端のノッチ(ボタン)を押しながら下へ戻すと解除されます。乗用車ではこのタイプが一番多く、なじみの深い方も多いのではないでしょうか。余談ですが、ラリー競技では、車の方向や態勢を変えるためのドライビングテクニックの必需品としても重宝されています。
レバー式サイドブレーキは、車内の床にワイヤーを通すスペースが必要なのでミニバンなどのウォークスルー化の妨げになったり、インテリアデザインの制約になるので減少傾向です。

足踏み式パーキングブレーキ

AT車限定の装備です。MT車のクラッチペダルの位置に足踏み式のペダルがあり、これを踏み込むことでブレーキがかかります。足踏み式パーキングブレーキの利点は、脚力を使ってペダルを踏み込めるため、女性や高齢者など、腕力が弱い人でもしっかりかけられるということです。パーキングブレーキの解除方法には2通りあり、そのままペダルをもう一度踏み込んで解除する方法と、運転席脇のセンターコンソール部分にあるレバーを引っ張り上げる方式があります。

電動(電子式)パーキングブレーキ

近年、急速に増えている方式です。これはボタンを押す(スイッチを入れる)だけで、モーターの力によって人力に関係なく同じ強さでブレーキがかかります。解除はアクセルを踏み込むと同時に行われ、解除の動作を必要としません。
解除忘れがなくなるので安全性にも優れ、かつワイヤーを取り回す必要がなくなるので、床のトンネルがなくなってシートアレンジが容易になったり、インテリアの面でもすっきりしたりするので、これからますます普及が進むと思われます。
電動化が進む自動車のシステムに組み込み、今後は自動運転につながる制御との連動など、技術革新による機能の拡充が見込めます。反面、バッテリー上がりの際などには解除ができなくなるなど注意点もあります。

パーキングブレーキのメンテナンス、調整

パーキングブレーキのメンテナンス、調整

フットブレーキは油圧式で、動いている車を停止させたり、減速させたりするので大きな力が必要で4輪すべてに対してブレーキをかけています。
一方パーキングブレーキは駐車している車が動かないように補助する装備であり、2つの後輪にワイヤーでブレーキをかけています。
そのため、しばらく使用しているとワイヤーが伸びてきたり、レバーやペダルの引きしろ、踏みしろが緩んで大きくなるので、ワイヤーの巻き直しなどの定期的な調整が必要です。

よく、男性から女性に運転を交代したときなどにパーキングブレーキの解除が「固い」という感想が出ることがあります。男性はどうしても強くレバーを引き上げてしまうことによるものですが、ハンドブレーキ引き(踏み)しろは、一定以上まで引き上げればしっかりとブレーキがかかるように作られており、それ以上強く引っぱっても制動力が大きくなるわけではありません。取扱説明書に記載されている、操作力(ブレーキを引くのに必要な力)と「ノッチ数」(引いたときにカチカチと音がする数)を確認しておくことが肝心です(本文に記載がない場合には「メンテナンスデータ」などの項目にあります)。

AT車、駐車時パーキングブレーキはかけなくていい?

AT車、駐車時パーキングブレーキはかけなくていい?

「AT車の場合は駐車時のパーキングブレーキは必要ないのでかけない」という話を聞くことがあります。これは寒冷地などの場合で、朝にワイヤーが凍結し、解除困難になるのを防ぐための措置で説明書にも記載があります(これはMT車でも同様です)。そのときは必ずPレンジでエンジンを止め、(MT車ではLかRにギアを入れた状態で)輪留めをするのが条件になります。
AT車はPレンジにギアを入れると、トランスミッション内部の歯車(パーキングロックポール)が噛み合いロックされます。しかしこれは小さな歯車に金属の爪をひっかけて止めているだけの構造で、大きな力(たとえば車の衝突など)が加われば、爪が折れたりはずれたりして、車は歯止めの力を失ってしまいます。このようなとき、パーキングブレーキの摩擦力が加わっていれば、そう簡単に動き出すということはありません。ですから、基本はPレンジ+パーキングブレーキ。どうしてもかけられない状況にある場合は、タイヤに輪留めや石をあてがうなど、動き出さないための万全の措置を取るべきです。

車を停めた後というのは、ほっとしがちです。平坦な道だからパーキングブレーキをしなくても大丈夫などと油断せずに、しっかりパーキングブレーキをかけるようにしましょう。

緊急ブレーキとしての役割も覚えておこう

緊急ブレーキとしての役割も覚えておこう

パーキングブレーキは、駐車時の補助ブレーキであると同時に、運転中も補助ブレーキとして使うことができます。いわゆる坂道発進です。坂道や踏切など勾配上で停止し、発進する際に引いておき、アクセルの駆動力が伝わる瞬間に解除すれば、後ろに車が流れる不安がなく発進できます。
また、エマージェンシーブレーキ(緊急ブレーキ)の役割も担います。教習所でも習ったと思いますが、走行中、万一フットブレーキが効かない場合は、あわてずにエンジンブレーキ(タコメーターを見つつ、順番にローギアに切り替えていく)とパーキングブレーキを使用しましょう。制動距離は長くはなりますが、車を停めることはできます。いざというときのために頭に置いておきましょう。

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