春になると車のボディがザラザラして、汚れやすく洗車が大変と感じている方もいると思います。実はその原因の多くは花粉と黄砂にあります。
車を屋根付きのガレージに保管できれば被害も少なくてすみますが、敷地や予算の関係でガレージに保管できない方も多いでしょう。今回は花粉や黄砂で汚れた車のお手入れについて詳しくご説明します。
毎年春先になると飛散するスギやヒノキの花粉や大陸から飛来する黄砂。想像しただけで憂鬱になる方もいるでしょう。特に空が霞んで視界が悪くなるほどの大量の黄砂は、洗濯物が汚れたり気管支の炎症を引こしたりするため、日常生活の悩みの種になっているはずです。花粉や黄砂は人間の体だけでなく車にとっても大敵。ボディに傷がつくだけでなく、放置しておくとボディに大きなダメージを与える原因になることもあるのです。
毎年2月〜5月頃にスギやヒノキから飛散する花粉は車のボディを汚します。そして、花粉がボディに付着した後に夜露や雨で濡れて水分を含むと、ペクチンという物質を排出します。花粉はさわると少しネットリしています。乾燥すると、ペクチンがコーティング面や塗装面に侵食し、ボディの腐食や歪みの原因となることもあるのです。
次に黄砂ですが、同じく春先に大陸の砂漠域から強風により舞い上がった土壌の粒子が偏西風にのって日本に飛来し大気中に浮遊あるいは降下するもので、西日本や日本海側で多く観測されます。黄砂は花粉と同じく黄色い色をしていますが、花粉より小さくさわるとザラッとしています。それは黄砂の中にシリカなど、硬い鉱物が含まれているからです。雨が降ると黄砂は固まり、放っておくとボディにシミを作ってしまいます。
さて、花粉や黄砂は車のボディだけでなく他にもさまざまな箇所に被害を及ぼします。たとえばフロントガラス。黄砂が堆積したワイパーブレードを動かすことで細かい傷がつくことがあります。また、ボンネット内に花粉や黄砂が入り込み、エアコンフィルターやエアクリーナーが目詰まりしてしまうこともあります。
花粉や黄砂は粒子が非常に細かいため、車内にも入り込みシートやダッシュボードの上にも堆積します。また、この時期に窓を開けて走行することで、リアガラスの内側などにも付着するため視界が悪くなることもあります。
このように花粉や黄砂はボディ表面だけでなく車内のさまざまな箇所にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
ですから、花粉対策や黄砂対策を怠らないことが愛車を長持ちさせる秘訣ということになりますね。
では、花粉や黄砂で車が汚れてしまった場合は、どのように対処すればよいかについてご説明しましょう。
絶対にやってはいけないのがタオルで拭くことです。花粉や黄砂がボディを直接傷つけてしまうため、細かな擦り傷がボディに残ってしまうことになります。
また、花粉や黄砂が付着した状態で市販のコーティング剤を使用するのもNGです。花粉や黄砂をボディに擦り込むことになってしまうため、かえって車へのダメージが大きくなります。
ボディに傷をつけずに花粉や黄砂を落とすには、高圧洗浄での洗車(水洗い)がベストです。高圧洗浄によりしつこくこびりついた花粉や黄砂が綺麗に洗い流されるので、シャンプー洗車する前に必ずボディ全体を高圧洗浄で水洗いしてください。
また、花粉がシミになってしまった場合は専用の洗浄剤を使用すると良いでしょう。花粉は熱に弱いため、熱いお湯をかけてシミを除去するという方法もあります。ただし、長期間放置して塗装面を傷めてしまった場合には、しっかり洗浄した後にコンパウンド入りのワックスなどを使用して修復する必要があります。
最後に愛車の大敵、花粉や黄砂による汚れや傷を可能な限り防止する事前の対策についてお話ししましょう。
まず花粉対策ですが、ボディにこびりつかないようにワックスやコーティング剤などを使って飛来シーズン前にボディを保護しておくことが大切です。
また、フロントガラスなども撥水加工をしておくと良いでしょう。雨による花粉のこびりつきを防ぐことができます。
黄砂対策としては、こまめな水洗い洗車が有効です。コーティングしたボディであれば水洗い洗車だけでピカピカになりますので、ぜひコーティングと合わせて行ってください。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
インターネットから申し込むと、
初年度最大21,000円割引
DM180521-1