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高速道路の逆走事故はなぜ起こる?

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高速道路の逆走事故はなぜ起こる?

最近、高速道路の車線を逆走し、本来の方向を走ってきた自動車に衝突する事故が増えています。もし、自分が高速道路を走っていて、いきなり正面に逆走車の姿が見えたら…。なすすべもないと思われるかもしれません。
一方で、「自分は逆走なんかしない」と思っている人がほとんどではないでしょうか。
しかし、実態はどうも違うようです。

逆走事故は誰が起こしているのか

逆走事故は誰が起こしているのか

国土交通省が、高速道路で起きた平成23〜28年の逆走事故の統計を見てみましょう。

逆走事故発生件数の推移

逆走事故発生件数の推移 「逆走事案のデータ分析結果」(国土交通省)をもとに作成

いうまでもないことですが、高速道路の逆走は、事故につながる可能性が非常に高いのです。逆走によって事故を起こした場合に死傷事故になる確率が、そうでない場合の事故に比べて5倍、死亡事故はなんと40倍の確率です。
統計によれば、事故を起こした運転者のうち、65歳以上の高齢者が事故を起こす割合が、全体の67%を占めています。さらに、75歳以上の後期高齢者が全体の45%を占めています。年齢を区切って見てみると、75歳〜79歳が最も事故の確率が高く、世代別の運転免許保有者数当たりの事故件数では、75歳以上で割合が急上昇し、85歳以上で最高の割合となります。
確かに「高齢者が起こしやすい事故」である、ということがいえるでしょう。

逆走のメカニズム

逆走のメカニズム

逆走事故が発生する場所は、ご想像の通りかもしれませんが、主にインターチェンジ(IC)とジャンクション(JCT)で発生し、平成28年の統計では、60%を占めています。次いで本線が16%、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)が5%と続きます。

H28 逆走事案の発生箇所

H28 逆走事案の発生箇所 「逆走事案のデータ分析結果」(国土交通省)をもとに作成

高速道路会社は、逆走が発生しやすいインターチェンジの合流部などで注意喚起の標識、ラバーポールを設置するなど視覚的、物理的な対策を実施していますが、高齢化の加速などもあり撲滅するには至っていません。

では、逆走事故はなぜ起きるのでしょうか。
高齢の運転者が事故に陥る要因として「パニック」があります。加齢でどうしても判断力が鈍ってきて、なにか想定外のことが起こると、思わず間違った判断をしてしまいがちです。たとえば出口や流出路の選択を間違え、「あっ」、とパニックになり、とっさに回復させようとして手近な道路に入ってしまう。それが逆走につながる大きな要因になります。

国土交通省の「逆走事案のデータ分析結果」によれば、逆走を開始したとき、逆走するという認識があった場合の5割が道や行き先の間違いに気づいて戻ろうとした逆走であるとしています。
また、前述したように逆走を引き起こした運転者の約7割が65歳以上の高齢者であることから、認知機能の低下により、そもそも入ってはいけない流出路から入ってしまう例、最後まで逆走に気づいていないという例も散見されます。

高齢者による多発する交通事故。高齢者に対して、免許の返上を呼びかける試みが行われており、一定の効果は上がっているものの、特に地方では公共交通機関の衰退や商業施設、医療機関がロードサイドへ集中していることで、日常生活に自動車が手放せない状況もあり、抜本的な改善にはなかなかつながらないようです。

逆走車は追い越し車線を走ってくる傾向がある

逆走車は追い越し車線を走ってくる傾向がある

高速道路を走っていて、前走車が事故を起こした…、タイヤがバーストした…こんな状況に出合ったことはないでしょうか。
そのとき、どういう対応を自分が取ったかを思い出してみましょう。事故車と自分の距離を目測し、余裕時間を割り出し、ミラーで隣の車線に車がいないかを見て、ウィンカーを出して車線変更してよける…。一瞬の間にも、これだけの判断と行動で回避行動は行われています。向こうから車が逆走してきた場合、こちらが100キロで走っていて、相手が80キロ出していたら、お互いが近づく相対速度は180キロ。かなりシビアな状況です。しかし、対処は基本的に同じです。とにかくブレーキとハンドルを使って、避けるしか手はありません。

高速道路会社は、逆走車があった場合の対応についてアナウンスしており、その中で「逆走車は追い越し車線を走ってくる可能性がある」と告知しています。逆走の自覚がない運転者は左車線を走っているつもりですが、それは正しい走行をしている運転者の追い越し車線にあたるからです。

通常、追い越し車線を走る際、走行車線よりも速度が出ています。逆走車が追い越し車線を走ってくるリスクがあることを考えると、自動車学校の「交通の教則」で、高速道路走行の基本として教わる「追い越し車線は追い越しのためだけに使用し、追い越しが終わったら走行車線に戻る」ことが非常に大切であることがわかります。それが、リスクを下げることにつながっているというわけです。

もうひとつ、逆走車は路肩にいる可能性もあります。運転者が逆走に気付いた場合、路肩に車を避難させる行動をとるであろうと思われるからです。

逆走情報を見聞きしたら

高速道路会社では、逆走の通報があったら、ただちに高速道路の情報板(電光掲示板)やハイウェイラジオで告知するとしています。そして「情報を知ったら、とにかく速度を落とし、車間距離を開ける」よう呼びかけています。巻き込まれることを防ぐために必要な対処です。

そして逆走車を前方に発見したら、路肩などの安全なところに停車し、衝突を避けるよう呼びかけています。

逆走は「他人事」ではない、逆走してしまったら?

逆走は「他人事」ではない、逆走してしまったら?

いままでのところを読まれて、「自分は逆走なんか絶対にしない、逆走は認知機能が落ちた高齢者がすることだ」と思う方も多いのではないでしょうか。
逆走は高齢者しかしないものかといえば、そうでもありません。国交省の統計では、ざっくりとした分け方ではありますが30〜65歳未満で25%となっており、必ずしも高齢者が起こす事故というわけではないのです。
夜中の高速道路を長距離運転するとよくわかるのですが、事故を起こす大きな原因は「疲れ」です。眠気も含めた「疲れた」状態で運転を続けていて、何かイレギュラーな出来事が起きたとき、ふだんはできる判断が、正しくできなくなり、事故に至るのです。逆走も、ちょっとした判断の狂いが原因となって起こるのです。

高速道路会社は、「自車が逆走してしまった場合にはハザードランプをつけて、安全な場所に停止させて車外の安全な場所に避難するように」呼びかけています。

安全な場所とはガードロープなどの外です。万一追突などされた場合の二次被害を防ぐため、自車よりも車線の流れの手前に避難し、110番、または非常電話で通報するよう呼びかけています。

最後に

最後に

逆走は、逆走車両の運転手だけでなく、正しく運転している人も被害を受けるという悲惨な事故につながります。

自分が運転するときは、事前に目的地までの地図を確認しておく、道路情報を常にキャッチできるようにしておく、降りるインターチェンジを過ぎた場合は次のインターチェンジまで進む、そして眠気を含めた「疲れた」状態での運転を避けることが大切です。

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