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タイヤのチェーン規制とは

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タイヤのチェーン規制とは

冬は、通行時の天候や路面状況により「チェーン規制」という規制が出されることがあります。チェーン規制はどのようなときに出されるのか、チェーン規制中に必要となるタイヤチェーンについて解説します。

「チェーン規制」とは「タイヤチェーンが必須な規制」という意味

「チェーン規制」とは「タイヤチェーンが必須な規制」という意味

これまで、積雪や凍結などで路面状況が悪化した際に出される「チェーン規制」は、タイヤチェーンでなくても、冬用タイヤなどのすべり止め対策を講じていれば通行可能という運用が行われていました。
しかし、国土交通省・警察庁の「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」の一部が2018年12月に改正にされ、「チェーン規制」という言葉の定義は「タイヤチェーンが必須な規制」という意味に限定されました。

つまり、「チェーン規制」が出された場合は、冬タイヤを装着していたとしても、チェーンの装着が必須ということなので注意が必要です。

また、国土交通省道路防災対策室に確認したところ、スタッドレス、スノータイヤ装着など、一定の滑り止め策をしていればいいという意味で使われていた従来の「チェーン規制」という表記は今後「冬タイヤ必要等」などの文言に変更していくそうです。

チェーン規制が出されているか事前に把握したい場合は、公益財団法人 日本道路交通情報センターに問い合わせるようにしましょう。
道路交通情報
050-3369-6666(携帯短縮ダイヤル #8011)

チェーン規制の標識も新設

チェーン規制の標識も新設 「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の規制標識
出典:国土交通省

また、国土交通省ではタイヤチェーンを装着していない車が通行してはいけない区間を示すために、上図の「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の新標識を制定いたしました。

道路法第46条
(通行の禁止又は制限)
道路管理者は、左の各号の一に掲げる場合においては、道路の構造を保全し、又は交通の危険を防止するため、区間を定めて、道路の通行を禁止し、又は制限することができる。
一  道路の破損、欠壊その他の事由に因り交通が危険であると認められる場合
二  道路に関する工事のためやむを得ないと認められる場合
道路監理員(第71条第4項の規定により道路管理者が命じた道路監理員をいう。)は、前項第一号に掲げる場合において、道路の構造を保全し、又は交通の危険を防止するため緊急の必要があると認めるときは、必要な限度において、一時、道路の通行を禁止し、又は制限することができる。

(通行の禁止又は制限の場合における道路標識)
第47条の5
道路管理者は、第四十六条第一項若しくは第三項又は第四十七条第三項の規定により道路の通行を禁止し、又は制限しようとする場合においては、禁止又は制限の対象、区間、期間及び理由を明瞭に記載した道路標識を設けなければならない。この場合において、道路管理者は、必要があると認めるときは、適当な回り道を道路標識をもつて明示し、一般の交通に支障のないようにしなければならない。

2 道路管理者は、第四十七条第四項の規定による政令で定める基準を特に明示する必要があると認められる場所には、道路標識を設けなければならない。

道路交通法
(通行の禁止等)
第8条
歩行者又は車両等は、道路標識等によりその通行を禁止されている道路又はその部分を通行してはならない。

チェーン規制が出されるのはどんなとき? 冬用タイヤで走行可能?

チェーン規制が出されるのはどんなとき? 冬用タイヤで走行可能?

チェーン規制が出された場合は、タイヤチェーンを装着した車しか規制道路の走行ができません。スタッドレスタイヤを着けていても、タイヤチェーンを装着していなければ走行できません。

では、タイヤチェーン装着が義務となる「チェーン規制」が出されるのはどんな場合でしょうか?

時期

大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪時※

  • 平成29年度では、大雪特別警報の発令事例はなく、大雪に対する緊急発表は3回行われています。

場所

急な上り下りがある峠などで、過去に雪による立ち往生や通行止めが起こった場所の中で、タイヤチェーンを着脱できる場所や通行止めが解除されるまで待機できる場所がある区間で実施。
なお、チェーン規制時には、規制区間の手前でタイヤチェーン装着状況の確認を行います。チェーンチェックの際は現地スタッフの誘導に従いましょう。

チェーン規制(タイヤチェーン義務化)の実施区間(平成30年度)

チェーン規制(タイヤチェーン義務化)の実施区間(平成30年度)

2019年1月現在でのチェーン規制箇所区間は以下の通りです。

【直轄道路】
都道府県 路線番号 箇所名 区間 延長(km)
山形県 112 月山道路 西川町月山沢〜鶴岡市上名川 15.2
山梨県・静岡県 138 山中湖・須走 山梨県山中湖村平野〜静岡県小山町須走字御登口 8.2
新潟県 7 大須戸〜上大鳥 村上市大須戸〜村上市上大鳥 15.3
福井県 8 石川県境〜坂井市 あわら市熊坂〜あわら市笹岡 3.2
広島県・島根県 54 赤名峠 広島県三次市布野町横谷〜島根県飯南町上赤名 2.5
愛媛県 56 鳥坂峠 西予市宇和町〜大洲市北只 7.0
【高速道路】
都道府県 路線番号 箇所名 区間 延長(km)
新潟県・長野県 E18 上信越道 信濃町IC〜新井PA(上り線) 24.5
山梨県 E20 中央道 須玉IC〜長坂IC 8.7
長野県 E19 中央道 飯田山本IC〜園原IC 9.6
石川県・福井県 E8 北陸道 丸岡IC〜加賀IC 17.8
福井県・滋賀県 E8 北陸道 木之本IC〜今庄IC 44.7
岡山県・鳥取県 E73 米子道 湯原IC〜江府IC 33.3
広島県・島根県 E74 浜田道 大朝IC〜 旭IC 26.6

チェーン規制時には、規制区間の手前でタイヤチェーン装着状況の確認を行います。

タイヤチェーンの種類

タイヤチェーンの種類

タイヤチェーンにはさまざまな種類の製品がありますが、チェーン規制中は自動車用品店などで販売されているものであれば、通行可能です。スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプのものでは チェーン規制中に通ることはできません。
国土交通省が参考にあげているのは以下の3種類です。

  • 金属チェーンタイプ      : 金属製のチェーンやワイヤーの製品
  • ウレタン&ゴムチェーンタイプ : ゴムなどの樹脂製の製品
  • 布製カバータイプ       : アラミドなどの特殊繊維製の製品

それぞれの特徴を見てみましょう。

金属チェーン

コンパクトに収納ができ、凍結路面に強いという特徴があります。価格も比較的安価です。デメリットは、取り扱いが非金属チェーンに比べてやや面倒なこと、走行時に振動や騒音が大きく、乗り心地がよくないこと、切れる場合があることです。
金属チェーンにはその形状から「はしご型(ラダー型)」と「亀甲型」があります。
はしご型はいろいろなタイヤサイズに対応し、亀甲型と比較すると安価です。前後方向のグリップ力に優れていますが、横滑りしやすいです。
亀甲型は全方向にバランスよくグリップしますが、はしご型に比べて装着が難しい、といわれています。

非金属チェーン(ゴム、ウレタン)

ゴムや樹脂など金属以外の素材で、ネットのような形にスパイクがついているものが多いようです。金属製チェーンに比べると収納場所をとり、価格も高めですが、乗り心地がよく雪道・凍結路ともにバランスよく対応しています。振動の少なさ、取り付けの簡単さが金属チェーンよりも優れています。

布製カバータイプ

チェーンとは形状が異なりますが、タイヤにすっぽりかぶせて使うのが布製カバータイプです。軽くて着脱も簡単、折りたたんで保管できるため、最も簡易で便利ですが、もともとは脱輪などの非常時の脱出用として生まれた製品であるため、長距離走行には向いていないとされています。

チェーン装着時の走行での多いのが「チェーンが緩んだ」「チェーンが切れた」などのトラブルです。
チェーンを購入するときには自分の車のタイヤサイズをしっかり確認しましょう。
そして購入した後は、販売店の店舗の駐車場などで、必ず一度は取り付ける練習をしておきましょう。

参考条文
道路運送車両の保安基準
(走行装置等)
第9条第4項
タイヤ・チエン等は走行装置に確実に取り付けることができ、かつ、安全な運行を確保することができるものでなければならない

タイヤチェーンの取り付け方

タイヤチェーンの取り付け方

さて、いざタイヤチェーンの装着というと、「とても大変」としり込みする人も多いでしょう。しかし現在では、ジャッキアップ不要で取り付けられるものも増えており、タイヤチェーンの装着は以前のように時間のかかるものではありません。また「取り付け方」「巻き方」の動画がインターネットで公開されていたり、説明動画DVDが付属している商品もあるので、積極的にそれらを活用し、安全に役立てることをおすすめします。

また、チェーンの取り付けが必要になる場合は、天候も大きく崩れているものです。懐中電灯(ヘッドライト)、軍手、雪用スコップ、使い捨てカイロ、合羽やポンチョなども備えておくと便利です。
取りつけ後は緩みがないか確認し、走行速度の上限(50km/h、安全な速度は30km/h以下)を守りましょう。

最後に

最後に

非常に強い降雪が継続的にある地域で集中して発生すると、トラックなどの立ち往生から車両が滞留してしまいます。
物流の要である高速道路、国道など主要道路網の寸断は、私たちの生活に大きな影響を与えます。
特に積雪が多い地域や山間部での走行など、降雪が予想されるときには、事前の情報収集やタイヤチェーンの準備などをしておくことが重要です。

本記事は2019年1月現在の情報を元に執筆しています。

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