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ハザードランプとは。サンキューハザードは正しい使い方?車のバッテリーに影響する?

車のハザードランプはウィンカー同様、車の動きを事前に周囲に知らせる重要な安全装置です。

道路交通法ではハザードランプの使用に関する義務が定められており、ハザードランプは正しく使用する必要があります。
しかしハザードランプは、サンキューハザードのように、本来の目的から逸脱した目的で使用されていることも多々あります。

ハザードランプの誤った使い方で事故を起こさないためにも、車のハザードランプの正しい使い方について確認しましょう。

ハザードランプとは?

ハザードランプは車が駐停車するときをはじめ、さまざまなシーンで使用されており、なかにはローカルルール的な使用方法も見受けられます。

まずはハザードランプとは何か、そして道路交通法で定められたハザードランプの使用方法についてご説明します。

ハザードランプの意味

ハザードランプは正式には非常点滅表示灯と呼ばれます。
ハザードとは英語で危険や危険性などの意味があり、ハザードランプは車が駐停車などをする際に周りに知らせることで事故を回避する目的があります。

ハザードランプの位置

ハザードランプは車の前後左右にあるランプで、ウィンカーと同じランプです。
ウィンカーが左折するときは左のみ、右折するときは右のみが点滅するのに対して、ハザードランプスイッチを押すと前後左右すべてのランプが点滅します。

ハザードランプを使うべきときは?

ハザードランプを使うべきときは、道路交通法で義務付けられた場合以外にもいくつかあります。
道路交通法で義務付けられた場合も含めて、ハザードランプがどのような場面で使用されるのかをご説明します。

法令で義務付けられたハザードランプの使用とは?

道路交通法ではハザードランプは2つのケースで使用することが義務付けられています。

夜間に駐停車するとき

道路交通法施行令第18条2項に定められている通り、夜間、道幅5.5メートル以上の道路に停車、駐車するときはハザードランプを点滅させることが義務付けられています。

通園・通学バスが停車し幼児や小学生が乗降しているとき

道路交通法施行令第26条の3の2項に定められている通り、通園・通学バスは、幼児・小学生が乗降している停車中に、ハザードランプを点滅させることが義務付けられています。

故障などで道路に停車するとき

昼夜間、霧や雨などで視界が悪いとき、または高速道路上で車が故障し停車しなければならないとき、ハザードランプをつけて道路端に停車し、後続車に危険を知らせます。

レッカーで車がけん引されるとき

車が故障しレッカーでけん引されるとき、けん引される車はハザードランプをつけ、後続車に危険を知らせます。

駐車場で駐車するとき

ショッピングモールやサービスエリアなどの駐車場に停めるときにハザードランプを使用することがよくあります。後続車など周囲に「ここに駐車しますよ」という意思表示ができるので危険回避に効果的です。

サンキューハザードは正しい使い方?

合流時や車線変更時などに進路を譲ってくれた車に対し、ハザードランプを2回から3回点滅させて「ありがとう」の意志を表示することを「サンキューハザード」といいます。

サンキューハザードはよく行われるドライバー間のコミュニケーション方法で、自然発生的に広まった行為と考えられますが、ハザードランプ本来の使用目的からは逸脱しているといえます。

地域や状況によって違う意味で取られることもあり、事故の原因にもなりかねないので、「サンキューハザード」はおすすめできません。

サンキューハザードなど本来の使用目的以外でハザードランプを使用するのは控え、周囲の車に感謝の意を伝えたいときは手や会釈、またはアイコンタクトで行うようにしましょう。

ハザードランプ使用後のつけっぱなしに注意

ハザードランプはたびたび使用するものではないので、ついうっかりつけっぱなしにしてしまうこともあります。
しかしハザードランプをつけっぱなしにしておくとバッテリーが上がったり、事故の原因になったりします。

次にハザードランプ使用後の注意点についてご説明します。

ハザードランプの消し忘れに要注意

昼間なのに、駐車場でハザードランプをつけっぱなしの車に遭遇したことはないでしょうか。すぐにドライバーに知らせるべきですが、ドライバーがいないので対応に困る状況です。

ハザードランプは非常用の装置なので、エンジンを切っても、ハザードランプのスイッチを切らないとハザードランプは消えません。
ウィンカーと違い、ハザードランプはつけても音がしないので、注意していない場合、ハザードランプをつけっぱなしにしてしまうこともあります。

ハザードランプを使用したときは消したかどうかを確認しましょう。

消し忘れるとバッテリーが上がることも

JAFによるとバッテリー上がりの原因で最も多いのがライト類の消し忘れといいます。

バッテリーはエンジンがかかっていると充電されますが、エンジンを止めた状態でライト類をつけっぱなしにしているとバッテリー内の電気はどんどん消耗してしまいます。

バッテリーが上がらないためにも、ハザードランプの消し忘れに注意しましょう。

※出典:JAF「バッテリー上がりの原因と症状、点検方法とは?」

ハザードランプのつけっぱなしが事故の原因になることも

ハザードランプをつけっぱなしにして車を走行すると事故の原因になることもあります。

たとえば、ハザードランプをつけて道路端に停車したあとに、ハザードランプをつけたまま発車すると、後続車は車が停車しようとしているのか発車しようとしているのか、瞬時の判断ができず追突事故の原因になることがあります。

こうした事故を防ぐためにも、ハザードランプは必要なときにだけ点滅させ、不要なときにはつけないようにしましょう。

ハザードランプは必要なときだけ、正しく使いましょう。

ハザードランプは正式には非常点滅表示灯と呼ばれる安全装置です。
交通安全のために使用され、道路交通法では以下2つの場合は、ハザードランプを点滅させることが義務付けられています。

  • 道幅が5.5メートル以上の道路に停車、または駐車するとき
  • 通園・通学バスが停車し幼児や小学生が乗降しているとき

本来の使用法からは逸脱している「サンキューハザード」はトラブルの原因にもなりかねませんので、認識を改めましょう。

また、ハザードランプ使用後、つけっぱなしにしているとバッテリーが上がるだけでなく事故の原因にもなるので、必要がなくなったらハザードランプは消すようにしましょう。

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