高速道路や有料道路では、料金所で通行料金の支払いが必要となります。料金所の通行方法には、現金やクレジットカードなどで通行料金を支払う方法とETCシステムを利用して通行する方法があります。高速道路の料金所の通行方法、そして車にETC車載器がついていない場合でも、ETCカードを手渡しして料金の支払いができるのかについてもご説明します。
NEXCO東日本やNEXCO西日本、首都高速道路株式会社など、高速道路を運営する各企業は、「高速道路営業規則」を制定し、高速道路を利用する際のルールを定めています。
この高速道路営業規則のなかに、料金所を通過する際のルールも記載されており、利用者が料金所を通過する際に求められる安全義務についても示されています。以下で、高速道路の料金所の通行方法についてご説明します。
料金所ゲートでの安全義務の内容は、高速道路の運営会社によって多少の違いはありますが、おもに以下のような事項に気をつけて走行することが利用者に求められています。
出典:高速道路安全規則 第8条、首都高速道路営業規則 第7条
料金所を通行する際には、ETC専用レーンであっても一般レーンであっても、以上の事項を遵守して安全に通行しなければなりません。
ETCシステムとは、有料道路の料金所で停止することなく通行できる自動料金収受システムのことです。料金所ゲートに設置されたアンテナと、車に搭載された車載器が無線で通行情報を交信します。車載器にETCカードを挿入しておき、通行料金は無線交信した通行情報をもとに、後日、ETCカードの発行会社から請求されるしくみです。
ETC車載器にETCカードを挿入し、ETCシステムを利用して通行する場合には、料金所で「ETC専用レーン」、もしくは「一般/ETCレーン」に進入して走行します。料金所ごとにある車線案内表示板を確認し、早めに車線変更をしましょう。
ETCレーン進入時は、いつでも安全に停止できる時速20km以下に減速し、ETCレーン内は徐行します。また、ETCレーンは前の車が停車することもあるので、十分な車間距離をとっておくことも大切です。
特に「ETC/一般」と表示のあるレーンでは、前の車がETCシステムを利用しない場合は、いったん停車するので注意が必要です。そして、ETCレーンを通過するときは、レーンの側方に設置されている路側表示器の表示を見て、開閉バーが開くのを確認してから通行しましょう。
ETCを利用すると現金払いと異なり、領収書が発行されません。ETCの利用詳細は高速道路会社が運営する「ETC利用照会サービス」にて確認することができます。
料金だけでなく通行区間、通過時間情報、ETC割引情報などについても確認することができます。ETCの利用履歴には料金所番号が表示されます。料金所番号とは高速道路や一部の有料道路の料金所を特定するための番号です。ETCの利用可能エリアと料金所番号はドラぷら E-NEXCOドライブプラザのウェブサイトより確認することが可能です。
ETCカードを所有していれば、車載器がなくてもETCカードを使って通行料金を支払うことができます。この場合は、クレジットカード決済と同じようにETCカードを使って通行料金を精算します。
車載器がない状態でETCカードでの料金精算をする場合には、「ETC」または「ETC専用」の表示があるETCレーンに進入するのではなく、「一般レーン」もしくは「ETC /一般レーン」に進入します。料金所の係員にETCカードでの決済を希望する旨を伝え、ETCカードを手渡しして通行料金を支払うことができます。
ETCシステムを利用して通行する場合には、通行する有料道路によって0時から4時の間に通行すると料金が割引となる深夜割引、土曜・日曜・祝日に普通車や軽自動車等が通行する際に割引となる休日割引などの料金サービスがあります。これらの割引サービスは、ETCの無線走行が割引の条件になっています。
従って、一般レーンで、ETCカードを手渡しして料金を支払う場合は、無線走行ではないためその条件には該当せず、料金の割引対象とはなりません。また、平日の朝と夕方の通行料金が割引となる平日朝夕割引は、ETCマイレージサービスに登録している方が対象となっています。
ETCマイレージサービスの登録手続きには、車載器管理番号、車両番号などの登録が必要となり、車載器を所有していることが条件となります。そのため、ETC車載器を搭載していない車の場合には、平日朝夕割引も適用外となります。
高速道路の料金所の通行方法についてご説明しました。車載器がない場合でも、ETCカードを料金所で手渡しすることでクレジットカード決済のように通行料金を支払うことができます。
しかしETCカードを手渡しして精算する場合は、ETC専用レーンを使用することはできません。料金収受をする係員がいる一般レーン、もしくはETC /一般レーンを利用しなければならないため、注意が必要です。また、ETCカードを手渡しして料金を支払う場合には、各種のETC割引は適用とはならないことも覚えておきましょう。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
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※記載の情報は、2024年2月時点の内容です。
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