カーフィルムには、さまざまな種類があり、それぞれにさまざまな効果があります。
上手に活用すればメリットの多いカーフィルムですが、カーフィルムの貼り方や選び方によっては、運転に支障がでてしまったり、違法行為となってしまうこともあります。
本記事では、カーフィルムの概要とカーフィルムの施工方法・貼り方、車検の際に必要な可視光線透過率などについてご説明します。
カーフィルムは、ウィンドウフィルムとも呼ばれ、フロントガラスやリアガラス、フロントドアガラス、サイドドアガラスに貼るフィルムです。
カーフィルムには、紫外線をカットする効果、赤外線をカットして熱を遮る断熱効果、事故などによるガラスの飛散を抑える効果などがあります。
紫外線をカットすることによって、ドライバーや同乗者の肌へのダメージを防ぐだけでなく、内装へのダメージも防ぐことができます。
また、断熱効果では、冷房の効率をアップさせて燃費を向上させます。
ガラスの飛散を抑制する効果では、事故などの際にガラスが割れて車内にガラスの破片が飛び散ることを抑え、安全性を高めることができます。
カーフィルムにはさまざまな種類がありますが、主なものとしてスモークフィルム、カラーフィルム、クリアフィルム、ミラーフィルムの4つがあります。
スモークの名が示すように、透過性の低いカーフィルムで外から車内を見えにくくする効果があります。
カラーフィルムは、着色されたフィルムで、青や黄色、緑などさまざまなバリエーションがあり、外から中を見えにくくする効果の他、車をドレスアップする目的にも利用できます。
クリアフィルムは透明なフィルムで、フロントガラスやフロントドアガラスに使用すると紫外線や日差しをカットして、運転をしやすくする効果があります。
ミラーフィルムは外から見ると鏡のように映り、中がほとんど見えなくなるフィルムで、高い遮熱性能もあります。
カーフィルムを貼るには、専門店で行う方法とDIYで行う方法があります。
今は、動画サイトなどにもカーフィルムのDIY動画がアップされているので参考にすることもできます。
しかし、フロントガラスにほこりやゴミ、気泡が混入してしまった場合には、運転する際に視認性が悪くなり、非常に危険です。
目的にあったフィルムをきれいに施工するためには、専門店に依頼することをお勧めします。
カーフィルムを剥がす場合には、フィルムや糊の状態に合わせていくつかの除去方法があります。
カーフィルムを引っ張りながら剥がせた場合でも、ガラス面には糊が残ってしまいます。
その場合は、専用の糊剥離剤を吹き付けて、ヘラやペーパータオルなどで除去します。
カーフィルムの劣化が進んで剥がしにくい場合には、ヒートガンで温めながら少しずつ剥がしていきます。
糊残りは、強力なタイプの糊剥離剤を吹きかけて、スチールウールなどで丁寧に除去していきます。
カーフィルムを貼った後は、フィルムがガラスに完全に密着するまで一週間程度かかります。
そのため、フィルムのずれや剥がれを防止するために、施工後一週間はガラスに触れないこと、サイドガラスの開閉をしないこと、熱線は入れないことなどに注意しなければなりません。
また、リアガラスのカーフィルムを剥がす場合には、熱線も剥がしてしまわないよう注意が必要です。
カーフィルムをガラスに貼ることが、法律違反となってしまう場合もあります。
カーフィルムを貼る際には、可視光線透過率などに十分注意する必要があります。
道路運送車両の保安基準第29条では、前面ガラス及び側面ガラスは、運転者の視野を妨げないものとして、ひずみ、可視光線の透過率などに関し告示で定める基準に適合するものでなければならないと定めています。
フロントガラスや運転席・助手席のサイドガラスに濃い色の着色フィルムを貼ると、運転をするときに車外の様子が見にくく、安全を十分に確保できない可能性があります。
可視光線透過率が70%未満となる着色フィルムをフロントガラスと運転席・助手席のサイドガラスに貼ってしまうと、不正改造とみなされ、その車を運転すると道路交通法違反(整備不良車運転)となり、取り締まりの対象となります。
フロントガラスと運転席・助手席のサイドガラスにカーフィルムを貼っている場合であっても、可視光線透過率が70%以上あれば、問題なく車検を通すことができます。
また、リアガラスや後部座席のサイドガラスについては、可視光線透過率の基準は定められていないため、可視光線透過率3%のカーフィルムを貼っていても問題はありません。
ただし、カーフィルムの可視光線透過率が70%以上のものであってもガラスに着色がされている場合は、可視光線透過率が70%未満となってしまう可能性もあります。
カーフィルムを選ぶ際には、自分の車に貼った状態の可視光線透過率が70%以上となることを事前に確認しておく必要があります。
カーフィルムは、紫外線や赤外線をカットし、事故の際、ガラスの飛び散りを抑制する効果があります。
カーフィルムを貼る際には、車検に適合する可視光線透過率であることを事前に確認しておかなければなりません。
安全運転のためにも、カーフィルムを貼る際には、DIYではなく専門店に依頼して、可視光線透過率を確認のうえ、ほこりや気泡が入ることのないよう綺麗に施工してもらう方がおすすめです。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2020年11月時点の内容です。
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