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カスタムカーとは。保安基準や車の内装カスタムについて

「自分好みの車に乗ってみたい」。

車が好きな人なら、誰もが思うことかもしれません。
そんな望みを叶えてくれるのが、自分好みの装備を施したカスタムカーです。

本記事では、カスタムカーに必要なエアロパーツや内装の工夫、車検や保安基準について、ご説明します。

カスタムカーとは

どのような車を指すのか

カスタムカーとは、特別仕様の車です。
オーダーメイドでの装備を施した車で、比較的高級車が多いと言えます。

自分好みの仕様にするため、趣味性の高い車になります。
ただしカスタムカーは、市販されている車をベースにカスタマイズしていることが多いため、ゼロから車をつくるわけではありません。

塗装を施したり、シートを張り替えたりすることで、車の雰囲気をガラリと変化させることができます。

個人のお客さまからのオーダーによるカスタムカーはもちろん、オートショーに出展するためのカスタムカーもあります。

正しくカスタムするには保安基準を守り、車検に通るように注意

車をカスタムする場合は、いくつかの注意点があります。

車体の寸法や重量など細かく保安基準が定められており、適合しない場合は車検に通らず、公道での走行が禁じられています。

有効な自動車検査証の交付を受けている自動車は、自動車本体やその部分の改造、その装着の取付けまたは取り外し、その他これに類する行為で保安基準に適合しないことを行ってはならないからです。

出典:道路運送車両法第99条の2項

これに違反した場合は道路運送車両法第108条により、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられますので、注意が必要です。

構造上の軽微な変更について

検査登録を行っている車について、変更を生ずるような改造を行った場合、使用者は管轄の運輸支局または、自動車検査登録事務所に自動車を提示しなくてはなりません。

そして、構造等変更検査を受けなければなりません。

なお、国土交通省では車の軽微な変更時の取扱について、以下のように示しています。

①自動車部品を装着したときに寸法(長さ、幅および高さ)、車両重量が一定範囲内の場合
  長さ 高さ 車両重量
小型自動車
軽自動車
±3cm ±2cm ±4cm ±50kg
普通自動車
大型特殊自動車
±3cm ±2cm ±4cm ±100kg

②指定する自動車部品(指定部品)を溶接やリベット以外の取り付け方法により装着した場合

①②を満たす場合は、諸手続きが不要となます。
ただし、軽微の自動車部品を装着した場合も、道路運送車両法の保安基準を満たすことが前提です。

出典:国土交通省ホームページ

カスタムに欠かせないエアロパーツ

車を手軽に変化させるための部品に、エアロパーツがあります。
エアロパーツは、以下の2種類に分かれています。

  • 空気抵抗を計算し、走行のスピードを追求するスポーツカーのために開発されたもの
  • 一般的な乗用車における、ドレスアップ用に開発されたもの

カスタムカーは、主に②が使われています。
エアロパーツは指定部品でメーカーでも販売されており、後付けをした車を楽しむ人も少なくありません。

市販の車を業者に出して自分好みにするのも楽しいですが、エアロパーツを装着した車を購入するのも一つの方法です。

なお、エアロパーツの装着については、ディーラーや自動車整備会社などのプロに任せましょう。

カスタムカーの内装

車のカスタマイズは外装だけに留まらず、内装にも趣向を凝らすことができます。
後付けでカスタマイズするには、どのようなことができるのでしょうか。

シートの張替え

シートの張替えはまず、車体からシートを外し、シート本体から生地を引きはがします。
そのうえでパーツに分けた後、型紙を取って、縫製していきます。

そして再度、シートにはめ込んで、車体に納めます。
こうして、布シートから本革にしたり、シートの色を変えたりすることができます。

またレザーシートによってはひび割れが生じたり、デニムをはじめ洋服の色移りが起こったりすることがあります。
このような場合に備え、レザーシートのコーティングを依頼することも可能です。

内装の張替え・塗装

車内のコンソールやパネル、ドア回りは、経年劣化が目立つところです。
これらの内装もシート同様、車体からいったん取り外して、製作に入ります。

たとえばコンソールは業者との相談次第で、レザーや高級なスエードなどを使い、ワントーンやツートーンなどのアレンジも施すことができます。
また、小物入れやひじ掛けなどのツールも、追加することも可能です。

また、内装をカスタマイズする際にはコンソールやパネル、ドア回りなどを取り外して製作するため、隙間にたまったゴミやほこりも掃除してもらえることが多いです。
車内が清潔に保てるといった点でも、よいといえるでしょう。

LEDでの照明

車にLED照明を設置し、間接照明のような雰囲気を作り出すこともできます。

たとえば、車の屋根を支える柱の部分であるピラーや、車の扉のポケットの部分にLED照明をつけると、まさに間接照明のようになります。

また、運転席や助手席の足元にLED照明をつけたりすることもできます。
しかし、見えないところに上手に配線をするのは、プロでなくては難しいかもしれません。

車のカスタマイズを上手に行い、なおかつ保管基準を満たすには、やはりプロに相談することが賢明です。
まずは、ディーラーや中古車販売会社、自動車整備会社などに相談するとよいでしょう。

まとめ

カスタムカーというのは、オーダーメイドの車です。
市販されている車をもとに、専門の業者に依頼して自分好みにカスタマイズすることができます。

車のドレスアップに欠かせないエアロパーツの装備された車に乗ったり、後付けでエアロパーツを付けたりするのも一つの方法です。
ただ、保安基準に適合した車でなくてはいけません。

まずは、ディーラーや中古車販売会社、自動車整備会社などに相談してみることが肝要です。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

※記載の情報は、2020年10月時点の内容です。

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