車の維持費を考えるうえで、気になるものといえばガソリンの価格です。ガソリン価格が決まるメカニズムや、ガソリンの種類による価格の違い、チャートによって価格の推移を知る方法などをご説明します。
ここではガソリン価格が決まるメカニズムを踏まえたうえで、普段利用することが多い「ハイオク」「レギュラー」という2種類のガソリンについて、その品質の違いや価格差をご説明します。
ガソリン価格は原材料である原油価格の動向に大きく左右される他、為替動向、需要と供給のバランス、国の政策といったさまざまな要因により変動します。さらに競合店の有無などガソリンが消費される地域の事情も加わって、最終的な小売価格がガソリンスタンドの各店舗によって決められているのです。
次にハイオク、レギュラーといったガソリンの種類についてご説明します。ガソリンは、それぞれの製品が持つ「オクタン価」によって種類分けされています。
オクタン価とはエンジンのノッキング(エンジンにダメージを与える異常な燃焼)の起こしにくさを表す尺度で、値が高いほどノッキングしにくく、燃焼効率に優れたガソリンということになります。
日本産業規格(JIS)では、レギュラーガソリンのオクタン価は89.0以上とされています。
レギュラーよりもオクタン価が高く、96.0以上あるものがハイオクとされています。
ハイオクとレギュラーの価格差はどれくらいでしょうか。2025年2月19日付のそれぞれの価格を見てみましょう。
レギュラー | ハイオク |
---|---|
178.3円 | 189.3円 |
この日は、レギュラーに比べてハイオクは11円高くなっています。このハイオクとレギュラーに価格差がある理由については、次にご説明します。
日々変動するガソリン価格はインターネットなどで提供されているチャート(グラフ)をチェックすることで、その推移を視覚的に判断できます。
一般的に、レギュラーに比べてハイオクは、1リットル当たり10円程度、値段が高くなります。それはハイオクがオクタン価を高くするために、レギュラーに比べてより多くの添加物を使用しており、さらにその添加物から生じる燃えカスをきれいにするための洗浄剤も加えているためです。
高い燃焼効率を維持するための添加物のコストが、ハイオクのガソリン価格には上乗せされているわけです。
ガソリン価格の最新情報は、ウェブサイトなどに加えて専用のアプリでも確認できます。
たとえば、ガソリンスタンドデータベースの「gogo.gs」などがあります。
全国のドライバーから寄せられた、ガソリン価格や口コミ情報に基づくさまざまなサービスを利用できます。具体的なサービスは、以下の通りです。
など、さまざまなサービスがあります。
「gogo.gs」では、1ヵ月や3ヵ月、1年や3年、5年といった期間における過去のガソリン価格の推移が表示されるようになっています。そのため、短期から長期にわたるガソリン価格の推移を把握できます。
来週のガソリン価格を正確に知ることはできませんが、1ヵ月や3ヵ月など長期的な価格の傾向については読み取ることができます。
ガソリンの小売価格は、都道府県など地域別で見ても少しずつ違いがあります。
インターネット上の地域別ガソリン価格情報などを利用することで、ガソリンの平均価格を把握することもできます。たとえば、同じ大都市圏である東京と大阪ではガソリン価格が異なります。その理由の一つに、店舗間の価格競争があります。
東京や大阪などの大都市圏は、セルフ給油所や大型量販店の台頭により、地域の店舗間の競争が激化しています。そのため、価格が上げられないという現実があります。
また、輸送コストがあります。全国に石油精製施設がありますが、そこからの距離が遠い地域は輸送コストがかかるからです。離島の多い地域は輸送コストがかかるため、ややガソリン価格が上がる傾向にあります。
今回はガソリン価格の基礎知識から、ガソリン価格動向の確認方法をご説明しました。最近は、ガソリン価格を知るアプリもあります。給油前にどのガソリンスタンドの価格が安いのかを、あらかじめ調べておくとよいでしょう。
常に変動するガソリン価格をこまめにチェックして、車の維持費の節約に役立てましょう。
※記載の情報は、2025年2月時点の内容です。
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