免許証番号とは。暗証番号と悪用について。免許証番号は変わる？

免許証は身分証明書として利用されることも多く、場合によっては免許証が知らない間に悪用されていることもあります。

免許証番号の桁数とその数字が示す意味、免許証の悪用手口、悪用を防ぐために発行されているICカード免許証の暗証番号についてご説明します。

免許証番号とは、免許証の番号欄に記載されている12桁の数字です。
第〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇号と表示されている番号のことです。

この12桁の番号には、それぞれ意味があります。

ここには、最初に免許証が交付された都道府県の公安委員会の番号が記載されています。

東京都で免許を取得した場合には東京都公安委員会の番号である30、大阪府で取得した場合には大阪府公安委員会の番号である62が記されます。

公安委員会の番号は以下のようになっています。
免許証を確認してみると、免許証番号の1〜2桁目はご自身が免許を取得した以下の都道府県の公安委員会の番号になっているはずです。

3〜4桁目には、最初に運転免許証が交付された年（西暦）の下2桁が記載されています。
たとえば2020年に東京都で免許を取得した場合には、免許証番号は左から3020となります。

5〜10桁までの6つの数字は、各公安委員会が独自に管理するための数字となっています。

11桁目は「チェックデジット」と呼ばれる入力ミスを確認するための検証用の数字です。

12桁目の数字は、紛失や盗難によって免許証を再発行した回数を示しています。
再発行をしたことがなければ「0」、1度再発行をしたことがある方は「1」と再発行のたびに数字が増えていきます。

免許証番号の1〜2桁目は、初めに免許証を交付された公安委員会の番号となっており、引越しをしたとしてもこの番号が変わることはありません。

唯一、免許証番号で変わる可能性があるのが12桁目の数字です。
紛失や盗難などによる再交付がなされると、再交付の回数によって12桁目の数字が変わっていきます。

免許証にはICチップが内蔵され、免許証に記載されている事項や顔写真などがICチップに記録されています。
ICカード運転免許証は偽造が難しいため、免許証の偽造による不正使用を防ぐことができます。

身分証明書として使用する際など、ICチップ内に記録されているデータを確認するためには、4桁の暗証番号が2組必要となります。

暗証番号は、電話番号や生年月日などはできるだけ避けて、他人に推測されにくい番号を設定しましょう。
暗証番号は、次の運転免許証の交付時まで変更できません。

また、誤った暗証番号を3回入力すると、ICチップに記録された情報を読み取れなくなります。

読み取りができなくなった場合には、最寄りの警察署、免許センター、運転免許試験場に本人が免許証を持参すると、復旧手続きができます。

免許証は、金融機関で新たに口座を開設する際やクレジットカードなどを発行する際に、身分を証明する書類として利用されています。

何らかの手段で免許証や免許証のコピーを入手した人が、本人の知らない間に銀行口座を開設したり、クレジットカードを発行したり、携帯電話を契約したりといった事例があります。

ある事例では、日常的に利用していたクレジットカードが突然利用できなくなったことから免許証の不正利用が発覚しました。

不審に思って確認したところ、第三者が免許証のコピーを使って、クレジットカードに登録している住所や電話番号を勝手に変更し、カードが強制解約となっていたことがわかりました。

それだけでなく、他にも免許証の持ち主の名義で多数のクレジットカードが発行されており、カードの利用料金が滞納されていました。

このように、免許証が身分証明書として利用されていることから、なりすましによるクレジットカードの発行や携帯電話の契約などの悪用事例が発生しています。

免許証の取扱いには充分注意が必要です。

普段、免許証の下のほうに書かれている免許証番号に注目する機会はあまりありませんが、12桁の数字には最初に免許証が交付された場所や取得した年、再発行の回数などが示されています。

そして、免許証番号のなかで再発行の回数を示す12桁目（下1桁）の数字だけが変わる可能性がある数字です。

免許証が悪用される事件も増えており、免許証の不正利用を防ぐためにICカード免許証が発行されています。

免許証の暗証番号には、他人に推測されにくい番号を設定し、免許証の取扱いには充分な注意が必要です。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

※記載の情報は、2024年2月時点の内容です。