月極駐車場とは。探し方や車庫証明の取得条件。読み方は？

月極駐車場の読み方は「つきぎめちゅうしゃじょう」です。
月極には1ヵ月ごとに料金を決めて契約するという意味合いがあります。

通常、月極駐車場の契約は1〜2年契約が多く、1ヵ月ごとの賃料を支払うのが一般的です。

「月極駐車場」にはいろいろなタイプの駐車場が存在します。
たとえば、アスファルトがしっかり舗装されている駐車場もあれば、砂利を敷いただけの駐車場もあります。

また、屋根があるタイプ、機械式のタイプ、多層式タイプなど構造もさまざまです。

月極駐車場を利用するにあたって、どうしても探す手間がかかります。
特に土地勘のない街で生活を始める場合は、どのあたりに月極駐車場があるのかもわからず困ってしまうかもしれません。

以下に3つの方法をご紹介します。

遠方から、引越し先の月極駐車場を探すときや、仕事などで忙しく時間の取れない人には、インターネット検索が手軽で効率的です。

月極駐車場の情報がまとめられており、地域名や駅名などで検索すれば、希望の条件に合った駐車場を見つけられます。ただし、月極駐車場の空き情報は日々変化している点に注意が必要です。

気になる駐車場を見つけたら、早めにウェブサイトに掲載されている手順で、駐車場の管理会社などに問合わせるとよいでしょう。

参照：アットパーキング

月極駐車場の多くは、オーナーが直接管理をしているのではなく、オーナーから依頼を受けた不動産会社などが管理しています。

そのため、地元の不動産会社に相談をすれば、その地域の中で空いている月極駐車場を紹介してもらうことが可能です。
賃貸住宅の仲介を依頼した不動産会社に、月極駐車場の紹介もあわせてお願いすると、効率的でトラブルがあったときなども相談をしやすいでしょう。

自宅などからアクセスのよい駐車場を探すのであれば、自分で歩いて探してみましょう。

インターネットなどでは探し出せない場所に、理想的な駐車場が見つかる可能性もあります。

また、駐車場周辺の雰囲気を知るうえでも直接足を運ぶことは大切です。
たとえば、駐車場の近くに便利なお店があるか、街灯が明るく夜間でも問題ないか、といったことを知ることができます。

気に入った月極駐車場を見つけたら、看板などに記載されている連絡先に問合わせるとよいでしょう。

月極駐車場を探すときに注意しておきたいポイントについてご説明します。

• 車庫証明の取得ができる要件か確認する
• 自動車保管場所の要件
• 車を購入する前に探し始める
• 周囲の状況、夜間の防犯面
• 屋内または屋外

月極駐車場の契約をする前に、まず確認しておきたいのが場所です。

「自動車の保管場所の確保等に関する法律施行令第329号第1条」では、以下の保管場所の要件を満たしている必要があります。（2023年8月執筆現在）

自宅からのアクセスのよさとともに、これらの要件も確認しておきましょう。

• 自動車の使用の本拠の位置から2キロメートル以内であること。
• 道路から支障なく出入りができ、かつ、自動車の全体を収容できるものであること。
• 自動車の保有者が自動車の保管場所として使用する権原を有するものであること。

上記の要件を満たす場所で駐車場を確保したら、その駐車場の場所を管轄する警察署に「車庫証明書」を申請します。車庫証明書は、正式には「自動車保管場所証明書」といいます。

車庫証明書は、自身が所有する車を適切な場所に保管していることを証明するために必要な書面です。
車を購入する際には、この車庫証明書がなければ、車両登録してナンバープレートを取得することができません。

また、車庫証明書を取った後も、車の所有者が住所移転をした場合は「保管場所証明申請手続」を、保管場所（駐車場、車庫）を変えたときは「保管場所届出手続」を行う必要があります。

参照：警視庁 ウェブサイト

車を購入した場合、新規登録までに車庫証明が必要になります。

駐車場が決まっていなければ車庫証明を取得することはできないため、車を購入する前から月極駐車場探しを始めることをおすすめします。

月極駐車場を探す際には、周囲の状況もしっかり確認しておくことが大切です。
たとえ自宅に近い場所にある月極駐車場であっても、駐車場への出入りがしにくい場所や一台あたりの駐車スペースが狭いところもあります。

また、夜間に人通りが少ないエリアの場合は車上荒らしやトラブルなどにあう可能性も
あります。周辺の照明の状況なども確認しておくと安心です。

月極駐車場には屋根のある場所と屋根のない場所があります。
屋内の駐車場の方が料金は高くなりますが、雨天の際の乗り降りも便利で、風雨で車が汚れることもありません。

屋外の駐車場の方が料金は安くなりますが、荒天の場合には車の乗り降りで濡れてしまう心配もあり、車も汚れやすくなります。
月極駐車場の場所に加え、屋内と屋外のいずれの方がよいのかも検討しましょう。

駐車場料金は家賃相場と同じように、人気のエリアや都心、駅に近い場所などは高くなるのが一般的です。
また、駐車場所が屋内か屋外かなどの条件によっても駐車場代は変わります。

まずはネット検索で相場観をつかみ、さらに不動産会社や自分の足を使って、よりよい条件の駐車場を探すとよいでしょう。

なお、不動産会社などによりますが、賃貸住宅同様、一般的に仲介手数料として1ヵ月分の駐車場料金がかかります。
前払い賃料など、初期費用としての総額とそれぞれの名目でいくら必要なのか、必ず契約前に確認するようにしましょう。

時期によっては、月極駐車場がなかなか見つからない場合があります。

月極駐車場も賃貸住宅と同じく、人の移動が多い時期に空きが出る可能性があります。卒業や転勤が多い1〜3月、転勤の多い9〜10月など、時期も検討し探してみるとよいかもしれません。

契約したい月極駐車場を見つけ、管理会社などと連絡を取ると、その後は駐車場のオーナーと賃貸借契約を締結します。

駐車場を利用するまでの大まかな流れとしては以下のような手順になります。

月極駐車場の賃貸借契約の場合、賃貸住宅の契約とは異なり重要事項の説明などが省略でき、比較的簡単に契約ができます。

契約に必要な書類などは一般的には以下となります。

郵送やオンラインでの契約の締結も可能な場合があるので、問合わせてみましょう。

車を所有する際に、駐車場はなくてはならないものです。
自宅に駐車スペースがない場合は、近くの月極駐車場を利用することが多いでしょう。

月極駐車場の探し方には、インターネット検索の他、不動産会社に紹介を依頼する、自分で歩いて探すなどの方法があります。

月極駐車場を探すときには、車庫証明の取得要件である「2キロメートル以内」であるか、利用しやすいかという点に注意しましょう。

インターネット検索など複数の方法を活用し、料金面をはじめ、自分の希望に合った月極駐車場を選ぶことをおすすめします。

※記載の情報は、2023年8月25日時点の内容です。