車のナンバープレートをドレスアップするために、ナンバーフレームを後付けしたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。2021年に改正されたナンバープレートに関する法律を踏まえたうえで、ナンバーフレームの取り付け方法や、装着時の注意点などについてご説明します。
ナンバープレートの表示方法には、一定の決まりがあります。
誤ったナンバーフレームの取り付けで罰則に問われたり、車検の際にトラブルになったりしないよう、法が定める表示義務をよく確認しておきましょう。
2021年10月に施行された改正道路運送車両法の一部施行により、ナンバープレートの表示義務が明確化されました。
これに伴い、ナンバーフレームの寸法などについても、次のような基準が定められています。
※1 ナンバープレートに取り付けたとき、当該ナンバープレートの外縁からフレームの内縁までの長さ
※2 ナンバープレートに取り付けたフレーム・ボルトカバーの当該ナンバープレートの表面から突出している部分の厚さ
この他2016年の法改正では、ナンバープレートの取り付け角度やバイクにおける表示基準なども細かく規定されています。
詳しい基準については、国土交通省のウェブサイトで確認してください。
上記の基準を満たさないナンバープレート、ナンバーフレームは違法とみなされ、罰則に問われます。
道路運送車両法第19条では、国土交通省令で定める位置に、被覆しないこととあります。また、自動車登録番号の識別に支障が生じないように、表示しなければなりません。
これらに違反した場合には、道路運送車両法第109条罰則により、50万円以下の罰金となります。
他の自動車部品の不正改造と同様、保安基準を無視して文字が識別できないようなナンバーフレームの取り付けを行うと、車検に通らないばかりか取締りの対象となりますので、十分に注意してください。
ナンバープレートに精悍な印象を添える黒いカーボン製のナンバーフレームは、人気のドレスアップアイテムです。
ではこうしたナンバーフレームは、罰則の対象とならないのでしょうか。
ナンバープレートの表示義務のなかには、特にフレームの色彩に関する規定はありません。
法に定めるフレームの寸法や取り付け基準を遵守することで、黒(カーボン)のナンバーフレームは引き続き使用できると考えられます。
ナンバーフレームの取り付け基準について知識が得られたところで、実際に後付けのナンバーフレームを装着する方法についてご説明します。
ナンバーフレームを取り付ける手順は、一般的に次のようなものになります。
ナンバーフレームは、脱落しないようしっかりと固定します。定期的にボルトの緩みなどがないか、確認することも大切です。
なお、ナンバーフレームの取り付けは、カー用品店や車の整備工場、ディーラーなどに取り付けてもらうのが基本です。
ナンバープレートの表示の規定に従うよう、まずはディーラーなどのプロに相談しましょう。
後部のナンバープレートには、アルミキャップ状の「封印」が施されています。
では封印ごとナンバープレートを取り外して、リアにもナンバーフレームを装着してかまわないのでしょうか。
封印は、車が運輸支局で正式に登録・検査を受け、その車両とナンバープレートの同一性が確保されたことを証明します。
また、車の所有権を証し、ナンバープレートの取り外し防止と、車両の盗難犯罪などを防ぐ大切な役割があります。
このため、封印が破損したり、外れてしまったりした場合は、登録を受けた運輸支局で再封印を行わなければなりません。
さらに封印は、整備のためなどやむを得ない理由がなければ取り外してはいけないということが道路運送車両法第11条第5項で定められています。
封印のあるナンバープレートを勝手に取り外すと、取締りの対象となってしまいます。
スライド式など封印の取り外しが不要な製品を除き、リアのナンバープレートにはナンバーフレームの取り付けを行わないようにしましょう。
ナンバープレートの表示義務やナンバーフレームの取り付けなどについて、ご説明しました。
ナンバープレートは車の所有権を証す大切な情報であると同時に、盗難などの犯罪や事故への迅速な対応にも役立ちます。
番号の識別に支障が生じないよう、汚したり、折り返したり、回転させたりせず、ナンバーフレームを後付けした際にもボルトとナットで確実に固定しましょう。
ナンバープレートについては、明確な表示の規定があります。
原則として、カー用品店や車の整備工場、ディーラーなどのプロに相談し、お任せするようにしましょう。
また自分の車を守るためにも、日頃からナンバープレート周辺の点検・ケアも忘れずに行ってください。
※記載の情報は、2024年9月時点の内容です。
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