車は、停車中であっても走行中であっても常に外部からの衝撃で傷がつく可能性があります。
気が付かないうちにドア付近に細かな傷がついていたことや、ボンネットに飛び石や猫のひっかき傷がついていたという経験はないでしょうか。
これらの傷から車を守るために施工するのが、プロテクションフィルムです。
本記事では、車のプロテクションフィルムの概要やその効果、ヘッドライトのプロテクションフィルムの貼り方、施工後の注意点などについてご説明します。
プロテクションフィルムとは、車の塗装面を傷付かないように保護する透明のフィルムです。
車体全体にプロテクションフィルムを貼ることもできますが、傷がつきやすい箇所や気になる箇所にだけ部分的に施工することも可能です。
プロテクションフィルムは、外的な要素から車のボディに傷がつかないように守る目的で施工するものです。
車を日常使用するうえで、避けることのできない傷があります。
特に、ドアカップやドアノブは、指輪や爪などが当たって傷がつきやすい箇所です。
あらかじめプロテクションフィルムを貼っておけば、乗り降りの際に生じる細かな傷を防ぐことができます。
フロントバンパーやヘッドライト、フォグランプなどは飛び石の被害を受けやすい箇所です。
これらの箇所にもプロテクションフィルムの施工は効果的です。
重たい荷物やベビーカーなどをトランクに入れる機会が多い方は、リアバンパーに傷がつきやすくなります。
その他、ボンネットにつきやすい猫のひっかき傷など、車の使用状況や保管環境に合わせて必要な箇所にプロテクションフィルムを貼ることで、これらの傷を防ぐことができます。
ペイント・プロテクション・フィルムは、その名の通り塗装面を保護するためのフィルムで、一般的に「PPF」と呼ばれています。
PPFは無色透明のフィルムで、ポリウレタン樹脂でできた層と粘着層などを含む複数構造になっています。
厚さは、約0.2mmから0.3mm程度のものが主流となっています。
ポリウレタンは、柔軟性が高く、伸縮性に富む素材であり、時間が経過してもその柔軟性は失われにくい性質があります。
そのため、曲線の多い車のボディをきれいに包み込むことに適しています。
また、衝撃を緩和する機能も優れているため、外部から衝撃を受けた場合でも塗装面までその衝撃を伝えることは少なく、車体を傷から守ることができます。
透明度も高いため、本来の車のカラーを妨げることはなく、フィルムを貼った箇所が目立つことはありません。
ヘッドライトは、経年劣化により黄ばみや白濁が生じやすい箇所です。
ヘッドライトにプロテクションフィルムを貼ることによって、さまざまな効果が期待できます。
ヘッドライトの黄ばみの最大の原因は、紫外線だといわれています。
プロテクションフィルムには紫外線をカットする効果があるため、ヘッドライトにプロテクションフィルムを貼ることによってヘッドライトの黄ばみを抑制することができます。
ヘッドライトは、飛び石によって傷がつきやすい箇所でもあります。
プロテクションフィルムの衝撃緩和性能により、ヘッドライトに傷がつくことを防ぐことができます。
プロテクションフィルムの表面は、撥水機能や防汚機能を持つ加工がされているため、水垢や走行時に付着する汚れも付きにくく、本来の輝きを持続することができます。
プロテクションフィルムは、無色透明であるため、車検の際に光量不足となることはありません。
そのため、車検も問題なく通すことができます。
ただし、プロテクションフィルム施工後の車の使用状況や、メンテナンスの状況によっては、剥がれなどが生じて車検時にフィルムを剥がす必要が出てくることもあります。
プロテクションフィルム施工後の洗車は、フィルムの剥がれを防止するために洗車機ではなく、手洗いで行うことが推奨されています。
また、高圧洗浄機やスチーム洗浄機の使用も剥がれの原因となるため、注意が必要です。
プロテクションフィルムの寿命は、車の保管場所によっても変わってきます。
ガレージなどの紫外線が当たらない場所での保管に比べ、野外での保管の場合は劣化が進みやすくなります。
プロテクションフィルムは、飛び石や日常使用によって生じる傷から車体を保護する効果があります。
また、ヘッドライトにプロテクションフィルムを貼ると、ヘッドライトの黄ばみを抑制し、輝きを持続させることができます。
しかし、プロテクションフィルムの施工にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
プロテクションフィルムを施工する前に、デメリットや施行後の注意点もしっかり確認しておきましょう。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2020年11月時点の内容です。
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