
自動車のタイヤは使われるほど消耗し、その度合いによっては、燃費が悪くなったり、最悪の場合はバースト(破裂)したりする危険性があります。そのため、摩耗による溝の不足、もしくは経年劣化によるひび割れなどが生じた場合はタイヤの交換が必要です。これを知る方法のひとつが、「スリップサイン」という目印です。
今回はスリップサインの確認方法を含め、タイヤ交換の目安と摩耗・劣化の確認方法、寿命を延ばす保管方法などをご説明します。
タイヤは使えば使っただけ摩耗し、溝が減っていきます。そうなると交換が必要となりますが、使い方の程度によって交換時期は変化します。通常のタイヤの場合、新品時の溝の深さは8mm。溝の深さが1.6mm以下になると法律的な使用限度を示す「スリップサイン」が現れます。
このスリップサインが現れてしまったときは交換が必要です。しかし、実際にはスリップサインが現れる頃にはタイヤの性能はかなり低下してしまっているため、溝の深さが4mm以下になったら交換を検討したほうがよいでしょう。
スリップサインの見方や、タイヤ溝ゲージ(摩耗計)を使って溝の減り具合をチェックする方法は後ほど説明します。
スタッドレスタイヤの場合、新品時の溝の深さは10mmで、溝が50%摩耗した段階で交換が必要になります。スリップサインとともに「プラットフォーム※」という交換の目印があるので、それが交換時期を測る目安になります。
※プラットフォームについては後述する「スリップサインの見方」も参照してください。

タイヤ交換が必要になる理由は摩耗だけではありません。タイヤは常に路面に接し、太陽光や雨、風に日常的にさらされています。こういった外界からの影響もタイヤを劣化させる原因です。
太陽光による温度変化、風雨による影響からひび割れが生じることもあります。ひび割れを放置すると最悪バースト(破裂)が起きる可能性もあるので、劣化がひどい場合は早急に交換が必要です。
タイヤのひび割れは主にゴムが薄い側面や溝に沿って見られます。目安としては、前回の交換から4〜5年程度経過している場合、「経年劣化によるひび割れが生じている可能性がある」と考えてください。時期がきたらタイヤの表面を目視で確認しましょう。
摩耗とひび割れに加えて、以下のポイントも覚えておいてください。
タイヤの側面には下4桁の数字で製造年月日が記載されています。(2000年以降に製造されたものに限る。それ以前は下3桁の数字)。製造年月日を見ればおおよその使用期間を知ることができます。
タイヤのゴム特性の変化の具合は、環境条件・保管条件及び使用方法(荷重、速度、空気圧)などに左右されます。そのため使用開始後5年経過したものは販売店等での点検が必要です。
タイヤの表面に亀裂や歪みが見られると、交換が必要になる場合があります。タイヤに亀裂や歪みが生じるのは、縁石や金属の異物などと走行中に接触するのが主な原因です。
表面が破損すると亀裂が生じ、仮に表面が無事でも内部が破損した場合、歪みとして現れます。亀裂や歪みは放置するとバーストにつながる危険があるので特に注意してください。
先にご紹介した、タイヤの摩耗を確認する方法について具体的にご説明します。スリップサインをチェックする方法と、タイヤ溝ゲージを使う方法の2通りがあります。

一般的に、スリップサインの数はタイヤの両側面にそれぞれ周上4ヵ所以上あります。タイヤの側面を見ながらスリップサインが出る場所の目印である三角形のマークを探してください。三角形のマークからタイヤ底面への延長線上にスリップサインが現れます。

三角形のマークの延長線上にきちんと溝がある場合、そのタイヤはまだ使用可能です。もし延長線上に溝がなく、平らになっていたら、それが、スリップサインなので、タイヤの交換が必要になります。
偏摩耗(片減り)といって、タイヤの片側だけが摩耗してスリップサインが出ていることもあるので、すべてのタイヤで、内側・外側の両方をチェックするようにしてください。フロントタイヤはハンドルを左右どちらかいっぱいに切った状態で測定すると、内側の摩耗も確認しやすくなります。
スタッドレスタイヤにはスリップサインとともに「プラットフォーム」と呼ばれる、タイヤの溝の減り具合を表す目印があります。スタッドレスタイヤの側面を見るとプラットフォームの位置を示す矢印があるので、通常のタイヤと同様に矢印からタイヤ底面への延長線上を確認してください。延長線上の溝が平らになっていたら交換が必要です。

タイヤ溝ゲージ(デプスゲージ、摩耗計ともいいます)とはタイヤの溝の減り具合を調べるカー用品です。
使い方は簡単で、タイヤの溝に合わせてゲージをスライドさせるだけ。たったこれだけで簡単に溝の深さをチェックできます。ただし、偏摩耗しているタイヤの溝は測定できません。また、使用時はスリップサインの位置は避けて測定するようにしてください。
経年劣化を確かめるには、目視によるチェックかタイヤ硬度計を使う方法があります。
車を使用している限り、タイヤの表面に小さなひび割れは生じるものなので過度に心配する必要はありません。ひび割れが内部にまで達しない限り、問題はないからです。
ただし、ひび割れが目立つほど大きくなる、表面が白く変色するなどの場合は注意が必要です。これらはゴムの油分が揮発し始めていることを示す兆候なので、交換を検討しましょう。ひとりで判断するのが難しい場合は、タイヤ専門店などを訪れプロに相談してください。

タイヤ硬度計とは、タイヤの硬さを調べるためのカー用品です。一般的な硬度計には青・黄・赤と3種類の表示があり、タイヤの硬度が「青=継続して使用可、黄=寿命が近いため交換したほうがよい、赤=すぐに交換が必要」というふうにタイヤの硬さと交換時期がひと目で確認できます。
基本的な使い方は、測定部をタイヤの表面に押し当てるだけですが、タイヤはメーカーによって標準的な硬さが異なるので、使用する際はタイヤの種類と硬度計のマニュアルをよく確認しましょう。

タイヤの交換にはコストがかかりますし、できるだけ長持ちさせたいものです。最後に、摩耗やひび割れを防止しタイヤを長持ちさせる方法をご説明します。
各タイヤの空気圧のバランスが悪いと偏摩耗の原因になるので、普段から空気圧を一定に保つようにしてください。もちろん自分で定期的に空気圧を測り調整しても構いませんが、ガソリンスタンドで給油したついでに店員さんに頼んでタイヤをチェックしてもらってもよいでしょう。
車内の荷物に重さの偏りがあったり、重い荷物を積みすぎて過積載になったりしているとタイヤが早く摩耗してしまいます。車の最大積載量を守り、荷物はバランスよく積んでください。

タイヤを保管するときは、次のポイントに気をつけるとひび割れを予防できます。
タイヤのひび割れは基本的に経年劣化によるものなので、生じてから補修するのは困難です。生じる前に予防することが何より大切です。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
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