車を運転するうえで、いちばん大切といってもよいのが視界の確保。充分な視界を確保するために、ヘッドライトを上手に使いましょう。
「ヘッドライトはハイビームが基本」って、ご存じでしたか? 道路交通法などでも、ロービームの正式名称は「すれ違い用前照灯」、ハイビームは「走行用前照灯」とされており、照射距離はロービームが前方40m、ハイビームが前方100mを照らすことができるもの、と定められています。
つまり、対向車や先行車、あるいは歩行者などをハイビームの光で眩惑させないように、すれ違い用のライトとしてロービームが設けられているのであって、通常走行はハイビームと法律で決められているのです。
基本はハイビーム、対向車や先行車がいるときはロービーム
とはいえ狭い日本、深夜や峠道など特定のシチュエーションは別として、対向車や先行車や歩行者がまったくいない!というシーンは、なかなかありません。なので、通常時にハイビームで走行してしまうと、必ず切り替えを忘れる方が現れ、はた迷惑だ〜!ということで、まるでロービームが基本かのごとくいわれている…というのが現状でしょう。
ここで、あらためてヘッドライトのスイッチをおさらいしてみましょう。
多くの車では「①OFF(消灯)→②ポジションランプ(車幅灯・スモールランプ)→③ロービーム→」となっていますよね。
④ウィンカーレバーを奥へ倒すとハイビームが点灯します。
⑤手前に引くと「パッシング」と呼ばれる行為になり、おもに対向車への意思表示や、注意を促す用途で使われています。走行中、道のゆずり合いの場面でもないのに他の車が自分に向かってパッシングしてくるようなら、ライトのつけ忘れや消し忘れ、トランクが開いているなどを疑ってみてくださいね。
2020年4月の新車からオートライト(「AUTO(オート)」)機能が義務化されています。
上で説明した通り、ロービームとハイビームでは照らしてくれる明るさや範囲がまったく違います。車を運転するにあたり「視界確保」は最重要項目のひとつですから、こまめな切り替えが必要ですし、つけ忘れや消し忘れはもってのほか。うっかりは他車の迷惑というわけで、これを何とか解決しようと、救世主の最新鋭ヘッドライトというのが登場したのです。当初は高級車のみの装備でしたが、あっという間にベーシックなコンパクトカーにまで搭載されてきたというのは、ある意味スゴイことですよね。
「おお!これかこれか!」といって早速AUTOにセットするのは、ちょっと早いですよ。実はこの機能には2つの種類があるんです。
ひとつめは、周囲の明るさをセンサーで感知し、暗くなったら自動的にヘッドライトを点灯してくれるもの。この場合は、ロービームが点灯します。いまは「オートライト」というと、こちらを指すことがほとんどです。また、エンジンを切るとライトも自動的に消灯するので、ライトの消し忘れの心配もありません。
暗くなったら自動で点灯
今回注目していただきたいのは、ふたつめの、ハイビームとロービームを自動的に切り替えてくれるタイプです。単純に点灯してくれるものと区別するために、オートマチックハイビームとか、ハイビームアシストなどと呼ばれています。こちらは、先行車や対向車、歩行者を検知すると、ハイビームからロービームに自動的に切り替えてくれて、また前方に車や歩行者がいなくなったらハイビームへと戻してくれるという優れものなんです。
さらに上級システムになると、基本はハイビームのまま、先行車や対向車や歩行者がいる部分だけをロービームにするという、アダプティブタイプのものや、高速走行時にLEDヘッドライトのロービームの約2倍に相当する、最長600 mまでの距離を照射してくれて、とにかく明るさを確保するものなど、さまざまな種類があります。
とにもかくにも、周りの交通への配慮を充分にしながら、ヘッドライトの基本はハイビーム。そして夕方早めのヘッドライトの点灯を心掛けるようにしましょう。
そして最後に…。薄暗い山道などでは、昼間でもヘッドライトの点灯は有効です。これは周囲に自分の存在を知らせるためのヘッドライト。視界確保以外のヘッドライトの使い方として覚えておいてくださいね。
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※ 本記事は著者個人の見解・意見によるものです。
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、 日本車・輸入車問わずカーライフを女性の視点で発信している。
現在はTV出演、ラジオ番組のパーソナリティなどを務める他、MCやレポーター、コメンテーター、イベントでのトークショーなど、多方面で活動中。
プロダクション人力舎所属
アンガーマネージメントファシリテーター
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
国際交通安全学会(IATSS)会員
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