更新日:2024年4月10日
公開日:2019年7月19日
バイクやスクーターのタイヤの空気圧は、メーカーが定めている「指定空気圧」を参考にしましょう。空気圧が高すぎるとグリップ性能が低下する一方で、低すぎると通常通りのハンドリングができなくなり、高速道路などでタイヤがバーストする可能性があります。安全のために、月に一度は空気圧が指定の範囲内であることをチェックしてください。
バイクの適正な空気圧を示したうえで、空気圧の確認や調整をする方法について説明しています。バイクを運転する方は、参考にしてみてください。
ポイント
メーカーは、バイクのタイヤについて「指定空気圧」を定めています。バイクの指定空気圧は、バイクのタイプや走行条件により変わりますが、一般的に1.5〜3.0kg/cm2の範囲となっていることが多いです。
指定空気圧はバイクに貼られたラベルで確認できます。ラベルはフレームやチェーンガードの辺りに貼られています。ラベルが見つからない場合は、メーカーのウェブサイトから確認してみましょう。
バイクの空気圧には、kPa(キロパスカル)やkgf/cm2(キログラムフォース)などの単位が使われています。これらは指定空気圧に使われており、コンプレッサーや空気入れにも記載されている単位です。
ロードバイクではpsi(ポンドスクエアインチ)、海外ではbar(バール)といった単位が使われていますが、国内ではkPaがよく使われています。古いコンプレッサーやバイクにはkgf/cm2で表記されていることもあるでしょう。kgf/cm2からkPaへの換算は、1kgf/cm2=100kPaで計算できます。
タイヤの空気圧は測定器で確認します。ここでは、空気圧を確認・測定する方法を説明します。
走行した直後や炎天下に置いてある状態など、タイヤが熱いときは測定しないようにしましょう。タイヤが温まっていると、中の空気が膨張して空気圧が高くなる傾向があります。正確に測るために、乗車前に測定しましょう。空気圧を測定するためには、エアゲージを使用します。タイヤのバルブにエアゲージを装着すると、空気圧がわかります。
ほとんどのバイクは、バルブの形が車と同じであるため、車用で代用可能です。ガソリンスタンドやバイクショップに置いてあるゲージ、もしくはエアゲージ付きタンクを使うとよいでしょう。
バイクの利用頻度にかかわらず、最低でも月に一度は空気圧をチェックするようにしましょう。
タイヤの原料であるゴムはわずかながら空気を通すので、走らなくても空気が少しずつ漏れており、月に5%ほど抜けるといわれています。パンクや「異物が刺さる」といった異常がなくても空気が減っているため、定期的に空気圧をチェックすることが大切です。
ガソリンスタンドでガソリンを入れるタイミングなどと合わせて空気圧を確認し、空気が不足していたら入れるようにしてください。
タイヤの空気圧を調整したい場合、以下のような場所で空気を入れられます。
ガソリンスタンドは、空気を入れるための装置「コンプレッサー」を設置している店舗が多くあります。店舗によっては、空気を入れる作業はセルフで行う必要があるかもしれません。
タイヤのバルブにコンプレッサーを接続して、トリガーを引くと空気が入ります。エアゲージのメーターを確認しながら、指定空気圧になるよう調整してください。入れすぎたときはリリースボタンを押して空気を抜きましょう。
バイクショップやバイク用品店によっては、コンプレッサーを置いているところがあります。他店で購入したバイクであっても、無料で使わせてもらえるところが多いでしょう。
コンプレッサーを用意すれば、自宅で空気を入れられます。自転車用の空気入れで代用することも可能です。
自転車用の空気入れを使う場合、バルブの形状が合っているか確認しましょう。自転車のバルブは「英式バルブ対応」「仏式バルブ対応」「米式バルブ対応」などがありますが、一般的なバイクのタイヤは米式バルブに対応しています。米式バルブに対応していなければ使えないため、空気入れを購入する際や作業を行う前にバルブの形状を確認してください。
メーカーの指定空気圧に合わせていれば問題はありませんが、状況によっては多少高さを変更するほうがよい場合もあります。空気圧はバイクの走行や燃費に影響を与えます。空気圧が高いとき・低いときでそれぞれの影響を説明します。
空気圧が高いタイヤには、以下のような特長があります。
空気圧が高いタイヤは路面との接地面積が小さくなるため、グリップ性能が低下しやすくなります。路面との抵抗が少なくなって取り回しが軽くなり、燃費がよくなる一方で、乗り心地が固めになります。高速道路を走るときは、燃費改善や空気圧の低下の防止のため、高めにしておくとよいでしょう。
空気圧が低いタイヤには、以下のような特長があります。
空気圧が低いタイヤはたわみやすくなるため、路面の凸凹を吸収して乗り心地がよくなります。接地面積が大きくなる分、グリップ性能も向上するでしょう。峠を走るとき、サーキットやオフロードで走行するときなどは、低めにするのがおすすめです。
一方で、路面との抵抗が増えて取り回しが重くなり、燃費が悪くなりがちです。空気圧が低すぎる場合、本来のハンドリングができなくなる可能性もあります。また、高速道路ではタイヤが裂けてバーストするリスクもあります。低めに設定する場合であっても、指定空気圧の範囲に設定しましょう。
また、空気圧を低めにした後に一般道を走行する際は、必ず空気を入れて空気圧を元の数値にもどしてください。
指定空気圧は幅広く設定されており、用途によって適した空気圧が異なります。指定空気圧を守ることを前提として、ここではバイクのタイプ別に空気圧の目安を説明します。
オフロードバイクでオフロード走行する場合、空気圧をやや落としたほうがよいとされています。舗装されていない道路を走行するとき、空気圧が高いとスリップする可能性があるためです。
原付(50cc)で走行する場合は、指定空気圧内でやや高めに設定しておくとよいでしょう。原付はスピードが控えめで取り回しがよく、軽い車体であるため壊れにくいという特長があります。
トラブルが起きるまで不具合に気が付かないケースが考えられ、タイヤの空気漏れも多くあります。指定空気圧の範囲でやや高めにしておくことによって「気づいたときには既に低下しすぎている」というリスクを減らせます。
バイクに乗る前には、タイヤの状態を点検することが推奨されています。最低でも月に一度は空気圧を確認するようにしましょう。
タイヤは数ある部品のなかで走行中に路面に触れている唯一の部品になります。そのため、メンテナンスを怠ると大きな事故につながる危険性もあります。正しい空気圧を保ち、快適なバイクライフを楽しんでください。もし頻繁に空気が抜けるようなら必ずショップに相談し、必要なら新しいタイヤに交換してください。
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500だが最近2台持ちを考えていて、国産輸入車問わず中古車をいろいろ物色中。
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タイヤには、メーカーが定める「指定空気圧」があります。一般的にバイクの指定空気圧は1.5〜3.0kg/cm2の範囲であることが多いです。
タイヤの指定空気圧は、バイクのフレームやチェーンガードの辺りに貼られたラベルに記載されています。ラベルが見つからない場合は、メーカーのウェブサイトからも確認可能です。
月に一度は空気圧を確認するようにしましょう。長い間乗っていない場合も、空気は自然に抜けていくため、小まめな点検が大切です。
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