更新日:2024年5月16日
公開日:2022年8月20日
バイクの横に「側車」のついた車体をサイドカーといいます。サイドカーには荷物を乗せたり人を乗車させたりできるため、バイク生活の楽しみの幅も大きく広がるでしょう。
サイドカーの魅力や注意点をはじめ、運転するために必要な免許や税金、保険に関する情報についてご説明します。これからサイドカーに乗ってみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ポイント
サイドカーとは、オートバイの側方に車体をつけた変則的な三輪自動車です。
道路運送車両法では「側車付二輪自動車」と呼ばれ、道路交通法の車両区分では「大型自動二輪車」または「普通自動二輪車」に分類されています。
サイドカーは、オートバイの左右どちらかに「カー」や「フネ」と呼ばれる側車を取り付けます。日本は左側通行なので、オートバイの左側に側車を取り付けるのが一般的です。
サイドカーの大きな特長は、側車を切り離せることです。側車部分を外して走行できない構造を持つものは、道路運送車両法で「三輪自動車」に分類されます。一方で、側車が切り離せるサイドカーはオートバイに区分されます。
サイドカーと同様に、3つの車輪を持つ車にトライクがあります。トライクとは、3個の車輪を備えた構造で、トレッド幅は460mm以上あります。また、オートバイのように車体を傾けて旋回する機能を持ちません。普通自動車免許があれば運転できますが、AT限定の場合はマニュアル車両を運転できません。
道路運送車両法においてトライクは、排気量250cc超であれば「側車付オートバイ」、50cc超250cc以下は「側車付軽二輪」、50cc以下が「原動機付自転車」に分類されます。なお、道路交通法では「自動車」の分類です。
サイドカーは、バイクと比べて大きさや車幅は広くなることから、安定感があります。場合によっては、舗装されていないオフロードの走行も可能です。バイクでは運べないような荷物を載せられるだけでなく、車検証に記載されている定員までは乗車可能で、バイクでありながら3人・4人乗りもできます。
20世紀初頭は四輪自動車が高価だったため、リーズナブルなオートバイとサイドカーが、移動手段や荷物運搬用として普及していました。
日常的に見る機会も少なくなりましたが、人目を惹くようなバイクライフを楽しみたい方におすすめです。休日やツーリングシーズンに、家族や友人を連れてドライブするのもよいでしょう。
現行の道路交通法では、三輪の自動車は二輪自動車に分類されるため、排気量に応じた「二輪免許」が必要です。二輪自動車の免許の種類は、以下のとおりです。
| 車両区分(道路交通法による) | 免許種類 | 排気量 | 取得可能年齢 | 高速道路走行 |
|---|---|---|---|---|
| 原動機付自転車 | 原付免許 | 50cc以下 | 16歳 | 不可 |
| 普通自動二輪車 | 普通二輪免許(小型限定) | 50cc超125cc以下 | 16歳 | 不可 |
| 普通自動二輪車 | 普通二輪免許 | 125cc超400cc以下 | 16歳 | 可能 |
| 大型自動二輪車 | 大型二輪免許 | 排気量制限なし | 18歳 | 可能 |
上記のように、排気量が400cc以下であれば普通二輪免許、400ccを超える場合は大型二輪免許が必要です。
サイドカーは特殊な形状をしているため、バイクの運転に慣れている方でも運転や制度に注意が必要です。サイドカーに乗るときの注意点をしっかり確認しましょう。
普通のバイクとは異なり、ハンドル操作やブレーキ、コーナリングなどに独特の操作が求められるためテクニックが必要です。
側車がついていることから左右非対称な形状で重心が偏っており、しっかりと減速しなければコーナリングが危険です。特に右コーナーでは、サイドカーに人が乗っていない場合にスピードを出し過ぎると、サイドカー側のリアタイヤが浮いてコントロールしにくくなります。また、加速時は動力のない側車側にやや引っ張られるため、ハンドル操作も難しくなります。常に進行方向を捉えるようにして安全運転を心がけましょう。
さらに、側車をつけることで重量がかさみます。ブレーキが作動してから車体が停止するまでの制動距離が伸びてしまうため、車間距離をしっかりとるようにしてください。
50cc以下のバイクにつけるサイドカーには、荷物の積載は許可されているものの、人の乗車は禁止されています。
125cc超であれば、高速道路・一般道路の走行を問わず車検証に記載されている定員までなら乗車可能です。
サイドカーの税金・自賠責保険に関する規定は、原則としてバイクと同じです。そのため、税金・自賠責保険料ともに排気量によって金額が変わります。
サイドカーもバイクと同様に、排気量に応じた軽自動車税と自動車重量税がかかります。
軽自動車税は、すべてのバイク所有者が排気量に応じた税金を1年分まとめて支払います。
自動車重量税も、バイクの排気量に応じて納めます。車検のある250cc超のバイクは、継続車検ごとに2年分の税金を納める必要がありますが、125cc超250cc以下のバイクは車検が不要のため、自動車重量税を納めるのは新規登録車検時のみです。
サイドカーもバイクと同様に、自賠責保険への加入が義務付けられています。250cc超は車検が必要なため、車検時に自賠責保険も更新するのが一般的です。一方、250cc以下の場合は車検が不要なため、自賠責保険の更新手続きを自分で行わなければなりません。
サイドカーの取り付けには、ステアリングやフレームの装着が不可欠のため、安全性を考慮してプロに依頼しましょう。車両登録手続きも依頼できる専門の販売店やメンテナンス店に任せると安心です。
サイドカーを取り付ける際には「側車付二輪車としての車両登録手続き」と「改造自動車等の届出手続き」が必要ですが、専門店であれば取り付けと同時に手続きも依頼できます。こうした車両登録をせずに公道で事故を起こした場合、保険が適用されない恐れもあるため忘れずに登録してください。
また、任意保険の手続きも行いましょう。チューリッヒの場合は、電話受付で対応しています。
サイドカーは車ともバイクとも操作感が異なる乗り物です。バイクの操作に慣れていると体重移動で曲がる癖がついてしまうので、いつものタイミングでコーナーに突っ込むと曲がらなくて驚くはず。できればいきなり公道デビューするのではなく、広い駐車場などでサイドカーの挙動をしっかりと掴んだほうがよいでしょう。
※記載の情報は、2024年5月時点の内容です。
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