YAMAHA(ヤマハ)SR400はビッグシングルと呼ばれる空冷単気筒エンジンを搭載する400ccクラスの長寿バイクです。カスタムベースとしてのSR400について、SR400のカスタムパーツや、カフェレーサー、スクランブラー、ボバー、チョッパーなどをご説明します。
※2021年5月執筆現在
YAMAHA SR400は1978年にデビューし、普遍的なビッグシングル(大排気量単気筒)バイクとして多くのファンに愛されています。
デビュー以来、時代に合わせた変更を少しずつ重ねつつも、特長的な機能美を持つビッグシングルエンジンの造形は当初のまま継承され、走行中に感じる独特の鼓動感も維持し続ける普遍的なバイクの魅力を体現する車種です。
また長い歴史を持つSRは、アフターパーツマーケットでも多種多彩なパーツが販売されているので、カスタムを楽しめるバイクとしてもバイクユーザーに人気です。
バイクのカスタムにはカフェレーサー、スクランブラー、ストリートトラッカー、ボバー、チョッパー、クラシック、ライトカスタムなど、さまざまなスタイルがあります。
SR400は、方向性の違う各カスタムスタイルを同じ1台で楽しめる数少ないバイクといえます。さまざまなカスタムのスタイルをご説明します。
1960年代、ロンドンのカフェに集まっていたレース好きなバイク乗り達が、自分のバイクを好みのレーシングスタイルに改造したバイクを「カフェレーサー」と呼びだしたのが始まりです。
またカフェレーサーはバイクカスタムだけではなく、黒革のライダースジャケットとロールアップジーンズ、足元はエンジニアブーツ、首には白いスカーフやマフラーを巻く、といったライディングファッションも特長的です。
カフェレーサーは、空気抵抗を減らすために前傾姿勢をとりやすいスタイルにするのが基本的カスタムです。このため、低いハンドル コンチネンタルバーやスワローハンドル、左右別々のセパレートハンドル(セパハン)を取り付けます。
また、体勢が前傾になるので、バックステップで運転しやすい姿勢を作り、深いバンク角※を得易くします。アルミ製ロングタンクの装着やシングルシートやスポーツシートへの変更、さらに排気効率を上げたマフラーに変更し、レーシングマシンの雰囲気を演出するカスタムスタイルです。
※カーブを曲がるときに車体を内側に寝かす(バンクする)ようにして走ったときにバイクが地面に向かって倒れている角度のこと
スクランブラーは、「敏捷にはって進む」または「キビキビと這い登る」などの動作を意味する英語「scramble」が語源とされています。
オフロード用バイクが作られる前に、オンロードバイクをベースにダート(舗装されていない道)を敏捷に走破できるように考えられたバイクのスタイルです。
幅の広めなアップハンドル、悪路で地面と干渉しないアップマフラー、ぬかるみや悪路を走破しやすいブロックパターンタイヤなどが外観上の特長となります。
SR400のビッグシングルエンジンは、トレールバイクのYAMAHA XT500をルーツとします。強力なトルクと高いトラクション性能は、スクランブラースタイルのカスタムと親和性をもちます。
アメリカで人気のバイク競技に、フラットトラックレースがあります。フラットなダートトラックで速さを競い、競技にはダートトラッカーやフラットトラッカーと呼ばれるマシンを使用します。
ダートトラッカーは、リアタイヤをスライドさせながらコーナーを曲がるなど、独特の走法で走るダートトラック用のマシンです。ダートトラック用のマシンの特長を採り入れたスタイルが、バイクカスタムのダートトラッカーです。単気筒でスリムなSR400は、ダートトラッカースタイルにも親和性があります。
ストリートトラッカーは、ダート向きのバイクを街中でおしゃれに乗れるようにカスタムしたスタイルです。フラットトラッカーの特長である走破性を採り入れたカスタムスタイルとなります。
SR400のフラットトラッカースタイルの例としては、細身のタンクとゼッケンプレートをつけたサイドカバーなどでカスタマイズされる場合があります。
ダートトラッカーとストリートトラッカーは、舗装されていないダートトラックの走行を想定したスタイルで、別項のスクランブラーやボバーといわれるカスタムスタイルとも重なる部分の多いカスタムスタイルです。
ボバースタイルとは、余計なものを削ぎ落とし、軽量化するカスタムです。ボバーももともとは、1930〜40年代のアメリカで流行した、ダートトラックレースで生まれたとされるスタイルで、未舗装ながらフラット(平滑)なコースを早く走行するために軽量化を施したバイクスタイルです。
見た目にも重たいフェンダー(泥よけ)を必要最小限の長さにカットし、フレームも後輪にサスペンションのないリジッドフレームを使うなど、極限まで軽量化を追求するスタイルです。
ただし、以下でご説明するチョッパースタイルのように、フロントフォークの延長や取り付け角度の変更などは行いません。
ボバースタイルと同じく、「チョッパー(chopper)」は、余計なものを切り落としたり、走行性能よりもデザイン重視の大胆な加工をしたりするカスタムスタイルです。
バイクのフェンダーに限らず、サスペンションやフレームまでも切り落として加工します。例を挙げるなら、世界的にヒットした映画『イージーライダー』で有名になったカスタムスタイルがチョッパースタイルでした。
ホースバックライディング(乗馬)のスタイルをバイクで行うために、フロントフォークを延長し、大きく引き上げられたハンドルを装備し、キング&クイーンシート(前席と後席に大きく段差のついた)などを装着するスタイルです。
チョッパーはカスタムの歴史が長い分、現在では多くのバリエーションを持つスタイルとなっています。
文字通り、クラシカルな雰囲気を楽しむカスタムスタイルです。ヘッドライトやテールランプを小ぶりなタイプに変更したり、タックロール入りやサドルシートの取り付け、クラシックパターンのタイヤを装着したりします。
1940年代、50年代、60年代など、その時代それぞれの雰囲気をモチーフとします。メッキパーツを多用したり、古風に見えるカラーリングに変更したりするのも特長です。
ノーマルの雰囲気を残しウィンカー、シート、ミラー、マフラーなどを自分好みに小変更するカスタムスタイルです。
チョッパーのようなフレームに至る大改造ではなく、気軽に行えるカスタムです。SR400のライトカスタムでは、 SR400の快適な乗り心地を維持しつつ、バイクのカスタムを楽しめます。
バイクのカスタムにはいろいろなスタイルがあり、特にSR400は、長い歴史を誇るため数多くのカスタムパーツが販売されています。
YAMAHAのアクセサリーパーツメーカー「Y‘S GEAR」では、ライトカスタムを楽しめる純正パーツが販売されています。
各カスタムスタイルに対応する形状のシート、マフラー、サスペンション、ライト、タンクなどは、バイク雑誌やウェブサイトなどでも閲覧できます。
SR400をカスタムする費用は、その内容により大きな開きがあります。また、年式によっても費用の内容は異なります。
SR400の5型と呼ばれる2009年12月に発売されたモデル以降、SR400の燃料供給システムは、それまでのキャブレターからF-I(フューエルインジェクション)に変更されているので、燃料系統のカスタムの難易度は高くなる傾向があります。
それに伴い、電装品のレイアウト、排気系の変更、キャニスターの追加などが行われているため、カスタムをする場合は年式(型式)に注意しましょう。
カスタムの費用はその内容、作業を行うショップの考え方などで大きく変わってきますので、自分にあったショップを見つけ、相談してみるとよいでしょう。
SR400は、ノーマルスタイルでも各種のカスタムスタイルでも楽しめ、バイクユーザーには魅力的のバイクです。
最近ではヨーロッパの老舗バイクメーカーがカフェレーサーやボバー、そしてチョッパー風のモデルまで新車として販売していますが、SR400の場合はデビューのときから変わらずに普遍的なバイクを作り続け、カスタムは乗り手に任せてきました。
さまざまなカスタムスタイルを楽しめるのも、SR400の特長のひとつです。
最後に、バイクを所有されている方は、チューリッヒのバイク保険をぜひご検討ください。
万が一のバイクの事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2021年5月時点の内容です。
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