公開日:2022年8月10日
大切なペットに何かがあったときに助けてくれるのが、ペット保険です。具体的にどのような内容の保険なのでしょうか。ペット保険の必要性や補償の種類を中心に、仕組みと概要についてご紹介します。
ペット保険とは、ペットが病気やケガなどで治療を受けた際の費用を補償する保険のことです。飼い主の経済的な負担を軽減する民間保険となっています。
ペットは、人間と違って公的な保険制度がありません。病気やケガなどの治療を動物病院で受けたときに負担する費用は、全額自己負担となります。いざという時に飼い主とペットの助けとなるのがペット保険なのです。
ペット保険が必要となる主な理由について見ていきましょう。
ペットが動物病院で治療を受けたときに発生する費用は、全額自己負担となります。治療内容によっては、突然大きな出費が必要となることもあるでしょう。ペット保険に加入することで、経済的な負担を軽減できます。
ペットの治療でも高度な医療を選択できますが、費用が高額になります。経済的な理由で効果が期待できる治療を諦めてしまうケースもあるでしょう。しかし、ペット保険で費用をカバーできれば、治療方法の選択肢を増やせます。
ペット保険に加入することで、治療費についての不安が軽減されます。結果、ペットに小さな変化があった際に早めに動物病院に行きやすくなるでしょう。病気の早期発見・早期治療につなげることができます。
ペット保険の付帯サービスなどを利用できます。例えば、ペットの健康や医療について獣医師に無料で相談できるサービスや、ペットが迷子になったときに捜索を手助けしてくれるサービスが挙げられます(付帯サービスや特典などは、ペット保険によって異なります)。
ペット保険の主な補償内容について確認しましょう。なお、補償の種類や内容については、ペット保険によって異なります。
ペットが動物病院で診療を受けたことによる治療費が、補償の対象となります。
ペットが治療に専念するために動物病院内に入院したことで発生する治療費が補償の対象となります。
診療を目的としてペットが手術を受けたことで発生する費用が補償の対象となります。
ペットが他人のペットにケガをさせてしまうと、法律上の損害賠償責任を負うのは飼い主になります。損害賠償責任が発生した場合、補償の対象となります(ペット賠償責任特約を主契約に付帯できるなど)。
チューリッヒのペット保険では、補償の範囲を犬の「がん・良性腫瘍・骨折・脱臼※」による通院・入院・手術の費用に特化し、頻度は高くないものの治療費が高額になるケースが多い症状に特化することで、比較的お手頃な月額保険料と補償割合100%を実現しています。
※ お申込みの補償プランによっては、脱臼は補償の対象になりません。
ペット保険の対象となる動物は、犬や猫のほか、保険会社によっては鳥、うさぎなども対象となります。しかし、ペットとして飼育されている数や、薬代・治療費が高額であるなどの理由から「犬・猫」が保険の対象となるのが一般的です。
チューリッヒのペット保険では、補償対象を犬に特化しています。補償対象をしぼることで、お手頃な月額保険料と補償割合100%を実現しています。
ペット保険を契約しても、契約開始日から保険が適用されない場合もあります。保険の開始時期などでトラブルにならないように、ペット保険における申込日、保険開始日、責任開始日(補償開始日)について確認しましょう。
文字通り、申込みをした日のことを指します。インターネットで申込みをした場合であれば「申込みが完了した日」、申込書で申込みをした場合は「申込書に記入した日」になります。申込日が契約日、責任開始日(補償が開始される日)となる場合もあります。
保険期間が始まる日のことになります。なお、保険開始日と責任開始日が同じとは限りません。保険開始日以降であっても責任開始日以降でなければ、病気やケガなどに対して保険金が支払われない場合もあります。
契約したペット保険の補償が始まる日のこと。責任開始日以降の病気やケガなどに対して保険金が支払われることになります。ただし、ペット保険によっては、病気の潜伏期間などを考慮して待機期間(※1)が設定されている場合もあります。
※1 待機期間
病気には潜伏期間があり、ペット保険契約前に感染した病気が発症するまでに時間がかかる場合もあります。そのため、ペット保険では保険開始後にかかった病気を確認できるようにするために、待機期間が設けられています。ケガでは待機期間がない場合も多いですが、病気やがんなどでは30〜120日程度の待機期間が設定されている場合が多いです。
チューリッヒのペット保険では、保険開始日と待機期間、引受年齢は以下の通りとなっています。
申込日により、以下の日が保険開始日となります。
例:3/15に申込→保険開始日は4/1
例:3/25に申込→保険開始日は5/1
「病気による骨折・脱臼※」と「がん・良性腫瘍」は保険開始日から30日は待機期間があり、31日目(責任開始日)以降に補償が適用されます。
※ お申込みの補償プランによっては、脱臼は補償の対象になりません
犬の年齢において引受制限があり、保険開始日時点での年齢が生後60日以上満11歳未満(10歳11ヵ月まで)であればお申込みできます。(初年度契約の場合。継続契約は原則として年齢制限なし)
ペット保険に新規加入できる上限の年齢は、満7歳から12歳までに設定されているのが一般的です。また、継続更新できる年齢に上限を設けている場合もありますが、上限を設けていない(終身)ものもあります。
新規加入できる上限の年齢、継続更新できる年齢は、ペット保険によって異なります。加入前に確認しましょう。
ペット保険の保険料は、ペットの種類や品種、年齢、補償内容などにより異なります。一般的には年齢が高齢になるほど高くなり、猫よりも犬の方が高くなる傾向にあります。また、保険料の支払方法を月払いではなく年払い(一時払い)にすることで、支払い保険料を低く抑えられます。
ペット保険の保険料(月額)の一般的な相場は、補償内容が通院・入院・手術、補償割合が70%の場合、トイ・プードル(小型犬・7歳)で3,000〜5,000円程度、猫(ミックス・7歳)で2,000〜4,000円程度となっています。
一方、チューリッヒのペット保険では、補償の対象を犬のみにし、補償の範囲を絞ることで6〜8歳の小型中型で3,580円と、比較的お手頃な月額保険料となっています。0〜2歳では1,480円。3〜5歳では1,860円と、年齢が低い場合は2,000円以下に抑えられます。
ペット保険の選び方の主なポイントについて見ていきます。
通院、入院、手術の補償の有無や補償範囲、それぞれに設定されている年間限度額、1日の限度額、限度日数(手術の場合は限度回数)など。
治療費のうち何%補償されるか表したもので、50〜100%と保険会社によって異なります。例えば、補償割合70%で治療費(手術)10,000円だった場合、自己負担金額は3,000円となります(免責金額等は考慮していません)。
ペット保険の被保険者が自己負担する金額のことです。
新規加入できる上限の年齢、継続更新できる年齢など。
補償の範囲や内容、ペットの年齢などによって保険料は異なります。
ペット保険は、大切なペットの病気やケガなどによる高額な治療費に備えることができる保険です。一方、月々の保険料も決して安くはありません。保険でカバーしたい補償の範囲や内容や利用頻度などを考慮して、加入するペット保険を選択しましょう。
取扱代理店
名称:チューリッヒ保険会社
所在地:〒164-0003 東京都中野区東中野3-14-20
引受少額短期保険業者
名称:チューリッヒ少額短期保険株式会社
所在地:〒164-0003 東京都中野区東中野3-14-20
給与明細は「手取り額しか見ない」普通のサラリーマンでしたが、お金の知識のなさに漠然とした不安を感じたことから、CFP®資格を取得。
現在、生活に身近なお金・終活・高齢期の生活資金の準備や使い方のテーマを中心に、個別相談、セミナー講師、執筆などで活動中。
中田FP事務所 代表
CFP®認定者
終活アドバイザー
NPO法人ら・し・さ 正会員
株式会社ユーキャン ファイナンシャルプランナー(FP)講座 講師
日本FP協会 くらしとお金のFP相談室 相談員(2020年)
日本学生支援機構認定 スカラシップ・アドバイザー(平成29年10月認定)
元システムエンジニア・プログラマー