“読む気候変動対策”メディア、
Green
Timesについて
-
記事を“読む”だけで森林保全活動の支援につながります
- チューリッヒ保険会社は企業としての排出CO2削減などはもちろん行った上で、気候変動という全人的な問題へ対応するには一人ひとりの理解と参加も重要であると考え、多くの人が気候変動についてよりよく知り参加できる“きっかけ”作りを始めました。
-
- STEP 1
- 「Green Times」の
記事を読む
-
- STEP 2
- 気候変動を考えるきっかけになったか、ボタンで回答
-
- STEP 3
- きっかけになった数に応じて、チューリッヒ保険会社が森林保全活動へ寄付
2026年4月17日に、最高気温40℃以上を指す「酷暑日」という名称が正式に新設され、日本の気温上昇はより苛烈さを増しています。
さらに近年、4月から真夏日を記録するなど春の暑さが深刻化しているのは、地球温暖化による影響が確実に現れ始めているためです。
お花見や行楽など、本来なら心が浮き立つはずの春。しかし最近では、季節を先取りするような暑さや、激しい寒暖差に戸惑うことも少なくありません。私たちの暮らしに、少しずつ、でも確実に変化が起きています。
今回は気象予報士の増田雅昭さんに、変わりゆく「春」の正体と、健やかに過ごすためのヒントをうかがいました。
最近の春の気温は上昇傾向
―最近の春は暑くなっているように感じるのですが、実際どうなのでしょうか?
増田:結論からいうと、春の気温は確実に上昇傾向にあります※1。「昔より暖かい日が増えたな」という体感は、決して気のせいではありません。
気象庁のデータを見ると、3〜5月の平均気温の「歴代トップクラス」が近年に集中していることがわかる
※1
参照「気象庁. “日本の月平均気温(1898-2025年)” .気象庁ホームページ. https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/spr_jpn.html, (閲覧日:2026年3月18日) .」
―2026年の春はどのような傾向になりそうでしょうか。
増田:各国の気象機関のデータがそろって、今年の春は「平年より気温が高い」と予測しています。4月後半からは「暖かい」ではなく「暑い」と感じる日も増えるでしょう。
ただ、注意すべきは気温の「アップダウンの激しさ」です。例年春は、急に真冬の寒さが戻る「寒の戻り」が必ずやってきます。今年は例年以上といわれる寒暖差の時期もありそうなので、体調管理はこれまで以上に注意が必要です。
春の気温上昇の原因は「海」にあり
―温暖化が進むことで、将来的には「二季化」(夏と冬だけになる)するという話も耳にします。
増田:「二季」は2025年の新語・流行語大賞のトップテンにも入り、話題になりましたよね。ただ、現状をより正確にとらえると、「夏が長くなっている」という状況だと言えます。
つまり、夏が長くなることで、春を前に、秋を後ろに追いやっているのはもちろん、そのしわ寄せで冬も短くなっているんです。今年も2月後半に本州で25℃を超える夏日がありましたが、もう「2月から春」と言っても違和感がないのでは、と個人的には感じています。
―その背景にはどのような要因があるのでしょうか?
増田:大きいのはやはり地球温暖化、なかでも海の温暖化です。海は温まるのも冷めるのも時間がかかります。気象庁の観測データを見ると、日本近海の海面水温は世界的にも特に顕著に上昇しており、まだまだ温まり続けると思います。
これはつまり「周りが温かい湯たんぽで囲まれている」ような状態なので、夏がより暑く、そして冬も気温が下がりにくくなっているんです。
天気予報を活用した服装選びのコツ
―春のお出かけシーズンに、体調管理の面で気をつけた方がいいことがあれば教えてください。
増田:何度でも強調したいのですが、春の「寒の戻り」の落とし穴には本当に気をつけてほしいです。
去年は3月に各地で真夏日があったかと思えば、4月初めに東京の最高気温が5℃台と冷え込む日もありました。2010年代には桜が咲いて散った後、4月17日に東京で雪が降って積もったこともあります。これは、明治以来の観測で最も遅い積雪記録です。それくらい、最近の春の気温は振れ幅が大きいんです。
ですから、お出かけの際は「今は暑いから」と油断せず、一枚羽織れるものを持っておくなど、冬の名残への警戒を忘れないでください。
そしてもう一つ、意外かもしれませんが「春の熱中症」にも注意が必要です。
まだ暑さに慣れていないこの時期は、25℃くらいの気温でも、体には真夏以上の負荷がかかることもあります。「まだ春だから大丈夫」という油断が一番危ない。私自身も、喉が渇く前からこまめな水分補給を心がけています。
―春を快適に過ごすための服装選びの目安や、天気予報の活用法を教えてください。
増田:服装に迷ったら、僕は「半袖兄さん(23℃)」と「冬コー父ちゃん(10℃)」という目安をおすすめしています。23℃(にいさん)を超えたら「半袖」でもOK。逆に10℃(とうちゃん)以下なら「厚手のコート」が必要、というイメージです。
あともう一つ、春の服装選びで失敗しないコツは、天気予報の最高・最低気温だけを見て判断しないことです。最高・最低気温は「一日のうちの一瞬」の数字でしかありません。そこに合わせると、昼夜の寒暖差が大きい春は、最適解からずれてしまうことが多いです。ぜひ「1時間ごとの予報」をチェックしてみてください。
例えば、「昼間は23℃(半袖)だけど、その時間はオフィスにいるな。帰る頃には気温が下がって上着が必要だな」と、自分のライフスタイルに合わせるのが良いと思います。
―最後に、温暖化を防ぐために、春だからこそ私たちが生活のなかでできることはありますか?
増田:天気がいい日には、ぜひ自転車や徒歩で出かけましょう!
湿度が低い春は、少し気温が高くても夏よりずっと快適に動けます。花や鳥の声を楽しみながらの散策は、最高のリフレッシュになりますよ。
また、春は気温のピーク(最高気温)時間が短いので、エアコンに頼りすぎず、上着の脱ぎ着や換気で調整できることも多いです。
実は、春は天気予報が当たりやすい季節でもあります。精度の高い予報を味方につけて、変わりゆく春を心地よく過ごしてくださいね。
気象予報士
増田雅昭
1977年、滋賀県甲賀市生まれ。TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業・自治体・個人などへの気象に関するアドバイザーを長年担当。2006年、気象情報会社である株式会社ウェザーマップに所属。より多くの人に、天気の面白さや気象情報の上手な使い方を知ってほしいと、全国各地で講演や子供向けお天気教室なども積極的に行っている。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図』(ベレ出版)など。
DSR-3779
取材・執筆:西山武志 イラスト:ヒライノブマサ 編集:玉野井崚太(CINRA, Inc)
ご回答ありがとうございます
この記事は気候変動について
考える“きっかけ”になりましたか?
気候変動について考えるあなたへ
チューリッヒ保険会社のスーパー自動車保険は「カーボンニュートラル自動車保険」です。契約者数に応じて森林保全活動を行う団体へ寄付を行うほか、あなたのお車が排出するCO2をご自身で任意にオフセット(相殺)することもできます。
自動車保険をご検討の際には、“気候変動対策になる自動車保険”という選択肢も。
- カーボンニュートラル自動車保険
- 詳しくはこちら