公開日:2025年8月19日
個人賠償責任保険は、他人に損害を与えて法律上の賠償責任が生じたときに、その費用を補償してくれる保険です。人にケガをさせたり、他人のものを壊したりしたときに補償されます。また、自転車事故による賠償責任にも備えられます。
個人賠償責任保険は、火災保険だけでなく自動車保険などに付帯することも可能です。ただし、重複して加入しても保険金を二重に受け取ることはできないため、加入する際は他の保険と同時に契約していないか確認することが大切です。
個人賠償責任保険とは、被保険者本人またはその家族が他人にケガをさせたり、他人のものを壊したりしたことによって、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償する保険です。
日常生活のトラブルや事故が原因で損害賠償を求められたとき、個人賠償責任保険に加入していれば補償を受けられます。相手と示談交渉が必要になった際も、保険会社に対応してもらうことが可能です。
個人賠償責任保険は、「個人賠償責任保険」という名前の保険以外にも、火災保険の特約として付帯することができます。チューリッヒの火災保険では、「個人賠償責任補償特約」という名称です。
すでに火災保険に加入している場合で日常生活のトラブルにも備えたい方は、個人賠償責任補償特約の付帯を検討するとよいでしょう。
個人賠償責任保険(特約)は火災保険以外にも、自動車保険や傷害保険などの特約として付帯できることがあります。
保険以外にも、クレジットカードのサービスとして個人賠償責任保険を付けられる場合があります。個人賠償責任保険に加入する際は、すでに他の保険で同様の補償が付いていないか確認することが大切です。
ここでは、個人賠償責任保険の補償範囲や補償内容をご説明します。日常生活のトラブルでも補償されないものがあるため、事前に確認しておきましょう。
保険会社によって異なりますが、個人賠償責任保険は被保険者本人だけではなく、その家族も補償の対象であるのが一般的です。
たとえば、チューリッヒのネット火災保険に付帯できる個人賠償責任補償特約は、火災保険の契約者とその家族などが補償対象です。ここでいう「家族」とは、以下を指します。
被保険者の範囲は、保険会社や特約の内容によって異なる場合があります。加入している保険、加入予定の保険の契約内容を確認し、補償範囲を把握しておきましょう。
個人賠償責任保険で補償される事故やトラブルには、以下のようなものがあります。
個人賠償責任保険は被保険者だけではなく、被保険者の配偶者や子どもも補償の対象になります。
個人賠償責任保険で補償されない事故やトラブルには、以下のようなものがあります。
個人賠償責任保険は、職務・業務に起因する場合や、店舗などに起因する場合は補償の対象外です。日常生活の事故やトラブルでも、補償されないものがある点に注意してください。
「自転車に乗らないから」「単身世帯だから」といった理由で、個人賠償責任保険が不要だと思う方もいるかもしれません。保険料がかかるため、加入すべきか悩む方もいるでしょう。
ここでは、個人賠償責任保険の必要性を感じやすい場面や例をご説明します。
火災保険は、水濡れの被害も補償対象としています。たとえばマンションの上階から自宅に水濡れが発生したとき、火災保険で補償される場合があります。
しかし、自宅から階下への水濡れで「階下の住人の家財を壊した、汚してしまった」といったケースでは、自分自身が加入している火災保険で補償されません。この場合は、階下の住人が加入している火災保険での補償、もしくは自身が加入している個人賠償責任保険での補償となります。
個人賠償責任保険に加入していれば、階下の住人の被害に対する補償を受けられるため、万が一のときに備えられるでしょう。
日常生活において、大きな事故や高額な賠償金が発生しやすいのが自転車事故です。過去には、自転車に乗っていて「歩行者とぶつかり相手にケガをさせた」「ぶつかって相手を死亡させてしまった」といった事故で、数千万円の賠償金が発生した例もあります。
※一般社団法人日本損害保険協会「自転車事故と保険」
たとえ自転車に乗っていたのが未成年の子どもであっても、万が一大きな事故を起こした場合は、その責任を負わなければなりません。いつ、どのようなかたちで起こるかわからない事故・トラブルに備えておくためにも、個人賠償責任保険が必要といえるでしょう。
自治体によっては、自転車の利用者に対して自転車保険への加入を義務付けているところがあります。加入が義務付けられている場合は、自転車保険だけではなく、自転車事故で相手に損害を与えた際の補償が含まれる個人賠償責任保険や特約に加入することで代替が可能です。
火災保険に個人賠償責任特約を付帯すれば、自転車事故による賠償責任に備えられます。自転車保険の加入義務にも対応できるのが、個人賠償責任特約のメリットのひとつです。
自転車保険と個人賠償責任保険のどちらも自転車事故に備えられるため、「自転車保険と個人賠償責任保険はどう違うのか」と疑問に思う方がいるかもしれません。それぞれの保険には、以下のような違いがあります。
自転車保険は、自転車運転中の自身のケガを補償する保険であるのに対し、個人賠償責任保険はケガをさせた相手を補償する保険です。自転車保険のなかには、個人賠償責任保険がセットになっているものもあります。
個人賠償責任保険・特約を契約する際は、以下の点に注意しましょう。
個人賠償責任保険は、火災保険だけでなく自動車保険やクレジットカードの付帯保険などでも加入できます。他の保険と重複して加入していても、保険金は損害賠償額までしか支払われないため、たいていの場合、両方の保険から保険金が支払われることはありません。
そのため、保険料が無駄にならないよう、これから加入する方は他の保険ですでに加入していないか確認することをおすすめします。
個人賠償責任保険を契約する際は、家族が加入している保険にすでに含まれていないか確認しましょう。
たとえば、配偶者が加入している自動車保険や所有しているクレジットカードで、すでに個人賠償責任保険を付けている場合は、補償内容が重複してしまいます。加入前に家族の保険の契約内容を確認し、重複がないようにしましょう。
個人賠償責任補償特約を付帯した火災保険を解約すると、特約も同時に解約となります。
「今の火災保険を解約したいが、個人賠償責任保険や特約は引き続き加入したい」という場合は、必要に応じて切り替えた先の火災保険で個人賠償責任保険に加入するか、特約を付帯しましょう。
火災保険に限ったことではありませんが、特約を付帯している保険自体を解約した場合は、特約も解約される点に注意してください。
チューリッヒの火災保険にも個人賠償責任補償特約があり、日常で発生する事故やトラブルの補償を受けられます。
免責金額は1,000円、支払限度額は1億円となっており、自転車保険の加入義務化にも対応しています。火災保険の切り替えを検討している方は、個人賠償責任補償特約の加入もあわせて確認するのがおすすめです。
個人賠償責任保険は日常生活のリスクに幅広く対応できます。ただし、複数の保険特約に付加できるため、重複契約が生じやすい点には注意が必要です。
家族でそれぞれ保険を選んでいるような場合、重複の有無をいま一度確認してみましょう。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンとして勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
個人賠償責任保険は、日常生活のなかで起こる事故やトラブルを補償する保険です。以下のような場面に備えられます。
保険料や補償内容のバランスを考えて、個人賠償責任保険の加入を検討するとよいでしょう。なお、すでに他の保険で個人賠償責任保険や特約に加入しており、保険金額が十分な額の場合は、補償内容が重複するため加入は不要です。
自転車の事故も補償の対象となります。ただし、自分自身のケガは対象外とすることが多いため、自分の補償も受けたいときは自転車保険への加入を検討しましょう。
チューリッヒの場合、本人とその配偶者、本人または配偶者の同居の親族、本人または配偶者の別居の未婚の子(これまでに婚姻歴がない)が対象になります。個人賠償責任保険の補償対象は保険会社によって異なるため、加入前に確認しておきましょう。
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