公開日:2026年3月18日
強風で物が飛来し、家の外壁に傷が付いたときや屋根が破損したときに、火災保険で補償されるか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、火災保険の風災で補償される損害のケースなどをご説明します。万が一に備え、あらかじめ火災保険の風災補償の内容を確認しておきましょう。
火災保険の風災補償とは、台風などによる暴風や竜巻による損害が生じた際の補償を指します。風災補償は、火災保険の基本補償に含まれていることが一般的です。
また、チューリッヒをはじめとする多くの保険会社では、風災に加え、雪災・雹(ひょう)災がセットで提供されています。風災・雪災・雹(ひょう)災の被害例は以下のとおりです。
風災では、「建物」だけでなく「家財」も補償の対象になる場合があります。ここでは、風災で補償される建物や家財の例をご説明します。
風災で補償される建物は、戸建かマンション(共同住宅)かによって異なります。
■戸建ての場合
■マンション(共同住宅)の場合
※廊下やバルコニーなど共用部分は含まれません。
■戸建て・マンション共通
風災で補償される家財は、以下のとおりです。
■家財補償の対象になる主なもの
火災保険の風災で補償対象になるケースをご説明します。また、一般的に風災とセットで提供される雪災と雹(ひょう)災の補償対象となるケースについても、あわせてご説明します。
火災保険は、強風などによって損害が生じた場合に補償されます。たとえば竜巻による飛来物で外壁やガラス、屋根を損傷した場合は、火災保険で補償を受けられる可能性があります。
雪災では、雪による被害が補償対象です。たとえば大雪が降り、雪の重みで家の屋根やカーポートが壊れた場合は、補償を受けられる可能性があります。
火災保険では、家の建物の一部である屋根やカーポートが補償対象となります。ただし、カーポートの下にある車が雪で壊れた場合、車は補償対象になりません。この場合は、自動車保険で車を補償することになります。
雹(ひょう)災では、雹(ひょう)による被害を補償します。雹(ひょう)によって窓ガラスが割れ、風が吹き込んだことで「家具が傷付いてしまった」「使えなくなった」という場合も火災保険で補償されます。
風や雪、雹(ひょう)による被害は、外壁や屋根といった「建物」だけでなく「家財」も補償対象になることがあります。
以下のケースでは、火災保険の風災補償を受けられないため注意が必要です。
風災に限らず、経年劣化による損害は火災保険の補償対象になりません。たとえば、強風が発生する前から経年劣化によってすでに腐食していたり、はがれていたりした外壁や屋根は、補償が受けられない点に注意しましょう。
強風で窓ガラスが割れて家財が損害を受けても、火災保険の契約上で、家財が補償対象になっていない場合は補償が受けられません。
持ち家の火災保険の場合、家財の補償は任意です。補償対象を建物のみに限定することで保険料は抑えられますが、その場合、家財が被害を受けても補償を受けられない点に注意しましょう。
保険会社によっては、火災保険の風災補償を外せる場合があります。風災補償を外すことで保険料を抑えることができます。
一方で、風災補償を外すと、風災(強風や竜巻など)に加え、一般的にセットで提供される雪災、雹(ひょう)災によって発生した損害の補償も受けられなくなります。雪や雹(ひょう)による被害は、地域によってはリスクが低いといえますが、強風はどのような地域でも起こる可能性があります。
保険料を優先するか、被害にあったときに補償を受けられるように備えておくか、よく考えたうえで契約することが大切です。なお、チューリッヒのネット火災保険では、風災が基本補償に含まれており、外すことはできません。
風災のリスクは地域によって異なります。たとえば、気象庁が竜巻およびダウンバースト・ガスフロントに関して公表しているデータによると、竜巻は秋田県や高知県、宮崎県や、鹿児島県、沖縄県で発生確認数が多いことがわかります(※)。
また、台風による突風で屋根や壁が破損した場合や、雪の重みで屋根が破損した場合なども補償対象となりますが、これらのリスクは台風の襲来状況や降雪量の地域差によって異なります。
一般的に風災は基本補償とされていますが、保険会社によっては外すこともできます。風災補償を付帯するか、外すかを検討している方は、自分が住むエリアではどのような風災が多いかを確認するのがおすすめです。風災の被害を受けやすい地域では、風災補償で万が一に備えましょう。
※気象庁 「都道府県別の発生確認数」
2025年11月執筆時点
風災によって受け取れる保険金は、保険会社や契約内容によって異なるため一概にはいえません。火災保険の保険金は、契約時に決定した金額を限度として支払われます。
保険会社によっては、免責金額が設定されている場合もあります。免責金額とは自己負担金額のことで、契約時に設定します。たとえば免責金額が5万円、損害額が30万円だったとしましょう。この場合は、損害額から免責金額を差し引いた25万円が保険金として支払われます。
免責金額を超えない損害は、火災保険で補償を受けられないため注意が必要です。
※チューリッヒのネット火災保険では、免責金額は「自己負担なし」のみを設定できます。
風災補償では、強風や竜巻といった「風」による損害を補償します。また、雪災や雹(ひょう)災による補償もセットで提供されることが一般的です。自然災害は、いつ発生するかわかりません。万が一被害を受けた場合に備えて、風災をはじめとする災害の補償を付帯しておくとよいでしょう。
風災・雹(ひょう)災・雪災は基本補償としてセットで提供されることが一般的です。ただし経年劣化による損害は補償対象外となるため、被害発生時は自然災害が原因であることを証明できるよう、速やかに被害状況を撮影し保険会社に連絡することが重要です。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンとして勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
風災補償は、強風や竜巻などによる損害を補償します。強風が発生した場合、他の家の瓦や看板が飛来して外壁や屋根が壊れる、窓ガラスが割れて家具や家電が壊れるなどの損害が考えられるでしょう。これらの被害に備えるため、風災補償は必要といえます。
カーポートは「建物」に該当するため、火災保険の雪災で補償を受けられる場合があります。一方、車は建物や家財に該当しないため、火災保険では補償を受けられません。車の損害は、自動車保険の車両保険による補償が必要になります。自動車保険を契約している代理店または保険会社に相談しましょう。
マンションの立地や状況によっては、被害が発生するリスクが少ないと考えられるかもしれません。しかし、台風や暴風などの自然災害によるリスクは、マンションの階層を問わず発生する可能性があります。
そのため、保険料を考慮しつつ、可能であれば風災補償を付帯することを検討するとよいでしょう。
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