更新日:2026年5月21日
公開日:2026年4月20日
火災保険の加入を検討するときに「いつ入るべきなのか」と悩むことがあるかもしれません。
万が一、火災保険で補償されていない間に損害が発生した場合、保険金を受け取れないため、補償されない期間を作らないよう余裕をもって火災保険を申込みましょう。
「火災保険にいつ入るべきなのか」についてご説明しています。火災保険の加入を検討している方は、参考にしてください。
当記事でご説明する「いつ入る」とは、「保険の始期日をいつにするか」ということを指します。始期日とは、保険の補償が始まる日のことです。
新築・中古に限らず、持ち家に引越す場合は、保険の始期日を「引き渡し日」に設定することが一般的です。
引き渡し日とは、土地や建物の所有権を買主に移転する日のことで、住宅のカギを受け渡す日や、登記が実行される日などが該当します。なお、引き渡し日と引越しの日(実際に住み始める日)は同義ではなく、人によってスケジュールが異なる場合があります。
住宅ローンを契約する場合、金融機関から火災保険の加入を求められることがあります。契約によっては、火災保険の加入が必須の場合もあります。
この場合も同様に、住宅の引き渡し日が保険の始期日になるようにしましょう。
賃貸物件の場合も、原則として考え方は持ち家と同じです。保険始期日は入居日に設定してください。賃貸物件の場合、不動産管理会社から火災保険の加入を勧められることがあるため、管理会社と相談しましょう。
すでに火災保険に加入していて他社の火災保険に切り替える場合、補償が途切れないよう保険期間を調整することが重要です。
具体的には、保険会社の火災保険では、満了時刻が「満了日の16時」となっているのが一般的です。一方、共済の火災共済や少額短期事業者の火災保険の場合には、満了時刻が「満了日の24時」となっていることがあります。
たとえば、現在加入しているA社の火災保険の満了日・時刻が「3月31日16時」であれば、新たに加入するB社の火災保険の始期日・時刻を同じ「3月31日16時」に設定することで、補償が途切れるのを防げます。
保険会社の火災保険では、始期日の時刻は、何も指定しなければ通常は16時ですが、申込時に時刻を指定すれば、その指定した時刻が適用されます。
満了時刻は、保険証券や共済証書などに記載されているため、実際の時刻を確認したうえで始期日の時刻を設定しましょう。
保険会社によって異なりますが、補償が開始されるまでに最短で1日〜5日程度かかることが一般的です。賃貸物件を対象とした火災保険のなかには、申込日から補償される「即日加入」が可能な場合もあります。
しかし、持ち家向けの火災保険では、契約に必要な確認事項が多いため、申込み手続きから契約締結までに時間がかかることがあります。補償開始は契約締結以降の日となるので、申込みから補償開始まで数日かかると考えておいたほうがよいでしょう。
そのため、引き渡し直前に慌てて申込みをしても補償が間に合わないケースがあります。補償開始前に発生した損害に対する補償は受けられないため、余裕をもって申込みましょう。
保険始期日を設定するタイミングは保険会社によって異なりますが、約60日(2ヵ月)前から設定できることが多いです。たとえば、4月10日を保険始期日にしたいとき、最も早い日付としては2月10日に申込み手続きを開始することができます。
なお、申込み手続き開始後に、保険会社または代理店から建物の情報などの確認のために書類を求められることがあります。その確認が行われないと、申込み手続きが完了せず、契約締結となりません。始期日までに契約締結させなければならないことに注意しましょう。
「忘れないよう、できるだけ早めに手続きを進めたい」というときは、加入を予定する保険会社ではいつから始期日を設定できるかを確認しておきましょう。
なお、チューリッヒのネット火災保険の場合、見積りをした日の「4営業日+1日後から60日後の間」から始期日を設定可能です。
火災保険の契約手続きが間に合わなくても、入居できないわけではありません。しかし、無保険状態での生活となるため、火災などが発生しても補償が受けられず、リスクが高い状態となります。
一方で、住宅ローンを組む場合は、ローンを借りられない可能性があります。住宅ローンでは、融資の条件に火災保険の加入が含まれていることがあるためです。
新居の引き渡し日までに火災保険の手続きが間に合わないときは、保険会社に契約を急いでいる旨を相談しましょう。または、金融機関や不動産会社などに連絡して住宅の引き渡し日を延期するのもひとつの手段です。
「事前に火災保険の手続きをしておきたいが、入居日(または引き渡し日)が決まっていない」というときでも、まずは見積りすることをおすすめします。申込みではなく、見積りをするだけであれば、保険始期日は仮の日付でも可能です。
申込み手続きをする際には、入居日・引き渡し日が確定していたほうが望ましいです。しかし、入居日・引き渡し日がせまっていて、日程に余裕がない場合には、入居予定日・引き渡し予定日で申込み手続きを行い、入居日・引き渡し日が決まった時点で保険始期日を変更するとよいでしょう。
申込みの際には、「建物構造」「耐火性能」「地震保険割引書類」などの建物の情報がわかる書類を用意しましょう。必要な書類には、以下のようなものがあります。
「新築年月」や「面積」など建物情報の記載がある書類を提出すると契約締結(申込み手続き完了)となり、引き渡し日と同時に火災保険の契約を開始できます。なお、書類を提出した後の保険会社での書類内容の確認には数日かかることがあるため、余裕をもって見積りの取得や必要となりそうな書類の入手を行っておくと安心でしょう。
火災保険の保険料をいつ支払うかは、払込方法(一括払、年払、分割払など)、支払方法(クレジットカード払、口座振替、コンビニエンスストア払など)、年払や分割払の場合の支払日によって異なります。そのため、契約時に提示される重要事項説明書や保険会社のパンフレット、ウェブサイトなどを確認しましょう。
一般的に、一括払の場合は契約締結時に支払います。年払、分割払などの場合は、第2回目以降の保険料は契約ごとに決まった日に、第1回目の保険料は契約締結時または第2回目以降の保険料と同様の日に支払います。
持ち家用の火災保険を契約する際の一般的な流れは、以下のとおりです。
申込み開始から契約締結まで数日を要するため、余裕をもって申込みましょう。
賃貸用の火災保険の場合は、「3.建物の情報などに関する書類の提出」と「4.保険会社にて書類の確認・引受判断の後、保険料の案内」の一部がないため、比較的短期間で契約締結となります。
火災保険は、持ち家・賃貸ともに引き渡し日・入居日から補償を受けられるように保険始期日を設定しましょう。保険始期日は、約60日(2ヵ月)前から設定できることが多いです。
そのため、加入を検討し始めた段階でまずは見積りを取り、「いつから補償を開始できるのか」「保険料はいくらになるのか」を確認しておきましょう。
チューリッヒのネット火災保険の場合、見積りをした日の「4営業日+1日後から60日後の間」から始期日を設定できます。3つの質問で簡単に見積りができるため、ぜひお試しください。
火災保険の補償がない期間に万が一の事故が発生すると、損害はすべて自己負担となります。引き渡し日(あるいは入居日)から確実に補償を受けられるよう、1〜2ヵ月前から見積りや書類準備を始めることをおすすめします。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンとして勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
補償が開始する「始期日」は、持ち家の場合は「引き渡し日」、賃貸の場合は「入居日」に設定しましょう。なお、引き渡し日=引越しの日とは限らず、引越しのほうが後日になることもあります。
引き渡し後の加入は可能です。ただし、引越しした後に始期日を設定する場合で注意したいのが、「所有権が自分に移ってから始期日になる間に火災や自然災害が発生して損害を受けたとき、補償が受けられない」という点です。
そのため、可能であれば引き渡し日と保険の始期日を同日に設定しましょう。
保険料をいつ払うかは、払込方法(一括払、年払、分割払など)、支払方法(クレジットカード払、口座振替、コンビニエンスストア払など)、年払や分割払の場合の支払日によって異なります。
詳しくは、「火災保険の保険料はいつ支払うのか」のとおりです。
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