更新日:2022年9月13日
公開日:2019年1月31日
保険会社は生命保険会社と損害保険会社に分けられ、それぞれ取り扱っている保険の種類は異なります。ただし、医療保険など一部の保険は双方の保険会社で取り扱っているため、補償内容の重複に注意が必要です。
当記事では、保険会社の種類、補償対象、保険金の考え方などについてご説明します。
保険会社の特長を知ることで、補償内容を見直すきっかけにもなり、保険料を安く抑えられる可能性もあります。ぜひ保険選びの参考にしてみてください。
保険会社には「生命保険会社」と「損害保険会社」の2種類があり、どちらも金融庁から免許を受けています。2022年7月時点で金融庁の免許を受けている保険会社は、生命保険会社が42社、損害保険会社が55社です。
また、例外として少額短期保険業者もあります。
少額短期保険業者は、金融庁から免許を受けている「保険会社」ではなく、登録を受けている「業者」にあたります。事業規模が比較的小さく、取り扱う商品は「少額」「短期」「掛捨」などの制限があることが特長です。少額短期保険業者は、2022年6月時点で115社登録されています。
生命保険会社と損害保険会社では、それぞれで扱える保険の種類や保険金の考え方が異なります。保険の種類は「第一分野」「第二分野」「第三分野」の3つに分類されます。保険会社の違いを理解するためには、各保険会社が取り扱える分野を把握することがポイントです。
保険の種類は保険業法によって3つの分類に規定されています。保険業法とは、保険会社が守らなければならない法律のことです。生命保険会社では、第一分野と第三分野、損害保険会社は第二分野と第三分野が取り扱えます。
第一分野 | 第二分野 | 第三分野 | |
---|---|---|---|
取り扱える保険の種類 | 生命保険会社が取り扱う生命保険 | 損害保険会社が取り扱う損害保険 | 生命保険会社・損害保険会社双方が取り扱う 傷害保険、医療保険、介護保険、がん保険など |
補償対象 | 人の生存・死亡 | 偶然の事故 | 傷害・疾病など |
保険金の考え方 | 定額払い | 実損払い | 定額払いおよび実損払い |
各分野の詳細を見ていきましょう。
第一分野は「人の生存・死亡を原因として一定額の保険金を支払う保険」です。終身保険や定期保険などがあり、おもに生命保険会社が取り扱っています。
第二分野は「偶然の事故によって生ずる障害・疾病に対して保険金を支払う保険」です。火災保険や地震保険、自動車保険などがあり、おもに損害保険会社が取り扱っています。
第三分野は「第一分野、第二分野に当てはまらない保険」です。医療保険やがん保険、介護保険などがあり、生命保険会社と傷害保険会社の双方が取り扱っています。
第一分野の生命保険が「人」を補償する保険であることに対し、第二分野の損害保険は「物」を補償対象としていることが特長です。
第三分野は保険の種類が多く、補償対象は「人」である場合と「物」である場合のどちらもあります。第三分野は保険会社によって商品構成もさまざまです。加入する際は補償内容をよく確認し、補償内容の重複や補償の不足がないように検討する必要があります。
保険会社が保険金を支払う方式には「定額払い」と「実損払い」があります。
生命保険会社が取り扱っている第一分野は定額払いを基本としているのに対して、損害保険会社が取り扱っている第二分野は実損払いが基本です。第三分野は定額払いが多いですが、実損払いの商品もあります。
「定額払い」「実損払い」のそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
定額払いとは、あらかじめ契約によって定められた一定の金額を支払う方法のことです。たとえば医療保険などで治療費が保険金額より安かったとしても、保険金額が下がることはありません。
実損払いは、事故による損害額に応じて保険金を支払うことです。契約によって定められた保険金額を上限として、実際の損害額が保険金として支払われます。
損害保険のひとつである自動車保険は、さらに「自賠責保険」と「任意保険」の2種類に分けられます。
自賠責保険とは、自動車とバイクを使用する際に加入が義務付けられている保険で「強制保険」とも呼ばれています。自動車事故の被害者救済を目的としており、補償される範囲は人身事故の賠償損害のみです。
一方任意保険は、加入するか否か、加入する場合は補償の内容を自分で選択できる保険です。任意保険では、自賠責保険では補償されない部分をカバーすることができます。
自賠責保険は補償の限度額や保険料が加入者の意思で選べないのに対して、任意保険は補償内容や保険料を選べるので、バランスの取れた保険選びが大切です。
任意保険には「通販型(ダイレクト型)」と「代理店型」の2種類があります。それぞれの特長を見てみましょう。
通販型(ダイレクト型) | 代理店型 | |
---|---|---|
加入方法 | インターネット・電話で加入 |
|
時間 | パソコンやスマートフォンから 24時間申込み可能 |
代理店の営業時間内のみ |
保険料 | 代理店手数料、店舗経費などが不要なため代理店型よりも保険料が安い傾向 | 代理店手数料、店舗経費などが必要なため通販型よりも保険料が高い傾向 |
補償内容 |
|
担当者と相談して選ぶ |
事故対応 | ロードサービスが充実している |
|
通販型は店舗経費や固定費を軽減しているため、代理店型よりも保険料が安い傾向があります。補償内容や事故対応は代理店と変わらないので、充実した補償を受けながら保険料を安くしたい方におすすめです。
保険会社は「生命保険会社」と「損害保険会社」の2種類があり、保険の種類や補償内容、保険料の考え方がそれぞれ異なります。自分が受けたい補償に合わせて保険会社を選ぶことが大切です。双方の保険会社で取り扱える第三分野の保険に加入する際は、補償内容が重複していないかを確認しましょう。
損害保険のひとつでもある自動車保険は、さらに細分化されることもご説明しました。自動車保険は補償内容を自分で選択できる任意保険選びが重要になります。
「月々の保険料を安く抑えたい」という方は、保険料を抑えながら充実した補償を受けられる通販型の自動車保険をご検討ください。
第三分野の保険の中には、ケガや病気で働けなくなった場合の収入減少分を保障する、就業不能保険などの保険もあります。第三分野は医療のトレンドを考慮した新商品が次々に発売されているので定期的に商品をチェックしておきましょう。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
自動車保険では、生命保険会社で扱っている第一分野の保険は取り扱いができません。
加入方法が異なります。代理店型は代理店を通して対面で加入手続きをするのに対して、通販型はインターネットや電話で加入手続きが可能です。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
チューリッヒのスーパー自動車保険のご案内
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えて、チューリッヒの自動車保険(車両保険・ロードサービス)をご検討ください。
・自動車保険
チューリッヒのスーパー自動車保険は、レッカー100kmまで無料、ガス欠時のガソリン給油10Lまで無料など、充実のロードサービスをご提供しています。
・自動車保険のお見積り
チューリッヒなら、かんたん3ステップで自動車保険料をお見積りいただけます。
・車両保険
車両保険は、自分の車の損害に備える保険です。
・ロードサービス
チューリッヒのスーパー自動車保険のロードサービスは、24時間365日迅速に現場へ急行。無料ロードサービスを提供します。
・自動車保険の等級
自動車保険のノンフリート等級とは、事故(保険金請求)歴に応じて保険料の割引・割増を適用するしくみです。
インターネットから申し込むと、
初年度最大21,000円割引