更新日:2024年5月28日
公開日:2023年7月13日
雨の日はできるだけバイクに乗らないことをおすすめします。路面が濡れているためスリップしやすいうえに視界が悪く、事故が起きやすい状態になっているためです。しかし、通勤や通学など雨の日でもバイクに乗らなければならない方もいるでしょう。やむを得ず、雨の日に乗る場合はスピードの出し過ぎに注意しながら運転するようにしてください。
雨の日にバイクを運転する場合の注意点や装備、濡れたバイクのメンテナンス方法をご説明します。雨の日にバイクを運転する可能性がある方は、参考にしてみてください。
ポイント
雨の日にバイクに乗るか悩む方もいるかもしれませんが、できれば雨の日はバイクに乗らないほうがよいでしょう。雨の日はスリップによる事故にあいやすかったり、視界の悪さによる危険性が高まったりするためです。特に初心者など、運転に自信がない方は控えることをおすすめします。
雨の日はバイクの運転を控えたほうがよいものの、通勤や通学でバイクに乗らなければならない方もいるでしょう。雨の日にバイクに乗るときは、以下の点に注意して運転するようにしてください。
路面が濡れていると、タイヤがスリップしやすく危険です。急ブレーキや急加速は避けて運転しましょう。
雨が降っているときだけではなく、雨の降り始めや雨上がりにも注意が必要です。特にカーブに進入する直前や交差点で右左折するときはスリップしやすくなっているため、スピードを出し過ぎないようにしてください。
濡れた路面はタイヤが横滑りしやすいため、接触事故にあう可能性が高くなっています。車間距離をいつもより長めにとって、事故を防ぎましょう。
雨天時の道路で特にスリップしやすいのは、以下の部分です。
滑りやすい場所を走行するときは、バイクを立てた状態で走りましょう。コーナーであっても、できるだけ車体を傾けないのがおすすめです。
雨の日は自分だけでなく周りのライダーも滑りやすい状態のため、万が一に備えて車間距離を長めにとってください。滑りやすい場所に気をつけながら運転し、スピードの出し過ぎは避けましょう。
雨の日は一般道路の走行でさえ危険が多くあります。
さらに高速道路の走行中は、急な土砂降りや突風が来ても一般道路のように停車することは難しいでしょう。視界が悪い状況でPAやSAまで走行しなければならないため危険です。雨の日は、高速道路の走行をできるだけ控えるようにしてください。
雨の日もバイクに乗る方は、対策をしたうえで乗るようにしましょう。ここでは、雨の日にバイクに乗る場合に必要な装備をご説明します。
雨の日に運転する場合は、ウェットグリップ性能や排水性能に優れたタイヤを装備するのがおすすめです。
ウェットグリップ性能とは、濡れた路面で止まる力のことで、性能が高いほど停車しやすくなります。排水性能とは、進行方向に水をはじき飛ばし、タイヤ設置部分の水を後方に流し出す性能のことです。水をはじき飛ばすことでタイヤを路面に接地でき、ハイドロプレーニング現象を防げます。
ハイドロプレーニング現象は、タイヤと路面の間に水が入って摩擦力が失われ、コントロールできなくなる現象です。ハイドロプレーニング現象が起きると、ハンドル操作やブレーキ操作が効かなくなります。危険を防ぐために、ウェットグリップ性能と排水性能の高いタイヤを装備しましょう。
また、雨の日に限らず、劣化したタイヤで運転することは危険です。タイヤのゴムが硬化していたり溝がなくなったりしているため、タイヤ本来のグリップ性能がなくスリップしやすくなります。こまめに点検し、タイヤの劣化に気づいたら早めに交換しましょう。
どのタイヤにすべきか迷ったときは、ショップで相談してみてください。「雨の日もバイクに乗る機会がある」など、乗るシーンを伝えると、最適なタイヤを提案してくれるでしょう。
雨の日に運転する場合は、バイク用のレインウェアやグローブ、シューズカバーを身に付けましょう。防水性に優れているものを選択すると、ウェアやグローブ、シューズの中に水が染み込みにくくなります。
リヤキャリアなどに荷物を載せるときは、防水性に優れたカバーを準備しておく、もしくは雨に強い素材のバッグを選ぶとよいでしょう。
バイクには、ブレーキ操作を補助する安全装置が搭載されたモデルがあります。急ブレーキや急加速のときに装置が働いてスリップを防ぐことで、事故防止に役立つ場合があります。
ABSは、急ブレーキの際にタイヤがロックする(回転が止まる)ことを防ぐ装置です。タイヤが急ブレーキでロックされると「ブレーキが利かない」「操作できない」といった現象が起き、スリップして転倒する恐れがあります。ABSがロックを防ぐことによって、急ブレーキをかけたときもハンドル操作ができるようになります。
CBSは、片側のみのブレーキ操作で両輪のブレーキが作動するシステムです。CBSにより、左ブレーキを操作した際に前後のブレーキ配分が調整され、制動距離が短くなります。
原付二種はABSもしくはCBSの装着、125cc以上の車種はABSが義務化されています。2018年10月1日以降発売された新型車には装備が義務づけられていますが、それ以前のモデルにはABSが付いていないものもあります。継続生産車は、2021年10月以降発売されるモデルに装備が義務づけられました。なお、50cc以下の原付一種は規制の対象外です。
TCSは、アクセルを開けすぎたことによるリヤタイヤのホイールスピンを制御して、駆動力を路面に伝えるシステムです。リヤタイヤがスリップすると体勢を崩し転倒する恐れがあります。TCSは、濡れて滑りやすくなったマンホールの上でアクセルを開いたときに、リヤタイヤが滑るのを防ぎます。
安全装置は事故を防止するシステムですが、あらゆる転倒を防止できるわけではありません。走行条件やスピードによっては、安全装置でも防げないケースがあります。安全装置だけに頼るのではなく、自分自身が運転に注意することが重要です。
バイクの運転中に雨が降ってきたときの対処法をご説明します。
雨が降り始めたときは路面が滑りやすくなるため、不安な方は安全な場所に停車して運転を判断しましょう。バイクに乗らない選択ができるのであれば、引き返すことをおすすめします。
雨が降ってきたからといって、目的地まで急ごうと焦るのは危険です。急発進や急ブレーキをしないように運転してください。
また、ヘルメットのシールド内がくもるため、視界を確保することも大切です。高速道路の走行中に雨が降ってきた場合は、一般道に降りて安全に走行しましょう。
雨が降ってもよいように、普段から撥水性や防水性に優れたライディングジャケットを着用するのがおすすめです。急な雨に備えて、バイク用レインウェアを携帯しておくと安心できます。バッグに入れられるようなコンパクトなものを選択するとよいでしょう。
雨が降りそうなときはスマホの雨雲レーダーを使い、いつどの辺りで雨が降るのかを確認しましょう。事前に天気予報を把握しておけば、雨が降る方角へ行かないように対策もできます。
バイクに乗る前に天気予報を確認したり、雨雲レーダーを見たりできるよう、事前にスマホにアプリを入れておくのがおすすめです。
バイクは、できるだけ雨風を防ぐ屋内やガレージで保管しましょう。雨で濡れた場合は湿気によりさびてしまう可能性があるため、濡れたあとは以下のように対処するのがおすすめです。
雨がやんだらカバーを外しましょう。バイクカバーの中は湿気がこもりがちですが、晴れると地面の水分が蒸発することによって、さらに湿気がたまりやすくなります。カビなどを防ぐためにも、カバーを外すようにしましょう。
バイクが雨に濡れてしまったときは、雨水を洗い流してください。雨水には空気中のほこりなども含んでいるため汚れやすく、場所によってはさびる可能性があります。
水道水で洗い流して拭く、もしくはエアコンプレッサーがあればエアブローして水を飛ばしてください。
通勤や通学で雨の日にも乗る回数が多い方は、チェーンオイルでメンテナンスすることをおすすめします。
チェーンはさびやすく、オイルが足りていない状態では特に劣化しやすくなります。自分でメンテナンスできる場合は、チェーンオイルをさしましょう。チェーンが泥などで汚れている場合は、チェーンクリーナーとブラシで掃除してからオイルをさしてください。自分でメンテナンスが難しい場合は、ショップへ行って見てもらうのがおすすめです。
バイクの走行中はもちろん、保管時も雨対策をこころがけましょう。屋外でバイクを保管する場合は、屋根つきの駐輪場でもバイクカバーをかけるようにしてください。バイクカバーをかけると雨を防ぐだけでなく、盗難やいたずら防止にも役立ちます。
私自身もバイク通勤をしていたので、雨の日に乗ることも多々ありました。実はフロントブレーキがロックして転倒してしまった事も。雨の日は視界を確保するためにヘルメットのシールドに曇り止めシートを貼るのがおすすめです。また、寒くて体が萎縮してしまうと操作が正確にできなくなります。体を濡らさない対策はもちろん、防寒対策も徹底し、防水性に優れたグローブ、シューズも合わせて使うようにしましょう。
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雨の日は路面が濡れているため、スリップしやすい状態です。また視界不良になりやすく、晴天時よりも危険が伴います。自分自身がケガをしてしまうことはもちろん、周囲の方を事故に巻き込んでしまう可能性やバイクが壊れてしまうといったリスクが大きくなります。
「乗らない」という選択肢ができるのであれば乗るのを控え、どうしても乗らないといけないときは、急ブレーキや急加速を避けて車間距離をとりながら運転してください。
雨に濡れただけでバイクが壊れることは少ないでしょう。
しかし、雨に濡れたまま放置するとさびてしまうパーツもあり、劣化が早まる可能性があります。できれば雨ざらしにせず、「カバーをかぶせる」「濡れたら拭く」など湿気を取り除く対策をするようにしてください。
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