更新日:2024年5月28日
公開日:2020年3月2日
バイク(原付)は、自動車と比べて小さく運びやすいため、常に盗難のリスクにさらされています。しかし、多くのバイクの任意保険では、事故の損害に対する補償は受けられても盗難の補償は受けられません。
バイク(原付)の盗難被害に備えるためにバイク盗難の発生状況を把握し、盗難保険・盗難補償の加入を検討しましょう。バイクの盗難保険、盗難補償、盗難補償特約についてご説明します。加入はおすすめなのか、必要性についてもご説明します。
バイクの盗難保険・盗難補償とは、バイクが盗難にあったときの保険や補償です。
バイクは、自動車と比べてサイズが小さいため、常に盗難のリスクにさらされています。しかし、任意のバイク保険に加入していても、一般的には盗難による損害は補償されないことが多いです。
盗難のリスクに備えるには、バイクの盗難保険に加入するか、盗難補償を付ける必要があります。盗難保険や盗難補償は、以下のように異なります。
盗難保険 | バイク保険に盗難補償特約を付帯 |
---|---|
盗難補償 | 購入時に加入できるメーカー補償 |
バイクの盗難保険には、盗難の補償に特化したバイク保険や、盗難補償の特約を付帯できる任意のバイク保険があります。バイクのメーカーや購入場所を問わないため、補償内容を比較して加入することが可能です。
バイクの盗難保険は、保険会社によって補償内容が細かく異なるため、補償内容が自分にあっているかを確認することが大切です。
これからバイクを購入する場合は、購入する販売店でバイクの盗難補償に加入することが可能です。
メーカーの盗難補償の一例
メーカーによっては、車両の盗難補償だけでなく、パーツ盗難補償やカギ穴いたずら補償などがセットになっている場合があります。必要な補償が受けられるか確認し、バイク保険の加入とあわせて検討するとよいでしょう。
バイク保険では、以下のような場合は原則として、保険金が支払われない可能性があります。
たとえば「カギをつけっぱなしで保管していた」といった場合は、本人の過失と見なされ、保険金が支払われない可能性があります。また、バイクが盗難にあっても、保険会社の定める条件を満たしていなければ保険金が受け取れません。
たとえば、チューリッヒの「盗難時の臨時費用特約」では、ご契約のバイクが盗難にあい警察に届け出た場合、以下の一定条件を満たす方に5万円をお支払いします。
※原動機付自転車へのご契約には付帯できません。
バイク保険(任意保険)は、自賠責保険では補償されない部分をカバーするための保険であり、バイク事故によって相手に損害を与えてしまった場合に備えられます。原則として、盗難による損害は補償対象外です。
バイク保険は、対人賠償と対物賠償の基本補償に加えて、自分に必要な特約を付帯できます。バイク保険に盗難補償の特約を付帯することで、バイク事故の損害だけでなく、盗難の被害に備えることが可能です。
チューリッヒのバイク保険では、「盗難時の臨時費用特約」を付帯できます。
先述のとおり、「盗難時の臨時費用特約」を付帯していれば、バイクが盗難にあい警察に届けた場合に、一定条件を満たせば、5万円をお支払いします。
補償を受けるには、盗難の日から60日以内に代替車として新たに二輪自動車を取得しなければなりません。なお、適用限度は保険期間を通じて1回としています。
また、原動機付自転車のご契約には付帯できませんのでご注意ください。
また、バイク(原付)は、自動車に比べると保有台数が少ないにも関わらず、バイクの盗難認知件数は自動車よりも多いことから、バイクは盗難のリスクが高いことがわかります。
さまざまな盗難防止装置や、警察庁などが推進する「二輪車防犯登録」、また、盗難保険や盗難補償に加入して盗難被害に備える必要があります。
警視庁の発表によると、2023年中における東京都のバイク盗難の発生場所で最も多かったのが「中高層(4階建以上)住宅(27.1%※)でした。「その他の住宅」「一戸建住宅」と合わせるとおよそ6割の盗難が住宅の敷地内で起きています。
※警視庁「東京の犯罪」令和5年版
特に以下のような方は、バイク(原付)の盗難保険への加入をおすすめします。
新車バイクは、走行距離が短く汚れやキズが少ないことから、転売目的で盗難される可能性があります。
特にバイクをローンで購入した場合、バイクが盗難の被害にあっても、ローンを返済し続けなければなりません。もしバイクが戻ってきたとしても、修理が必要な場合もあるでしょう。
バイクの盗難保険、盗難補償に加入しておけば、万が一盗難にあった際も、保険金で一部の修理費用やローンの返済などにあてることが可能です。
高級バイクや人気モデルも、転売目的のターゲットになりやすいバイクです。また、盗難被害にあった自動車が解体されて部品が不正に輸出されているケースもあることから、バイクも同様の理由で狙われていることも考えられます。
高級バイクや人気モデルは購入金額が大きいため、保険金額が選べる盗難保険に加入するとよいでしょう。
125cc以下のバイクやスクーターなどの小型バイクは、乗用車や軽トラックなどに積みやすいため、盗難の被害にあいやすい傾向です。
バイク(原付)の盗難保険に加入していれば、万が一盗難の被害にあった際に補償が受けられます。ただし、盗難の被害にあわずに済むよう、日頃からバイクの盗難防止対策をおこなうことが大切です。
ここからは、保管場所と防犯グッズによる盗難防止対策を説明します。
バイクの保管場所を、盗まれにくい場所に変更するだけでも、盗難対策に効果があります。
バイクの盗難の約60%は住宅で起きており、道路上や駐輪場だけでなく、一戸建て住宅の敷地内やマンション・アパートの駐車場に止めておいたバイクも盗まれています。そのため、防犯対策がしっかりとられている駐車場や駐輪場を利用したり、自宅での保管場所を工夫したりする必要があります。
バイクを自宅に保管している間は、防犯対策のされたガレージやカーポート、道路から離れた見にくいところに止めて盗難しづらい状況をつくるとよいでしょう。照明設備を設置し、夜間でも明るさと見通しが確保されている環境をつくるのも効果的です。
保管する場所が選べない場合は、カバーをかけておくだけでも防犯になります。カバーをかけておけば、バイクなのか、どのような車種なのかが、ぱっと見で判別しづらくなるため、狙われる可能性が抑えられます。
外出先でも、なるべく通行人や通行車両から見えにくい場所に駐車しましょう。
なお、短時間であっても、バイクから離れる際はハンドルロックをしてキーを抜くようにしましょう。バイクから離れる時間が短くても、盗難の被害にあう可能性があるためです。
バイクを盗難から守るために、さまざまなグッズが販売されています。ここでは、代表的な盗難防止グッズを紹介します。
特長・防犯効果 | |
---|---|
マグシャッター付きシリンダーキー | 鍵穴をシャッターでガードし、工具などの差し込みをできなくする装置 |
U字ロック | タイヤに装着し固定する補助錠 |
チェーンロック | 本体を屋外の鉄柱につなぐなどして使用する補助錠 |
ディスクロック | タイヤのディスクに取り付ける補助錠 |
バイクアラーム | 車体が揺らされたり、移動されたりすると警報音が鳴り響く装置 |
イモビライザー | 電子的なキーと車両側のID照合システムによって、専用のキー以外ではエンジンの始動をできなくする装置 |
どれほど強度の高いグッズでも、盗難されない保証はありません。複数の防犯グッズを活用することで、窃盗犯に「時間や手間がかかる」という心理的なプレッシャーを与え、盗難のリスクを抑えることが可能です。
二輪車防犯登録とは、登録ステッカーによる二輪車の盗難防止と万が一の盗難時の早期発見を実現するためのシステムです。二輪車防犯登録取扱販売店で、登録ステッカーとユーザーカードを発行します。
二輪車防犯登録に加入すると、所有するバイクのデータ(所有者名や二輪車防犯登録番号、ナンバープレート、車体番号)が登録され、データは警察庁で防犯登録データとして運用されます。
二輪車防犯登録に加入していれば、不審車両が発見された場合に所有者を照合できるため、盗難の早期発見に役立ちます。
また車両に貼付された登録ステッカーによる盗難抑止効果も期待できます。万が一盗難にあった場合にも、大切なバイクを早期発見できるよう、二輪車防犯登録をしておきましょう。
どれほど防犯対策をしても、バイク(原付)の盗難を完全に防ぐことは難しいものです。もし盗難の被害にあったら、すぐに警察署に盗難届を提出し、市区町村で廃車手続きをしましょう。
廃車手続きは、軽自動車税の徴収を停止するために必要です。自治体によっては、バイクの排気量ごとに手続き場所が異なる場合があります。市区町村役場でなく、運輸支局などの指定された機関で廃車手続きをする場合もあるため、自治体に確認しましょう。
大切なバイクが盗難されて後悔しないよう、バイクの盗難保険や盗難補償で備えておきましょう。盗難保険や盗難補償に加入しておけば、次のバイクの購入資金に充てられる可能性があります。
チューリッヒのバイク保険では、「盗難時の臨時費用特約」を付帯できるため、万が一の事故だけでなく盗難にも備えられます。
※原動機付自転車へのご契約には付帯できません。
バイクのあらゆる損害に備えるために、盗難保険や盗難補償に加入しましょう。
バイク(原付)の盗難にあったらまず警察に届け出ることが大切です。警察に届け出たあとに発行される盗難届の受理番号は、保険会社に連絡する場合、廃車手続き、盗難されたバイクがみつかったときなど何かと必要になります。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンとして勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
バイクは自動車に比べて盗難にあう確率が高いため、盗難のリスクに備えたい場合は盗難保険への加入がおすすめです。
一方で、日常的にバイクに乗らない、中古のバイクを譲り受けているなど、盗難にあっても損害が大きくない方には、盗難保険は必要ない場合もあります。
保険会社によって異なります。
チューリッヒのバイク保険の「盗難時の臨時費用特約」では、ご契約しているバイクが盗難にあい、警察に届け出た場合に、一定条件を満たせば5万円をお支払いします。
・保険期間を通じて1回を適用限度
・盗難の日から60日以内に代替車として新たに二輪自動車を取得
※原動機付自転車へのご契約には付帯できません。
バイク盗難のおよそ6割は住宅の敷地内で起きています。他にも、駐輪場や道路上でも盗難が多発しています。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒのスーパーバイク保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒのスーパーバイク保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
インターネットから申し込むと、
初年度最大10,000円割引※