更新日:2024年6月18日
公開日:2019年11月7日
乗用車と同様に、バイクも自賠責保険の加入が義務付けられています。しかし自賠責保険だけでは、万が一のときに十分な補償を受けることができません。そこで、バイク保険(任意保険)の加入をおすすめします。原付・125cc・250cc・400ccのバイクの任意保険の選び方についてもポイントをご説明します。
自動車保険に比べて、バイク保険の加入率は決して高くはありません。しかし、バイクも任意保険に加入しておくと安心です。
バイクの任意保険への加入をおすすめする理由をご説明します。
損害保険料率算出機構の調査によれば、2022年3月末の全国の125cc超の二輪車の保有車両数は約380万台です。しかし、任意保険の普及(加入)率は、46.9%と半数にも満たない状況となっています。
出典:損害保険料率算出機構「2022年度自動車保険の概況」より作成
2022年3月末時点の二輪車保有車両数 | 種目 | 付保台数 | 普及(加入)率 |
---|---|---|---|
3,870,696 | 対人賠償 | 1,776,890 | 45.9% |
対物賠償 | 1,813,738 | 46.9% | |
搭乗者傷害 | 1,028,327 | 26.6% | |
人身傷害 | 636,477 | 16.4% |
二輪車の対人賠償の普及(加入)率は45.9%となっています。自動車保険の任意保険の対人賠償の普及(加入)率が83.3%ということを考えると、バイクユーザーの任意保険の普及(加入)率の低さが目立ちます。
しかし、ひとたび事故を起こして相手方にケガをさせてしまった場合、高額な賠償金を負担しなければならなくなる可能性があります。そのため、乗用車同様にバイクの場合も万が一の事故に備え、任意保険に加入することが重要です。
自賠責保険は、原付を含むすべての自動車の所有者に加入が義務付けられている強制保険です。しかし補償内容は運転中に他人を死傷させた場合の対人賠償に限定され、物損事故などの損害の補償はありません。また、自賠責保険の補償金額は、以下の通りです。
自賠責保険の補償金額 | 被害者が死亡した場合 | 被害者1名につき最大3,000万円、他に治療費など死亡に至るまでの損害は最大120万円 |
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被害者がケガをした場合 | 最大120万円 | |
後遺障害を負った場合 | 75万円から最大3,000万円、神経系統などの障害で常時介護が必要な場合は最大4,000万円 |
※2024年6月現在
昨今では、多額の損害賠償を請求される事例も増えており、大きな事故を起こした場合は自賠責保険の保険金額を上回る賠償責任を問われる可能性があります。
また、自賠責保険が補償対象としていない物損事故を起こして損害賠償を請求された場合にも、自費で賠償金を支払わなければなりません。つまり自賠責保険だけでは、事故に対する備えが十分できているとはいえないのです。
任意保険の場合は、対人・対物賠償の保険金額を無制限に設定することができます。たとえば、バイクを運転中に不注意で交通事故を起こし、被害者が日常に支障をきたすようになり、後遺障害と認定された場合の賠償額の支払い例を考えてみましょう。(3億4,000万円の賠償請求の場合)
自賠責保険で、補償される額の上限は4,000万円です。自賠責保険だけに加入していた場合はとうてい賠償額をまかなうことができません。一方、任意保険の場合は、対人賠償保険や対物賠償保険の保険金額を無制限に設定することが可能です。
対人・対物賠償保険を無制限に設定しておけば、自賠責保険で補いきれなかった3億円分に関しては、任意保険の補償を受けられるようになります。
任意保険は、さまざまな補償を付帯できるのもメリットのひとつです。任意保険の基本である対人賠償・対物賠償以外にも、いろいろな損害に対応するオプション補償があります。任意保険の付帯補償で加入しておきたい保険のひとつが人身傷害保険です。
たとえば、赤信号で停車中に後ろから追突されてケガをしてしまった場合、人身傷害保険を付帯していないと、自分で損害額の全額を相手方に請求、交渉して支払ってもらう必要があります。
しかし、人身傷害保険を付帯していれば、過失割合にかかわらず、総損害額を受け取ることができます(ただし総損害額は、示談・調停・訴訟による認定額とは、異なる場合があります)。他にもバイクのための車両保険などの付帯補償が万が一のときを支えてくれるのです。
バイクは乗用車と比べると、交通事故の際に自分自身に損害が及ぶ確率がとても高い乗り物です。定期的な車体の点検整備とていねいで慎重な運転を心がけるとともに、任意保険の加入は必要ですね。
バイクの任意保険は、自賠責保険と比べて補償の範囲や保険金額が大きく、さらに必要に応じてさまざまな付帯補償を選べるといったメリットがあります。ここでは、バイクの任意保険を選ぶ際のポイントをご説明します。
代理店型の保険会社は各地に営業所を設けており、営業スタッフなど多くの方が働いています。通常こうしたコストは保険料に上乗せされていますが、通販(ダイレクト)型の保険は電話やインターネットでお客さまと直接やりとりをしています。そのため、こうした中間コストを省くことができ、保険料を抑えることができます。
また、インターネットを使って24時間いつでも手続きができること、インターネット割引などが用意されていることも通販(ダイレクト)型保険の魅力です。
保険選びをする際、補償内容や保険料は気にする方は多いでしょう。しかし、バイク保険を選ぶ際には、事故を起こしてしまったときの事故対応力も非常に重要な要素となります。
いつでも簡単に事故や故障の連絡ができるか、土地勘がない場所でもGPSで位置情報を送信できるかなど、各社の事故対応もチェックしましょう。
バイクの任意保険に加入する際は、ロードサービスの充実度も大切なチェックポイントのひとつです。バイクで事故を起こした場合は、ライダーなど搭乗者にケガなどがなくてもバイクそのものが破損し、走行不能となることが少なくありません。このようなときに役に立つのが、保険会社のロードサービスです。
主なサービスは、以下の通りです。
保険会社の主なロードサービス |
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サービス内容は保険会社によって異なるので、バイクの任意保険に加入する際はロードサービスの内容を確認するとよいでしょう。
オプション補償を多く付帯すると、保険料はどうしても高くなってしまいます。こうした場合は、複数の保険会社の補償内容を確認し、補償内容を選択できる保険会社を利用することでコストダウンできることもあります。必要な補償だけを選択することができないか、複数の保険会社の補償内容を確認するようにしましょう。
車の任意保険に加入している方は125cc以下のバイクであれば、自動車保険に原付特約も利用できます。しかし、ロードサービスは利用できません。ツーリングや遠出をするようなら、僅かな増額で加入できるバイク保険への加入がおすすめです。
チューリッヒの保険は、原付バイクから大型バイクまでをご加入いただける保険です。おすすめする理由を3つご紹介します。
チューリッヒでは、ダイレクト販売とリスク細分化によってリーズナブルな保険料を実現しています。原付50cc、125ccのバイクの保険料例は以下です。
契約内容・詳細条件はこちら
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チューリッヒでは、24時間365日、全国のサービス拠点から現場へ急行し、次のようなロードサービスを無料で提供しています。
チューリッヒの主なロードサービス (24時間365日) |
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※無料での利用回数について
・ロードサービスが無料で付帯されるのは、スーパーバイク保険をご契約のお客さまに限ります。
・利用回数に制限がないサービスと、制限があるサービスがあります。
・無料での利用回数の制限があるサービスは、バッテリー上がり/ガス欠/インロック/キー作成で、保険期間中それぞれ1回のみ無料でご利用いただけます。
24時間365日、事故と故障の受付を行っています。
チューリッヒでは、お客さま一人ひとりに専任担当者がつき、スピード感のある事故対応でお客さまからも高い評価をいただいています。
18歳未満の方が単独で、バイク保険に加入することはできません。
しかし次の3つの方法で、18歳未満の方もバイク保険に加入できます。
保護者がバイク保険の契約者となり、本人が記名被保険者になれば、バイク保険に加入できます。
自動車保険に加入している場合、原付特約(ファミリーバイク特約)を付帯すると、125cc以下の原付バイクを運転中に発生した事故に対して補償を受けられます。
保険会社によっては、親権者の同意があれば18歳未満でも本人が契約者となり、バイク保険に加入できるケースもあります。
125cc超の中型・大型バイクの場合、一般的に保険料は高くなる傾向にあります。
125cc以下の原付バイクは、中型・大型バイクに比べると保険料は抑えられる可能性があります。また、自動車保険に加入している場合は原付特約を付帯し、万が一の事故に備えることもできます。
自動車保険に比べて、バイク保険の加入率は低くなっています。しかしながら、バイクは乗用車と異なり、体を守る部分が少ないため重傷を負う事故が多く、事故が起きてしまったときの自身への損害も想像以上に大きいものです。
万が一の事故に備えるため、上記を参考にバイクの任意保険の加入について検討してみてください。
※記載の情報は、2024年6月18日時点の内容です。
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。トヨタ直営販社の営業マン、輸入車専門誌の編集者を経て自動車ジャーナリストとして独立。さまざまな自動車雑誌の他、エンジニア向けのウェブメディアなどに寄稿している。
近著に『電気自動車用パワーユニットの必須知識』(日刊工業新聞社)、『エコカー技術の最前線』(SBクリエイティブ)、『図解カーメカニズム基礎講座パワートレーン編』(日経BP社)がある。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒのバイク保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒのバイク保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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