更新日:2024年11月22日
公開日:2019年8月28日
125cc以下のバイクは、速度規制(30km/h)がないことや、税金や維持費が安いということもあって、通勤や通学の足として人気です。
しかし125cc以下のバイクは車検がないため、自賠責保険の期限切れに気づかないまま乗り続けてしまう可能性もあるため注意が必要です。そして、125cc以下の原付二種であっても万が一の事故に備えて任意保険も検討する必要があります。
125cc以下の原付二種の任意保険と自賠責保険の選び方についてご説明します。
125cc以下の原付バイクに任意保険は不要と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、125cc以下の原付バイクだからといって事故を起こさないとは限りません。
大きな事故を起こしてしまった場合、高額な賠償を請求される可能性もあります。任意保険に加入していなければ、その費用を全額自分で負担しなければならなくなってしまいます。
125cc以下の原付バイクであっても、高額な賠償が求められたケースもあります。万が一、事故を起こしてしまったことを考えれば、125cc以下の原付バイクであっても任意保険に加入することは決して無駄ではないでしょう。
意外と知られていないのが、原付でも種類があって法定速度が違うことです。排気量が50cc以下の原付バイクでの法定速度は30km/hと低速ですが、125ccの場合には30km/hに制限されていません。速度が出るほど、事故の際の被害が大きくなる可能性があります。
125cc以下の原付も、125cc超のバイクや乗用車などと同じように自賠責保険の加入が義務付けられています。自賠責保険は強制保険とも呼ばれているとおり、公道を走るすべての車やバイクに加入が義務付けられている保険です。原付一種、原付二種ともに自賠責保険への加入が義務付けられています。
しかし、自賠責保険は交通事故の被害者を救済するための原則的な対人賠償です。自賠責保険だけでは、万が一の事故の損害を補填できません。自賠責保険の対象は被害者に対する対人賠償のみですので、店舗や電柱など物を壊した場合は補償されません。店舗などを損壊した場合は、修理費以外に修理中の休業損害なども損害賠償に含まれるので、多額の賠償金を支払う可能性があります。
また、バイク事故はドライバー自身や搭乗者がケガをすることが多いですが、こうした治療代も自賠責保険では補償できません。ドライバーや搭乗者が、自分で治療費を支払わなくてはいけません。
肝心の被害者への賠償額についても、自賠責保険では被害者が死亡した場合の限度額は3,000万円、後遺障害を負い介護が必要になった場合の限度額は4,000万円となっています。原付事故であっても相手が死傷した場合、保険金額が数億円になることも考えられます。そのような場合には、自賠責保険だけでは事故への備えは不充分といわざるを得ないのです。
加害者になって高額の慰謝料の支払いになります。万が一の場合に備え、自賠責保険だけでなく、任意の自動車保険にも加入しましょう。
任意保険は自賠責保険と違い、補償の範囲が広く補償額が大きいのが特長です。
補償の範囲が広く、補償額が大きいと万が一事故が起こったとき、ドライバーだけでなく被害者やその家族にとっても安心です。こうした理由からも、原付であっても任意保険への加入が求められるのです。
原付の任意保険は各保険会社のバイク保険で加入できます。任意のバイク保険ならご自身のケガ、物損事故の損害も補償範囲です。
任意保険に加入する場合、補償範囲はもちろんですが、保険料も気になるところではないでしょうか。チューリッヒのバイク保険の場合、125cc以下の原付バイクの保険料は、以下のような金額となっています。
契約内容・詳細条件はこちら
保険料および契約内容・条件などは、保険始期日により異なります。
自動車だけでなく原付バイクも道路上でトラブルに見舞われることがあります。そんなときに頼りになるのが「ロードサービス」です。ガス欠、パンクなどのトラブルや自走不能になったときの帰宅費用や宿泊費用などもサポートしてくれるなど、各社に違いがあるので確認しましょう。
家族の誰かが自動車の任意保険に加入しているなら、原付特約(ファミリーバイク特約)を付帯するのもおすすめです。
原付特約(ファミリーバイク特約)は、自動車の任意保険に付帯する特約の一つです。
チューリッヒの場合、「原付特約」をご提供しています。以下に、ご説明します。
自動車保険の記名被保険者、またはその配偶者およびそれぞれの同居のご家族(別居の未婚の子を含む)が、原付バイクの運転中に起こした事故の際には、「人傷型」と「自損型」の2種類の補償タイプをお選びいただけます。
「人傷型」の場合 | 記名被保険者またはその配偶者および、それぞれの同居のご家族(別居の未婚の子を含む)が原動機付自転車を運転中のおケガを補償します。 |
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「自損型」の場合 | 記名被保険者またはその配偶者および、それぞれの同居のご家族(別居の未婚の子を含む)が原動機付自転車を運転中のおケガについて、自損事故の場合に補償します。 ※自損事故とは、相手のいない単独事故や相手に過失がない事故などで、自賠責保険では補償されない事故をいいます。 |
この場合ノーカウント事故となり、保険金の支払いを受けても主となる自動車保険の翌年度の等級に影響がありません。
上述したとおり、原付特約は自動車の任意保険に付帯するので、バイクの任意保険に単体で加入するよりも保険料を抑えることができます。
特に原付免許は16歳から取得可能ですが、未成年者のバイクの保険料は高く設定されているので、未成年者が原付に乗るなら家族の自動車保険に付帯できる原付特約の方が経済的な場合があります。
また原付特約には、年齢制限がありません。
原付特約は事故で保険金の支払いを受けても、主たる自動車保険の等級に影響がないということをご説明しました。原付で毎年無事故を積み重ねても、主たる自動車保険の保険料の割引に影響しないということを意味します。
任意のバイク保険は、長くバイクに乗り無事故を重ねれば、保険料の割引率が大きくなります。
原付は正式には原動機付自転車といい、125cc以下のバイクはすべて「原付」に分類されます。さらに、原付は50cc以下の第一種原動機付自転車と50cc超125cc以下の第二種原動機付自転車に区分されます。
道路運送車両法施行規則では50cc超125cc以下のバイクを第二種原動機付自転車と定義しています。しかし道路交通法上の車両区分は普通自動二輪車になります。運転するには普通二輪免許が必要になります。50cc以下の原付一種と同様、車検はありません。
税金や維持費も安い125cc以下の原付は、日常生活の足として人気です。使用頻度が高いだけに万が一の事故の備えが重要といえます。バイクの任意保険、自動車保険の原付特約、どちらもメリットがあります。本記事を参考にご自身に合った選択をしてください。
※記載の情報は、2024年11月22日時点の内容です。
ファイナンシャル・プランナーで一児の母。大手損害保険会社を経て2010年に独立開業。
個別相談や執筆、セミナー講師として活躍中。企業研修や女性向けに賢いお金との付き合い方を伝えている。
K'sプランニング代表/一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
CFP®、一級ファイナンシャル・プランニング技能士
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒのバイク保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険、バイク保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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