更新日:2024年3月28日
公開日:2022年9月6日
バイクをスムーズに運転するためには、スロットル操作は欠かせません。では、バイクのスロットルは、どのようなしくみがあるのでしょうか。バイクのスロットルの種類や戻らない原因、対処方法をご説明します。
バイクの「スロットル」とは、エンジンに流れ込む混合気(空気と燃料の混合)により、エンジンの出力を制御するための装置です。四輪車のアクセルペダルに相当します。
一般的なバイクの場合、ハンドルバーの右側のスロットルグリップにあります。
スロットルのしくみは、「キャブレター」か、「インジェクション」で異なります。
「キャブレター」はガソリンと空気を混ぜるパーツで混合気を生成し、スロットルは空気の量を調節する機能をもっています。
一方、「インジェクション」とは、燃料を噴射する装置です。燃料を微粒子化し、呼気ポートに送り込みます。現在は環境性能や走行性に優れたインジェクションを使ったバイクが、市場の主流になっています。
スロットルグリップを手でねじることで、スロットルを開閉することができます。その動きがワイヤーに伝わり、キャブレターのスロットルバルブを動かします。
スロットルを全開にするとスロットルバルブが最大に開き、空気の流量が増加します。それによって燃料も吸い出されて混合気が生まれ、エンジンに吸い込まれて燃焼されるのです。
「電子制御スロットル」は、スロットルの開度を電気信号で伝えることで、「インジェクション」のスロットルボディに組み込まれたスロットルバルブの開度が適切になるよう、コンピューターで制御しています。
吸気ポートに燃料であるガソリンが送り込まれると、空気と混ざって燃焼します。
スロットルの戻りが悪いままの走行は、非常に危険です。スロットルが開いたままだとエンジン回転が上昇したままになり、予期せぬ事故につながる可能性があります。
スロットルが戻らない場合は、最寄りのディーラーや販売店などで早めに原因を特定し、修理を依頼してください。
バイクのスロットル動作が重いと感じたら、ワイヤーに油を差しましょう。特にクラッチワイヤーとスロットルワイヤーは使用する回数が多い場合、注油しないと徐々に動きが鈍くなります。
バイクの種類や状態によっても変わりますが、3ヵ月に1回程度注油するとよいでしょう。
スロットルワイヤーへの注油はスロットルホルダーを分解する必要があるので、初心者には難しいでしょう。DIYでメンテナンスを始めるのであれば、走行に影響ない部分から行いましょう。難しい部分、安全に影響する部分はプロの整備士に任せましょう。
バイクのスロットルアシストは、腕の疲労を軽減するためのアイテムです。特に連続したスロットル操作が必要な長距離走行や交通渋滞時には、重宝します。
基本的にスロットル操作は、グリップを握りながらねじる必要があります。
ところがスロットルアシストを装着すると、グリップを強く握らずにスロットルの操作が可能になります。
右手の手のひらで楽にアクセル操作ができるため、ロングツーリング時の腕の疲労を大幅に軽減できます。
なお、スロットルアシストの価格は、1つ400円〜1,000円程度です。
スロットルアシストは、正しく使えば便利なアイテムです。ここでは、スロットルアシストのメリットとデメリットを知り、上手に活用していきましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
バイクの用途に応じて、スロットルアシストの装着を検討してみてください。
バイクのスロットルワイヤーとは、スロットル操作を燃料供給装置(キャブレター、インジェクション)に伝えるケーブルです。
スロットルを回すとワイヤーが引っ張られ、スロットルバルブが開弁します。
バイクのスロットルホルダーとは、スロットルグリップを固定している部品です。
ハンドルのグリップゴムを交換する際にも、重宝します。
なかにはスロットルホルダーの一部に、スイッチを兼ね備えたタイプもあります。
スロットルホルダーに異常があれば、即座に点検・修理してもらいましょう。
ほとんどのバイクのスロットルホルダーはキルスイッチなどと一体になっているので、別の種類に交換するのは難しい場合があります。高速道路の巡行などでスロットルを固定するためにストッパー付きのホルダーに交換する方もいますが、装着や使用には十分注意してください。
バイクのスロットルは四輪車でいうとアクセルペダルであり、メンテナンスをしないと、スロットルの動きが悪くなったりします。トラブルを防ぐためにも、定期的な点検をしましょう。
バイクのメンテナンスに自信のない方は、ディーラーや最寄りの販売店にご相談ください。
※記事の情報は、2024年3月28日時点の内容です。
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。トヨタ直営販社の営業マン、輸入車専門誌の編集者を経て自動車ジャーナリストとして独立。さまざまな自動車雑誌の他、エンジニア向けのウェブメディアなどに寄稿している。
近著に『電気自動車用パワーユニットの必須知識』(日刊工業新聞社)、『エコカー技術の最前線』(SBクリエイティブ)、『図解カーメカニズム基礎講座パワートレーン編』(日経BP社)がある。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
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