
バイクのハンドル操作には、走行に不可欠なさまざまな機能が集約されています。そのなかでもキルスイッチとクラッチレバーは、非常に重要な役割を果たす装置です。キルスイッチ、クラッチレバーの基本操作や、日頃のメンテナンス・交換・配線方法などについてご説明します。
まずバイクのキルスイッチについて、操作方法、交換・配線などのポイントについてご説明します。
バイクの「キルスイッチ」とは、エンジンの点火回路を切断するためのスイッチのことをいいます。バイクのハンドル右手元に設けられており、通常はONの状態ですが、OFFにすることでエンジンを止めることができます。
キルスイッチは、バイクで転倒したり、スロットル系統に故障が生じたりといった非常時に使用します。たとえば、次のような場面でキルスイッチを操作する必要があります。
立ちゴケなどでバイクを転倒させてしまったときは、慌てて引き起こそうとせず、まず周囲の安全確認をしましょう。後続車が迫っている場合には手を振るなどして転倒した自分の存在を知らせたうえで、キルスイッチをOFFにしてエンジンを停止させます。
キルスイッチをOFFにしたまま忘れていたり、なにかの拍子にOFFになったりしていることもあります。特に故障している様子がないのにエンジンがかからないときは、キルスイッチがOFFになっていないか確認してみましょう。
キルスイッチはハンドルまわりのカスタマイズのために、他社製品を取り付けることもできます。キルスイッチ交換におけるバッテリーとの配線の基本的な手順は、以下の通りです。
なお実際に取り付けるときは製品の取扱説明書をよく読み、内容を十分理解したうえで作業を行いましょう。
ここでは、クラッチレバーの基本的な役割や操作についてご説明します。また、安全に欠かせないクラッチレバーの点検や、消耗品の交換についても確認しましょう。
ギア付きバイクでは、ギアチェンジの際にエンジンの力を車輪に伝えたり、切り離したりする必要があります。この役割を担っているのがクラッチレバーです。上の写真の通り、ハンドルの左手側に設けられています。
では、クラッチレバーの基本的な操作方法について見てみましょう。バイクをギアチェンジするときには、アクセルの調節、クラッチレバーの切り離し、チェンジペダルの上げ下げを連携して行う必要があります。
エンジンをかけたらクラッチレバーを握り、左足のチェンジペダルを押し下げギアを1速に入れます。アクセルを少し回してエンジンの回転を上げ、クラッチレバーを少しずつ離していきます。走り出したら、クラッチレバーを離します。
1速から2速へシフトアップ(ギアチェンジ)をするときは、アクセルを戻し、クラッチレバーを握って、左足のつま先でチェンジペダルを引き上げます。これらの動作を、ほぼ同時に行いましょう。
アクセルを戻し、前後輪のブレーキをかけます。
スピードが落ちたら、バイクが完全に停止する前にクラッチレバーを握ります。停止したら、次の発進のためにチェンジペダルを押し下げ、ギアを一速に入れておきます。
次にクラッチレバーの点検や調整、消耗品の交換についてご説明します。
まずは、レバーを握ったときにスムーズに動くかを確かめましょう。
次に、ハンドルを左右に切っても作動が重くならないかを点検しましょう。クラッチレバーの遊びは、10〜20mmです。その範囲を超えている場合は、取扱説明書に従って調整を行います。
クラッチレバーは自分の手の大きさや好みの操作感に合わせて、レバーの握り幅を調節することができます。レバーの調整にはダイヤルを回すタイプやボルトを回すものなど、製品により方式は異なりますのでよく確認して作業を行いましょう。
レバーを握った際に確実にクラッチが切れていることを確認したうえで、自分にとって最適なクラッチレバーのポジションを見つけてください。
「クラッチフルード」は、クラッチレバーを握った力をクラッチに伝達しています。クラッチフルードが劣化するとクラッチの切れが悪くなります。また、クラッチが機能せず発進できなくなることがあります。このためクラッチフルードは、定期的な交換が必要です。交換時期は、2年ごとを目安と考えておくとよいでしょう。
バイクでカスタマイズを考えるとき、クラッチレバーまわりのパーツ交換もひとつの選択肢となります。
ここでは、クラッチレバーホルダーについて見てみましょう。
クラッチレバーを支えるパーツ「クラッチレバーホルダー」は、純正品以外にも各社からさまざまなデザイン・性能を備えたものが発売されています。このクラッチレバーホルダーを選ぶ際に、ひとつの基準となるのが「レシオ」と呼ばれるレバーの「引きしろ」の長さです。
一般的にレシオが小さいレバーほど操作感は軽くなりますが、引きしろが少ない分、半クラッチの部分が多くなってクラッチの切れが鈍くなる傾向があります。逆にレシオが大きいとレバーの軽さは少なくなりますが、クラッチの切れはシャープになります。
自分のライディングスタイルにふさわしいデザインと、操作感が得られるクラッチレバーホルダーを見つけましょう。
今回はバイクのキルスイッチとクラッチレバーについてご説明しました。キルスイッチは非常時の安全のために、クラッチレバーはまさにライディングの要として、いずれも大切な役割を果たしてくれる装置です。
修理やドレスアップのためにパーツ交換が必要になったときには、技術に自信のない方は無理に作業を行わず、信頼できるプロに依頼しましょう。日頃から適切な点検・メンテナンスを心がけ、安全で快適なバイクライフを実現してください。
最後に、バイクを所有されている方は、チューリッヒのバイク保険をぜひご検討ください。
万が一のバイクの事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2024年4月時点の内容です。
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