更新日:2024年6月10日
公開日:2019年11月7日
250ccまでのバイクと原付の自賠責保険は、コンビニで加入手続きが可能です。どちらも車検がないことから、自動車のように「車検時に自賠責保険を更新する」といったことがなく、自分で有効期限を確認して手続きをする必要があります。万が一、更新を忘れてしまうと法律違反となり罰則が科せられます。
しかし自賠責保険の手続きは、バイク販売店などで行うと数日かかることも珍しくありません。その点、コンビニで加入するとステッカーを即日受け取れます。手間と時間をかけず自賠責保険に加入するには、身近にあるコンビニを利用しましょう。コンビニで自賠責保険に加入する際の手順や注意点をお伝えします。
ポイント
バイクの自賠責保険は、コンビニに設置されているマルチコピー機などを用いて加入手続きができます。対応しているコンビニは、主にファミリーマート・ローソン・セブン-イレブンで、支払い方法などは表のとおりです。
ファミリーマート | ローソン | セブン-イレブン | |
---|---|---|---|
対応時間 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 |
支払い方法 | 現金のみ | 現金のみ |
※nanacoポイントは加算なし |
保険期間 | 1〜5年 (年単位で選択可) |
1〜5年 (年単位で選択可) |
1〜5年 (年単位で選択可) |
コンビニで行う自賠責保険の加入手続きは、インターネット上で事前予約を済ませておくとスピーディーにステッカー発行まで完了する手軽さが魅力です。また、コンビニ手続きであっても、保険料が割増されたり手数料が発生したりすることもありません。
一方で、ほとんどのコンビニで支払いは現金のみの対応であるため、クレジットカード払いができない点を認識しておきましょう。
バイクの自賠責保険をコンビニで加入する手順は以下のとおりです。
コンビニでの手続きは、ステッカーを即日で受け取れるため、満期日が近づいてからでも手続きを完了できます。正しい手順を踏んで、自賠責保険の加入手続きをスムーズに行いましょう。
事前予約の前に、以下の必要な情報をあらかじめ集めておくと、コンビニでの手続きがスムーズに完結できます。
上記の他に、保険の開始希望日や契約者の住所・電話番号などの個人情報の入力が必要です。
なお、バイク排気量以外の情報は契約中の「自賠責保険証明書」で確認できます。手続きが2回目以降の場合は、前回の証明書を手元に用意しておきましょう。
事前予約は必須ではないものの、インターネット上であらかじめ必要事項を入力しておくことによって、店頭でスピーディーな手続きが可能です。また、必要な情報が不足していて何度もコンビニへ足を運ぶ可能性や、混雑時の手続きで他の利用者を待たせてしまう心配も少なくなります。
事前予約は、各コンビニの専用サイトへアクセスし予約を行いましょう。
次に、各コンビニの専用端末(マルチコピー機・Loppiなど)で加入手続きを行います。
事前予約をしている場合は、バーコード・QRコードを読み込んだり、IDを入力したりするだけで完了できます。一方、予約をしていない場合は、必要情報の入力を店内の端末で行わなければなりません。
なお、コンビニによっては専用端末での操作を行わずにレジで直接支払いができる場合もあります。
コンビニ名 | 専用端末による申込券の発行 | 手続き方法 |
---|---|---|
ファミリーマート | どちらも可 |
【申込券を発券する場合】
【申込券を発券しない場合】 |
ローソン | 必要 | 事前予約時に発行されるバーコードをLoppiにかざして申込券を発券 ※発券から30分以内にレジで支払いが必要 |
セブン-イレブン | 不要 ※保険証は専用端末にて発行 |
事前予約時に発行されるバーコードをレジで提示 |
いずれにしても、事前予約をしておくことで短時間での手続きが可能なため、自宅からインターネットで必要情報を登録しておくことをおすすめします。
事前予約時の支払い用バーコード、または専用端末で発券した申込券をレジで提示して、保険料を支払います。店内の端末で申込券を発券した場合は、発券から30分以内に支払いを済ませる必要があります。
保険料は選択する保険期間に応じて異なりますが、どの店舗であっても保険料は同じです。詳しい料金は表をご確認ください。
保険期間 | 保険料 | |
---|---|---|
軽二輪自動車(排気総量125cc超〜250cc以下) | 原動機付自転車(排気総量125cc以下) | |
24ヵ月 | 8,920円 | 8,560円 |
36ヵ月 | 10,710円 | 10,170円 |
48ヵ月 | 12,470円 | 11,760円 |
60ヵ月 | 14,200円 | 13,310円 |
※令和5年4月1日以降始期の契約で、離島以外の地域(沖縄県を除く)に適用する保険料(共済掛金)
国土交通省 「自賠責保険ポータルサイト」をもとに表作成
※2024年6月執筆現在
コンビニで自賠責保険の加入手続きをするうえで押さえておきたいポイントは、基本的に現金払いしか対応していない点です。セブン-イレブンのみ電子マネーnanacoにも対応していますが、nanacoポイントは加算されません。
ポイントを貯めるためや、支出の管理を楽にするためにクレジットカード払いをしたい方は、バイク販売店や保険会社などで手続きをしましょう。
料金を支払った後は、レジでステッカー(保険標章)と書類(自賠責保険のしおり)を受け取り、マルチコピー機で「自賠責保険証明書」を印刷します。
法律上、自賠責保険に加入している証としてステッカーを貼ることが義務付けられているため、受け取ったステッカーは忘れないようにその場で貼り付けましょう。貼り方は国土交通省によって定められており、250cc以下のバイクにおいてはナンバープレートの左上部に貼り付けなければなりません。
満期案内のハガキとは、満期日が近い契約の更新を促すために、前回契約した保険会社またはコンビニから送られてくるハガキです。必要情報が登録されたバーコードやQRコードが記載されており、コンビニの専用端末またはレジで読み込んでもらうだけで支払いができる状態となります(セブンイレブンはIDとパスワードの入力が必要になります)。車両番号などの確認や登録作業が不要なため、よりスムーズに更新手続きが行えます。
自賠責保険の更新は、満期日の1ヵ月前から手続き可能です。満期案内のハガキは更新可能時期に合わせて送られるため、時期が近づいてきたら郵便物を確認してください。
なお、国土交通省から届くハガキは満期を過ぎている警告であるため、内容を確認して速やかに更新手続きを行いましょう。
24時間365日対応で即日ステッカー発行のできる点が便利なコンビニ手続きですが、注意点もあります。
コンビニよりもバイク販売店や保険会社で手続きをしたほうがよい場合もあるため、以下の内容を確認しましょう。
250ccを超えるバイクの自賠責保険は、コンビニで加入手続きできず、原付(原動機付自転車)もしくは120〜250cc以下の軽二輪自動車の自賠責保険のみの取り扱いとなります。そのため、250cc超のバイクの自賠責保険は、バイク販売店もしくは保険会社で手続きを行う必要があります。
なお、バイク販売店や保険会社では、コンビニとは異なり営業時間が限られているため、手続き可能な時間を事前に確認しておきましょう。
コンビニ手続きでの保険料の支払方法は現金のみ(一部電子マネー可)となっており、クレジットカードは利用できないケースが多いです。
一方で、バイク販売店や保険会社ではクレジットカードが利用でき、ポイントも貯められることから、コンビニよりもお得に支払いができます。
現金払いより少しでもお得に払いたい方には、コンビニでの自賠責保険加入は向いていないといえるでしょう。
バイクを他者へ譲り渡した場合や、引越しをした場合の名義・住所変更はコンビニではできません。
保険会社での手続きが必要となるため、窓口に直接出向くか、インターネットや郵送による変更手続きを行いましょう。なお、名義や住所の変更はバイク販売店でも受け付けていない点を念頭に置いておきましょう。
自賠責保険に加入していないバイクに乗ると、たとえ事故を起こさなくとも法律違反となり罰則があります。
国土交通省によると、無保険でのバイク乗車は1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金、自賠責保険証明書を所持していない場合は30万円以下の罰金が科せられます。加えて、無保険での運転は、違反点数が6点分加算されるため即座に免許停止となります。
さらに、自賠責保険に加入していない状態で人身事故を起こした場合は、自賠責保険で支払われるはずだった保険金と、限度額を超える自己負担分をすべて自分で賠償しなければなりません。
自賠責保険に加入せずバイクに乗ることは違法でありリスクも大きいため、必ず加入しましょう。自賠責保険についての詳細は、こちらの記事からご確認ください。
バイクの自賠責保険に加入するには、24時間対応で時間帯を気にせず手続きできるコンビニが便利です。あらためてコンビニでできる加入手続きの手順を以下にまとめます。
自賠責保険の更新を忘れたままバイクに乗ると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられるうえに免許停止処分となるリスクもあります。長くバイクを楽しむためにも、更新手続きは忘れずに行い、自賠責保険証明書の印刷やステッカーの貼り付けを確実に行いましょう。
自賠責保険料はどこの保険会社も同じです。そのためコンビニはもとよりバイク販売店、保険代理店どこで加入しても同条件なら保険料は変わりません。うっかり自賠責保険を更新し忘れないよう、自分にとって利便性の高い方法を選びましょう。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
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いいえ。自賠責保険の保険料はどこで加入しても金額は変わりません。
必須でありませんが、事前予約をしたほうがコンビニでの手続きがスムーズに進みます。
現金での支払いがほとんどです。クレジットカード決済を希望する方は、使えるかどうかを事前に確認しましょう。
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