更新日:2023年4月26日
公開日:2022年9月24日
バイクは排気量などにより、必要な免許の種類が異なります。
原付免許では、排気量125ccの原付二種に乗ることはできるのでしょうか。
原付免許・普通二輪免許で乗れるバイクの種類や、普通自動車免許で乗れるバイクの種類などについてご説明します。
バイクの免許証の種類によって、運転できるバイクの排気量は異なります。
自分が乗りたいバイクに必要な免許は、何かを確認してみましょう。
排気量 | 50cc以下 | 50cc超〜90cc以下 | 90cc超〜125cc以下 | 125cc超〜250cc以下 | 250cc超〜400cc以下 | 400cc超 |
---|---|---|---|---|---|---|
(一般呼称) | 原付 | 自動二輪 | ||||
道路運送車両法 | 原付一種 | 原付二種 | 軽二輪 | 小型二輪 | ||
道路交通法 | 原付 | 普通自動二輪 | 大型自動二輪 | |||
運転免許 | 原動機付自転車免許 | |||||
普通二輪免許(小型限定) | ||||||
普通二輪免許 | ||||||
大型二輪免許 | ||||||
自転車法 | 原付 | |||||
駐車場法 | 普通自動二輪 | 大型自動二輪 |
道路運送車両法の定義では、原付には50cc以下の原付一種、50cc超125cc以下の原付ニ種の2通りがあります。原動機付自転車免許で乗れるのは50cc以下の原付一種のみです。
原付免許は16歳以上から取得でき、手軽に乗ることができるため人気です。
しかし、原付一種の一般道路における法定速度は時速30kmで、高速道路の通行や2人乗りは禁止されています。
なお、車の普通免許や大型免許を取得していれば、原付一種を運転することができます。
原付二種とは、排気量51cc超〜125cc以下のバイクです。原付の名前がつきますが、原付免許では原付二種は運転できません。排気量125ccの原付二種を運転するためには、小型限定普通二輪小型限定免許が必要です。
小型限定普通二輪免許で乗れるバイクは、排気量125cc以下のバイク、つまり原付一種(50cc以下)、原付ニ種(50cc超125cc以下)です。
AT限定免許もあり、16歳から取得できます。
また50cc超125cc以下の原付ニ種なら、2人乗りも可能です。
原付二種は、一般道での法定速度は時速60kmと、原付一種よりも遠方へのツーリングが可能です。
ただし、高速道路の通行は禁止です。
手軽さと便利さから、125cc以下の原付二種は人気のカテゴリーです。普通自動車免許を取得していれば、教習所に短期間通うだけで取得できるのも魅力です。
普通二輪免許で乗れるバイクは、排気量400cc以下のバイクです。AT限定免許もあり、16歳から取得できます。
排気量125cc超の中型バイクなら2人乗りも、また高速道路での走行も可能です。
普通二輪免許を取得すれば、本格的なツーリングが楽しめます。
大型二輪免許は、400cc超で排気量無制限と大型バイクを運転することができます。
AT限定免許もあり、18歳から取得できます。2人乗りや、高速道路の走行も可能です。
大型二輪免許を取得すれば、あらゆるバイクの運転を楽しめます。
免許の種類 | 排気量 | 取得できる年齢 | 一般道での法定速度 | 高速道路 | 2人乗り |
---|---|---|---|---|---|
原動機付自転車免許 | 〜50cc | 16歳〜 | 30km/h | × | × |
小型限定普通二輪免許 AT小型限定普通二輪免許 |
〜125cc | 16歳〜 | 60km/h | × | ○ |
普通二輪免許 AT限定普通二輪免許 |
〜400cc | 16歳〜 | 60km/h | ○ | ○ |
大型二輪免許 AT限定大型二輪免許 |
400cc超(無制限) | 18歳〜 | 60km/h | ○ | ○ |
原付免許で乗れるバイクは、排気量50cc以下のバイクです。
つまり、原付免許では原付一種の運転が可能になるのです。排気量が50cc超125cc以下の原付二種といわれるバイクを運転するためには、小型限定普通二輪免許またはAT小型限定普通二輪免許の取得が必要です。
普通二輪免許(小型限定)で乗れるバイクは、排気量50cc以下の原付一種と、50cc超〜90cc以下と90cc超〜125cc以下の原付二種です。
普通自動車免許を取得すると、原動機付自転車も運転できます。
従って、普通自動車免許を所有している人は、新たに原付免許を取得する必要がなく、排気量50cc以下の原付一種に乗ることができるのです。
普通免許を取得すると原付バイクにも乗れるようになりますが、バイクは慣れないとバランスを保ったり、強くブレーキをかけたりするのが難しい乗り物です。原付は加速力も低いので、周囲の交通とペースが違うと危険なこともあります。十分に練習してから本格的に運転することをお勧めします。またファミリーバイク特約(原付特約)などの付帯など自動車保険にも、しっかり加入しましょう。
原付免許では、排気量50cc以下の第一種原動機付自転車を運転できます。
排気量125ccのバイクを運転するためには小型二輪免許以上が必要となり、原付免許では51cc以上のバイクを運転することはできません。
また、普通自動車免許を所持している人は、原動機付自転車の運転も許可されており、排気量50cc以下の原付を運転できます。
※記載の情報は、2023年4月更新の内容です。
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。トヨタ直営販社の営業マン、輸入車専門誌の編集者を経て自動車ジャーナリストとして独立。さまざまな自動車雑誌の他、エンジニア向けのウェブメディアなどに寄稿している。
近著に『電気自動車用パワーユニットの必須知識』(日刊工業新聞社)、『エコカー技術の最前線』(SBクリエイティブ)、『図解カーメカニズム基礎講座パワートレーン編』(日経BP社)がある。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
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