更新日:2024年4月8日
公開日:2023年5月12日
原付バイクを公道で運転するには、原付免許を取得する必要があります。そのためにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。また、どのような手続きが必要になるのでしょうか。原付バイクの免許取得にかかる費用とその方法、免許取得の際に必要な持ちものについてご説明します。
原付免許では、排気量50cc以下、あるいはモーター出力で0.6kW以下の原付バイクを公道で運転することができます。原付免許は、運転免許試験場や運転免許センターで適性試験と学科試験を受けて合格した後に、原付講習を受講することで交付されます。
小型限定普通二輪免許(原付免許)より上位の免許証を保有していれば、あらためて原付免許を取得する必要はありません。
原付免許の取得費用は以下の通りです。
地域によって手数料が異なる場合もあるので、詳しくはお住まいの管轄となる都道府県の公安委員会、または運転免許試験場や運転免許センター、都道府県警察のウェブサイトなどでご確認ください。
内訳 | 料金 | 合計 |
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試験手数料 | 1,500円 | 8,050円 |
交付手数料 | 2,050円 | |
原付講習手数料 | 4,500円 |
原付バイクは、近所へのお買い物や通勤・通学の移動手段として、手軽に乗れる乗り物です。では、原付免許は何歳から受験でき、どのようにしたら取得できるのでしょうか。原付免許の受験資格と免許取得時に必要となるものをご説明します。
原付免許は、16歳以上であれば受験することができます。
普通二輪免許や大型二輪免許、普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許、大型特殊免許を保有している場合は、その免許で原付を運転することができるので、原付免許を取得する必要はありません。
原付免許の試験を受ける際には、以下の書類が必要となるため事前に準備をしておく必要があります。
住民票の写し1通 | 本籍(外国籍の方は国籍)が記載された6ヵ月以内のもの。 ※マイナンバー(個人番号)が記載されていないもの(コピー不可)。記載されている場合は、提出時に記載部分をマスキングする必要があります。 |
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申請用写真 1枚 | 縦3.0cm×横2.4cmの大きさで無帽、正面、上三分身(胸から上)、無背景で申請前6ヵ月以内に撮影したもの。 |
提出書類や提示書類を忘れると、受験の申請ができません。試験当日は忘れ物をしないようにしましょう。
住民票 (上で説明したもの) |
※海外赴任等で住民票を除票されている場合は、戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)、戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)または本籍(国籍等)が記載された住民票の除票が必要となります。加えて、滞在先における一時帰国(滞在)証明書と証明者の住所等が確認できる身分証明書の写しを提出すれば、受験が可能です。 |
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申請用写真 (上で説明したもの) |
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本人確認書類 | 現に他の免許を受けている方は、その運転免許証。 ※他に免許がない方は、住民票の写しの他に、健康保険証、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、パスポートなど身分を証明できるものを提示してください。 外国籍の方は、在留カード、特別永住者証明書など |
手数料 | 8,050円(試験手数料1,500円、交付手数料2,050円、原付講習手数料4,500円) |
筆記用具 | 鉛筆もしくはシャープペンシル、消しゴム |
眼鏡、コンタクトレンズなど | 必要な方のみ |
2023年7月1日から特定小型原動機付自転車として電動キックボードなどが免許不要で運転できることになりましたが、不安定な乗り物なうえにクルマとの速度差が大きいので、原付バイクのほうがはるかに安全な乗り物です。交通ルールを理解するためにも原付免許の試験勉強をして、免許を取得することは、安全運転のためにも意味のある行動といえるでしょう。
原付免許は、一日で取得できることもあり、朝から受付をする必要があります。
事前に予約が必要な都道府県もあるので、試験会場となる運転免許試験場(運転免許センター)に確認しておくことが大切です。
試験当日は、会場で申請書が配布され書類の作成を行います。
手数料を納めてから受付となるので、時間に余裕を持って会場に向かいましょう。
原付バイクの免許は、適性試験と学科試験を受け、合格後に原付講習を受けて交付されます。
適性試験 試験場で行われる簡単な身体検査 ※聴力検査は行われません |
視力検査 | 両眼で0.5以上見えることが条件となります。一眼が見えない場合は、片方の眼の視野が左右150度以上で視力が0.5以上見えることが必要です。 ※メガネ、コンタクト使用可 |
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色彩識別検査 | 赤色、青色および黄色の識別ができることが必要です。 | |
運動能力検査 | 身体に障がいがある場合は、運転免許試験場や免許センターにご相談ください。 | |
学科試験 正しい交通ルールやマナーについての試験 |
試験方法 | 試験時間は30分間、マークシート方式で行われます。 |
内容 | 交通ルールを中心とした文章問題46問と、イラストを見て答える危険予知の問題2問です。文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点です。 | |
合格基準 | 45点以上、正解率90%以上で合格となります。時間配分を考え、ひっかけ問題に注意しましょう。市販の問題集などで事前に勉強して試験に臨みましょう。 |
原付講習は、学科試験合格後に受講することができます。受講しなければ、運転免許証は交付されません。実際に原付バイクを使って、「基本操作」「基本走行」「安全運転の知識」について、学科と技能を学びます。
長袖・長ズボン・手袋・乗車用ヘルメット(貸し出しを行っている試験場などもあります)を身につけて実技(実車)講習を行います。スカートやハイヒール、サンダル、下駄では受講できないので、当日の服装に注意しましょう。雨が降っている場合は、上下に分かれたレインウェアを着用して行われます。
原付免許の試験や合格後の原付講習は、運転試験場や運転免許センターによっては実施日が決まっていることもあります。平日なら毎日実施しているとは限らないので、地元の試験場を調べてから受験日を決めることをおすすめします。
原付バイクは身近な乗り物ですが、公道を走るには、原付免許を取得しなければなりません。そのためには、運転免許試験場や運転免許センターで適性試験と学科試験に合格し、原付講習を受講する必要があります。
原付バイクの免許を取得するための費用は、都道府県によって異なる場合もありますが、概ね8,050円程度、最短一日で取得することが可能です。原付講習では実際にバイクに乗る実技(実車)講習も行われるため、学科試験当日、もしくは原付講習を受講する日には、バイクの運転に適した服装や靴、たとえば長袖・長ズボンで来場するようにしましょう。
※記載の情報は、2024年4月8日時点の内容です。
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。トヨタ直営販社の営業マン、輸入車専門誌の編集者を経て自動車ジャーナリストとして独立。さまざまな自動車雑誌の他、エンジニア向けのウェブメディアなどに寄稿している。
近著に『電気自動車用パワーユニットの必須知識』(日刊工業新聞社)、『エコカー技術の最前線』(SBクリエイティブ)、『図解カーメカニズム基礎講座パワートレーン編』(日経BP社)がある。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
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