スクーターとは、どのような乗り物でしょうか。バイクの種類の一つですが、スクーターとしての定義はあるのでしょうか。
スクーターの特長や用途、原付バイクなどスクーターに必要な免許や、ツーリング、二人乗りが可能か、バッテリーについてもご説明します。
1953年10月に通商産業省(現・経済産業省)や、日本小型自動車工業会および各スクーターメーカーが、スクーターの輸出に関して協議しました。そして、スクーターを次のように定義しています。
「スクーターとは原動機を座席の下に設け、前方に足踏台のある、車輪の直径が22インチ以下であるような2輪自動車を指す」
現在、スクーターのなかでもさまざまな種類があり、必ずしもこの定義に合致していない場合もあります。ただ、この足踏台があることがスクーターの大きな特長です。
現在、スクーターは、排気量の違いで大きく2つの種類に分けられます。
※メーカーによっては125ccスクーターを種類の一つとし、3種類に分けている場合もあります。
メーカーによっては、高速道路に乗れる125cc超のものからビッグスクーターと呼ぶ場合もあります。特長としては、座席の下が荷物入れになっていること、二人乗りができることなどが挙げられます。
電動モーターやバッテリーを動力源とするスクーターで、一部のメーカーで販売されています。動力源が電気とガソリンの2種類があるハイブリッドではなく、純粋に電気モーターだけで走るものです。
スクーターもバイク同様、排気量が少ないほど燃費もよくなります。使い方や走る場所によっても異なるため一概にはいえませんが、カタログスペックで見ると、50cc〜125ccクラスで1Lにつき50km前後を走行するのが一般的です。
なかには80km/Lとかなり燃費がよいものもあります。そして、250ccを超えるものになると、30〜40km/L前後のものもあります。通常のバイクと大きな差はないといえるでしょう。
スクーターというと、一般的にタウンユースが中心で、ツーリングで利用するイメージはないかもしれません。しかし、ここまでご説明してきたように、スクーターにもさまざまな種類があります。125cc超であれば高速道路も走行できるため、スクーターでツーリングにも出かけられます。
スクーターでも排気量50cc超のバイクであれば、二人乗りも可能です。後席にタンデムバーやバックレストがついているものであれば、長時間でも快適なツーリングが楽しめます。
スクーターを運転するための免許は、原則として排気量によって変わります。
具体的には次のとおりです。
スクーターに乗っていると、バッテリー上がりのトラブルが生じる場合もあります。バッテリーを上げないために、以下のことに注意しましょう。
いざ出かけようとした際にエンジンがかからない場合、次の点を確認してみてください。
エンジンがかからない場合、まずはガソリンがなくなっているかを燃料計で確認します。もし、燃料計がない場合は、最寄りのガソリンスタンドまで押していき、確認をしてもらいましょう。
バッテリーの充電が切れていてもスクーターのエンジンはかかりません。バッテリーは乗る乗らないにかかわらず減っていくため、定期的に確認しましょう。
ホーンの勢いがないと感じたら早めに充電する、もしくは交換することをおすすめします。
バイクには、事故で転倒した際や万が一のことが起きた際に、エンジンを止めるためのスイッチがついています。通常時はONの状態ですが、これがOFFになっていると、エンジンはかかりません。
他にもサイドスタンドが立っている状態ではエンジンがかからないので、必ずサイドスタンドを上げてからエンジンをかけるようにしてください。
まずは事故のないように、メンテナンスを行う必要があります。
メンテナンスを行う際にはケガややけどをしないよう、以下のような点に気を付けましょう。
日常的に行えるスクーターの主なメンテナンスのポイントは、以下のとおりです。
などが挙げられます。
ただし、これらのメンテナンスを行いつつ、定期的にプロの点検を受けることが重要です。スクーターに乗っていて気になることがあれば、専門スタッフに点検を依頼することをおすすめします。
スクーターは、通勤通学や近所への移動手段のための乗り物というイメージがあります。
価格も比較的安いものが多いので、初めて乗るバイクとしても乗りやすいです。これから免許を取ってバイクを購入しようと検討されているのであれば、タウンユースからツーリングまで幅広い楽しみ方ができるスクーターも選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか。
最後に、スクーターを所有されている方は、チューリッヒのバイク保険をぜひご検討ください。
万が一のバイクの事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2024年6月時点の内容です。
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