原付スクーターから大型の車種まで、バイクには排気量の違いなどによりさまざまな種類があります。そのなかでも排気量にゆとりがあり、本格的なライディングが楽しめる「普通自動二輪車」に関心があるという方も多いことでしょう。普通自動二輪のバイクの定義、AT/MTの違い、履歴書への免許の記載方法などについてご説明します。
※2024年5月現在
普通自動二輪の定義や特徴などについてご説明します。
「普通自動二輪」とは、バイクにおける車両区分のひとつで、排気量が50cc超〜400cc以下のバイクを指します。
次の表をご覧ください。
車両区分 | 原付 | 普通自動二輪 | |
---|---|---|---|
免許の種類 | 原付免許 | 普通自動二輪免許小型限定/AT小型限定 | 普通自動二輪免許/普通自動二輪免許AT限定 |
排気量(cc) | 〜50 | 50超〜125以下 | 125超〜400 |
運転できる年齢 | 16歳〜 | 16歳〜 | 16歳〜 |
高速道路の走行 | × | × | ○ |
二人乗り | × | ○ | ○ |
上記の通り、普通自動二輪の運転免許には、排気量や車両のタイプに応じて「小型限定」「AT限定」など、いくつかの種類に分かれています。
たとえば、「普通自動二輪免許 小型限定」で運転できるのは125ccまで、400ccのバイク(AT/MT)を運転するには限定なしの「普通自動二輪免許」が必要です。
では、どのような方に普通自動二輪のバイクは適しているのでしょうか。
普通自動二輪は、高性能で安定感のある車格のバイクが多数発売されています。なかでも高速道路での走行が可能な125cc超〜400ccのバイクは、ロングツーリングに出かけやすいです。
パートナーとのタンデムライドを楽しみたいなら、普通自動二輪の免許は必須です。普通自動二輪はAT限定や小型限定、AT小型限定も含めて二人乗りが可能です。ただし、乗車定員が2名のバイクに限ります。
また普通自動二輪免許(小型限定含む)もしくは大型自動二輪免許を取得してから1年以上経過していないと、二人乗りはできません(側車つきのものを除く)。しかもこの1年以上の経過については、免許の効力が停止していた期間を除きます。
なお、高速道路での二人乗りに関しては20歳以上で、普通自動二輪免許もしくは、大型自動二輪免許を取得してから3年以上経過していなければなりません。こちらの3年以上の経過も、免許の効力が停止されていた期間を除きます。
次に、普通自動二輪と「大型自動二輪」との違いについて見てみましょう。
以下の表をご覧ください。
車両区分 | 普通自動二輪 | 大型自動二輪 |
---|---|---|
排気量(cc) | 〜400 | 無制限 |
運転できる年齢 | 16歳〜 | 18歳〜 |
高速道路の走行 | ○ | ○ |
二人乗り | ○ | ○ |
大型自動二輪は排気量が無制限であること、また運転できる年齢が18歳以上であることが普通自動二輪との大きな違いです。
大型自動二輪は、普通自動二輪に比べて車格も大きくパワーも兼ね備えたビッグマシンになります。そのためスムーズに操るには、普通自動二輪からのステップアップがおすすめです。
普通自動二輪車には、大きく分けてオートマチック車(AT)とマニュアル車(MT)の2つの種類があります。ここでは、その違いについて見てみましょう。
いわゆるビッグスクーターなど、クラッチ操作が必要のないバイクです。MT車に比べて気軽に乗ることができ、スクータータイプは収納力にも優れているため、通勤や買い物など日常使いにも活躍します。
アクセル、ブレーキに加えてクラッチ操作が必要なバイクです。ATに比べて操作は難しいものの、習熟すれば特に気になることはないでしょう。またクラッチ操作が行えるMTのほうがきめ細かな速度調節ができるため、渋滞などの低速走行時において安定した走行が可能です。
AT/MT両者の違いを、一覧で比較してみましょう。※ただしこちらは、バイクの種類や運転による個人差があります。
MT | AT | |
---|---|---|
車重 | 軽い | 重い |
高速安定性 | △ | ○ |
低速安定性 | ○ | △ |
足つき | ○ | △ |
荷物 | △ | 広い収納スペース |
操作 | 複雑 | 簡単 |
「小型限定」「AT限定」など免許の限定条件を外すことを「限定解除」といいます。これにより、より大きな排気量のバイクに乗ったり、MT車も運転したりすることが可能となります。限定解除を行うためには、解除の内容により自動車教習所で3〜8時間の技能教習を受ける必要があります。
技能審査に合格したら、運転免許試験場に「指定校技能審査合格証明書」などの必要書類を持参し、免許証条件変更手続きを行います。この変更(限定解除)は、即日行われます。詳しい教習内容などは、自動車教習所などに問い合わせてみましょう。
自動車の免許と同じく、普通自動二輪免許も履歴書に明記したい大切な資格のひとつです。ここでは履歴書への正しい免許の書き方について見てみましょう。
まずご自身の免許証に普通自動二輪免許やその取得年月日が、どのように記載されているかを確認してみましょう。
免許証表面の左下に、3行の日付欄があります。
1行目の「二・小・原」の項目は、それぞれ二輪車・小型特殊・原付を表しています。普通自動二輪の取得日は、基本的にはこの行の日付を見ればわかります。ただし、同じ項目内で複数の免許を取っている場合、この行には最初に取得した免許(原付など)の日付が記載されます。
原付などのあとに普通自動二輪免許を取得している場合は、普通二輪を取得した日付は記載されていません。忘れてしまった場合は、運転免許試験場や警察署の窓口で確認する必要があります。
免許の種類は、取得年月日の右の欄で確認できます。普通自動二輪車免許であれば、「普自二」と記載されています。また「小型限定」などの限定がある場合には、免許証に「普通二輪は小型二輪に限る」といった条件が付されています。
最後に履歴書への正しい書き方について、免許の種類ごとに見てみましょう。
「令和○年○月 普通自動二輪車免許 取得」と書きます。
「令和○年○月 普通自動二輪車免許(AT限定) 取得」と書きます。
「令和○年○月 普通自動二輪車免許(小型二輪限定) 取得」と書きます。
「令和○年○月 普通自動二輪車免許(小型二輪・AT限定) 取得」と書きます。
普通自動二輪について、その概要から履歴書への免許の記載方法まで、さまざまな角度から見てきました。ロングツーリングに、タンデムライドにと大活躍する普通自動二輪ですが、忘れてはならないのは「バイクは危険な乗り物」であるという点です。
俊敏な走りを楽しみながらも、無謀な運転は決して行わず、交通ルールやマナーを守ってなによりも安全なライディングを心がけてください。
最後に、バイクを所有されている方は、チューリッヒのバイク保険をぜひご検討ください。
万が一のバイクの事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2024年5月時点の内容です。
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