映画などでバイクや自転車が前輪を地面から浮かせた状態で走行するシーンを見たことはありませんか。
このような走行テクニックはウィリーと呼ばれています。
バイクレーサーやエクストリームスポーツのバイクショーの技としても知られ、憧れを抱く方も少なくないでしょう。
本記事では、バイクのウィリーの概要、ウィリーの注意点についてご説明します。
ウィリーとは、バイクの前輪を浮かせた状態で、後輪だけで走行するバイクのテクニックのことです。
ロードレースやモトクロスのスタート時、コーナー脱出時などに使われます。
コーナーの立ち上がりでは、自然に浮き上がってきてしまうフロント部分をコントロールするためにウィリーのテクニックが用いられています。
ただし、ウィリーを多用するとタイムロスにも繋がってしまうため、レース時にはマシンのコントロールとタイムロスのバランスを考えながらウィリーが行われています。
その他、アクロバティックなパフォーマンスを繰り広げるエクストリームスポーツ(extreme sport)のバイクのショーや競技においても、ウィリーはトリックの1つとして披露されることの多い技です。
ウィリーを直接罰する条文はありませんが、道路交通法第70条では、運転者は、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で安全に運転しなければならないという安全運転義務が定められています。
そして
も求められています。
バイクの前輪を浮かせて走行することになるウィリーは、前方はほぼ見えない状態となります。
また、フロントタイヤが宙に浮いているため、フロントブレーキを使用することができない状態となっています。
万が一、前方に歩行者がいる場合や他の車両がいる場合でも、ウィリーの状態では前方を確認することができません。
そのため、歩行者や他の車両を避けることができず、大きな事故につながる可能性があります。
このようにウィリーは非常に不安定で危険な走行方法であり、公道でのウィリーは道路交通法第70条に定められている安全運転義務に違反する可能性がある行為となります。
公道でのウィリーは、絶対に行ってはいけません。
バイクではありませんが、2019年に大阪の商業施設で歩行者が歩く中、数台の自転車がウィリーをする動画がSNS上にアップされ、非常に危険な行為であると話題となりました。
防犯カメラにも2分にわたって施設内をウィリーなどで暴走する様子が記録されていました。
バイクのみならず、自転車でのウィリーも非常に危険な行為です。
公道はもちろん、自転車の乗り入れが禁止されている場所でウィリーを行うことは、絶対にやめましょう。
ウィリーは前輪を上げた状態で、後輪だけで走行する華麗なバイクテクニックです。
しかし、公道においてウィリーを行うことは、道路交通法の安全運転義務違反にあたる非常に危険な行為です。
公道ではウィリーを行ってはいけません。
レースなどの競技で行うウィリーの練習については、しっかりとした装備で、各地のバイク練習場など安全な場所で行うようにしましょう。
※記載の情報は、2020年10月時点の内容です。
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