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大型免許(大型自動車の免許)とは。取得は難しい?条件や費用、利用できる補助金

更新日:2024年2月7日

公開日:2021年3月13日

トラック、ダンプカー、バス、タンクローリーなどの大型自動車を運転する場合に必要なのが大型免許です。

大型自動車は普通自動車と比べてサイズが大きいため、高度な運転技術が必要とされます。

大型免許(大型自動車の免許)で運転することのできる車両や大型免許を取得する方法、免許取得にかかる費用、合宿で免許を取得する場合の所要期間、大型免許取得で利用できる補助金や助成金などについてご説明します。

ポイント

  • 大型免許には「大型自動車第一種免許」「大型自動車第二種免許」があります。
  • 大型免許(大型自動車第一種免許)では、トラック、ダンプカー、タンクローリーなどの大型車両の運転をすることができます。
  • 大型免許(大型自動車第二種免許)では、乗車定員30人以上の路線バスや観光バスなど営業用の車を運転することができます。
  • 大型特殊車両を運転するには別免許が必要です。
  • 大型免許を取得するには、指定教習所で教習を受ける方法と、直接、運転免許試験場で試験を受ける方法があります。
  • 大型免許取得で利用できる補助金や助成金を活用すれば、取得費用を抑えることができます。

大型免許(大型自動車の免許)とは

大型免許とは

大型自動車とは、バス、トラック、ダンプカー、タンクローリーなど

  • 車両総重量が11トン以上
  • 最大積載量6.5トン以上
  • 乗車定員30人以上

いずれかに該当する自動車のことをいいます。

これらの大型自動車を運転するときに必要な免許が、大型免許です。

大型自動車の免許には、「大型自動車第一種免許」と「大型自動車第二種免許」があります。

大型免許で運転できるのは

大型自動車第一種免許では、トラック、ダンプカー、タンクローリーなどの大型車両の運転をすることができます。

大型自動車第二種免許では、乗車定員30人以上の路線バスや観光バスなど営業用の車を運転することができます。

大型免許で運転できる車

免許の種類
自動車など
大型免許
大型自動車
中型自動車
準中型自動車
普通自動車
大型特殊自動車
大型自動二輪車
普通自動二輪車
小型特殊自動車
原動機付自転車

上表のとおり、大型免許を取得すると、中型車や準中型車も運転することが可能です。

モータージャーナリスト 竹岡 圭

大型免許には「大型自動車第一種免許」「大型自動車第二種免許」があります。大型特殊車両を運転するための免許や、けん引免許などは別に取得しなければなりません。

中型自動車と準中型自動車とは。免許の取得費用や履歴書の書き方

大型免許取得の条件(年齢・視力など)

大型免許を取得するためには、以下のような条件が定められています。

年齢 満21歳以上
※2022年5月13日から、一定の教習を修了することにより、19歳以上で、かつ、中型免許、準中型免許、普通免許または大型特殊免許のいずれかの運転免許を受けていた期間が1年(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)以上あれば受験することができます。
取得条件 普通自動車免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得しており、免許停止期間を除くその通算運転経歴が3年以上であること
身体条件
  • 視力が、裸眼もしくは眼鏡、コンタクトレンズの使用で両眼0.8以上、片眼0.5以上。
  • 三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器により、2.5メートルの距離で3回検査し、誤差の平均が2センチメートル以下であること。
  • 信号機の色(赤・青・黄)が識別できること
    (現に免許を受けている方、更新手続、失効手続等の方は、行いません。)
  • 10メートルの距離で90dBの警報機の音が聞こえること。(補聴器の利用も可能。)
  • 自動車の運転に支障をきたす身体障がいがないこと
※障がいをお持ちの方は事前に運転免許試験場(運転適性窓口)にて要相談

大型免許の取得方法

大型免許を取得するには、指定教習所で教習を受ける方法と、直接、運転免許試験場で試験を受ける方法があります。

自動車教習所に通う

教習所に通い、指定された時間数の教習を受ける方法が一般的です。教習所に通って大型免許を取得する場合、所持している免許の種類によって教習時間が変わってきます。

また、大型免許を取得できる教習所は、普通自動車免許のための教習所ほど数が多くないので、通学範囲は広く見ておく必要があります。

一発試験に挑戦する

大型免許を取得するには、自動車教習所に通う以外にも一発試験に挑戦するという方法があります。

教習所に通うよりも費用はかかりませんが、直接、技能試験を受けて合格することは難易度が高く、本試験前に路上練習に同乗してくれる方を見つけなければいけないなどのハードルもあります。

免許交付までの流れ

教習所に通った場合の手続き・試験・費用

まず、大型一種免許を例に教習所での免許取得までの流れをご説明していきます。

教習所内で第一段階の技能教習を受け、その後に修了検定(仮免)を受けます。
仮免許証が交付されると、路上教習も含めた第二段階の教習を受けます。

第二段階の教習終了後、卒業検定を受けて合格すると、免許センターで適性検査を受けることになります。

学科試験・適性検査に合格すると、晴れて大型免許が交付されます。

大型一種免許の教習時限数一覧

所有免許 技能教習 学科教習
第一段階 第二段階 合計
中型 限定なし 5 9 14 -
8トン限定 8 12 20 -
AT8トン限定 12 12 24 -
準中型 限定なし 10 13 23 -
5トン限定 11 15 26 1
AT5トン限定 15 15 30 1
普通 限定なし 12 18 30 1
AT限定 16 18 34 1
大型特殊 限定なし 18 27 45 4
中型二種 限定なし 5 9 14 -
8トン限定 8 12 20 -
AT8トン限定 12 12 24 -
普通二種 限定なし 12 14 26 -
AT限定 16 14 30 -

※限定免許を所持している場合は、限定解除の講習時間分が増えます

大型免許の取得費用(2024年2月現在)

大型免許の取得の際は、所持している免許により教習時間数が違います。

普通免許を取得している場合
第一段階(場内教習):12時限
第二段階(路上教習):18時限
学科教習:1時限
そのため、免許取得の費用も所持している免許により異なります。

また、大型免許の取得費用は、教習所によっても変わります。

教習所での取得費用参考例
普通免許を所持している場合には35万円程度(税込み)
中型免許を所持している場合には、21万円程度(税込み)
中型8トン限定免許の場合は、26万円程度(税込み)
準中型免許の場合は29万円程度(税込み)
準中型5トン限定免許の場合は32万円程度(税込み)

ただし、普通免許(AT限定)の場合は限定解除が必要になるため、その分費用は高くなります。

※2024年2月執筆現在
※実際の取得費用は、各教習所のウェブサイトやパンフレットをご確認のうえ、各教習所にお問合わせください。

合宿免許のメリットと費用

大型免許を教習所で取得するためには、自宅から教習所へ通学する方法と、教習所の提携施設に宿泊し、一定期間集中して免許を取得する合宿免許の方法があります。

合宿免許は、卒業までのスケジュールがあらかじめ組まれています。
メリットとして

  • 教習予約の手間や教習待ちの無駄な時間を減らすことができ、効率よく教習を受けることができる
  • 毎日乗車することができるため、時間を空けずに練習することで集中して運転技術を習得しやすい

などが挙げられます。

そのため、合宿免許は通学で免許を取得する方法よりも、短期間で免許を取得することが可能になります。

合宿免許は、スケジュールが決められているため、教習所側でも事前に受講者の人数を把握することができ、指導員のスケジュールも立てやすくなります。

合宿免許の費用には、宿泊費や食事も含まれており、合宿所までの交通費が支給される場合もあります。

※実際の取得費用は、各教習所のウェブサイトやパンフレットをご確認のうえ、各教習所にお問合わせください。

一発試験(直接試験場で受験)する場合の流れと費用

① 適性試験

視力検査、深視力検査などを受けます。

② 仮免許技能試験

運転能力、交通法規に従って運転する能力などが採点され、合格すると「仮免許証」が発行されます。仮免許証が発行されると、路上で大型車の練習が可能になります。

③ 路上で練習

大型免許の本試験を受ける前の3ヵ月以内に、5日以上の路上練習をしていなければ本試験を受験することができません。

路上練習する場合は、練習する自動車の運転者席の横の座席(助手席)に、その自動車を運転することができる免許を受けており、その免許を受けていた期間が通算して3年以上の方またはその自動車を運転することができる第二種免許を受けている方を同乗させなければなりません。

路上練習する際は、仮免許証のプレートを見やすい位置につけることも忘れないようにします。

④ 本試験

本試験は、「場内試験」と「路上試験」があります。

⑤ 取得時講習を受講

取得時講習とは、直接運転免許試験場で受験して、合格した方が免許証の交付を受けるための講習です。技能試験合格後に受講申込みが可能です。

⑥ 免許証交付

一発試験にかかる費用

受験料 4,100円
試験車使用料 2,500円
免許証交付料 2,050円
合計 8,650円
別途
取得時講習費
22,000円

※2024年2月執筆現在

一発試験に必要な書類など

  • 運転免許証
  • 仮運転免許証
  • 申請用写真(縦3cm×横2.4cm)1枚
    無帽、正面、上三分身、無背景で申請前6か月以内に撮影したもの
  • 取得時教習を終了している方は当該教習終了証明書
  • 受験資格特例教習修了証明書(受験資格で必要な方のみ)
  • 路上練習申告書

練習に使用した車両の有効な車検証の写しおよび同乗指導者の有効な免許証の両面の写しを添付してください。

ただし、特定自動車教習所および特定届出自動車教習所の車両および指導員によるものは除きます。添付書類の有効期限切れ、書類などに不備がある場合は試験申請を受理できません。

モータージャーナリスト 竹岡 圭

大型免許を一発試験でクリアするのは、なかなか難易度が高いので、確実に期日までに免許を取得しなければならないという方は、教習所に通ったほうが無難な場合が多いようです。

大型免許の取得で利用できる給付金・助成金

教育訓練給付制度

教育訓練給付制度とは、働く方のスキルアップを支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、受講費用の一部が支給される雇用保険の給付制度です。

一定の受給要件を満たす方が、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講し、修了した場合に、その費用の一部が教育訓練給付金として支給されます。

大型免許は厚生労働大臣の指定する特定一般教育訓練に該当し、ドライバーとして働く方が教習所などに支払った受講費用の最大40%(上限20万円)が支給されます。

まとめ

トラックやダンプカーなどの運転に必要な大型免許(大型自動車の免許)についてご説明しました。

大型免許の取得には、通学する方法と合宿で集中して免許を取得する方法があります。
しかし、大型免許の教習を行っていない教習所もあります。

まとまった時間をとることができる場合は、合宿免許のほうが効率よく大型免許を取得することができるでしょう。

また、大型免許取得で利用できる給付金や助成金を活用すれば、取得費用を抑えることができます。

※記載の情報は、2024年2月時点の内容です。

大型免許取得のよくあるご質問

Q大型免許の一発試験は難しいですか?
A大型車両を運転するには、高度な運転スキルが必要です。一発試験を受ける前に練習場所の確保や同乗してもらう経験者を探す手間などがあり、難易度が高いといわれています。
Q大型免許取得の教育訓練給付制度を受けたいのですが。
A教育訓練給付制度を利用する場合は、あらかじめハローワークで支給要件を確認しましょう。またこの教育訓練給付制度が利用できる教習所は限られています。
検討中の教習所が給付金の対象となっているか、事前に確認しておくようにしましょう。

※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。

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