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人身傷害保険とは。搭乗者傷害保険との違い

更新日:2022年9月5日

公開日:2016年3月19日

自動車事故で人身傷害を負っても、過失割合によって相手側から十分な補償が受けられないこともあります。

こうしたことをカバーできるのが「人身傷害保険」です。

「搭乗者傷害保険」との比較を交えて「人身傷害保険」についてご説明します。

ポイント

  • 人身傷害保険は、搭乗者全員に医療費・休業補償などが支払われる保険です。
  • 人身傷害保険の「車内・車外補償」は、契約者と家族の歩行中の自動車事故なども補償します。
  • 人身傷害保険は、事故の過失割合に関係なく、損害額が示談交渉を待たずに支払われます。
  • 人身傷害保険と搭乗者傷害保険の違いは、保険金の仕組みと支払われるタイミングです。

人身傷害保険とは

人身傷害保険とはご契約の車に搭乗中の事故で死傷事故に遭遇した場合、治療費や休業損害などの補償が支払われる保険です。

搭乗者全員に保険金が支払われたり、損害額全額が補償されるなどのメリットがあります。

補償を受けられる方・補償される事故

人身傷害保険には「車内のみ補償」と「車内・車外補償」の2つのタイプがあります。

「車内のみ補償」は、ご契約の車に、乗車中の事故が対象で、事故時の搭乗者全員が補償を受けられます。

「車内・車外補償」は、ご契約の車に乗車中の事故のほか、ご契約以外の車を運転中の事故や、歩行中などの自動車事故も補償対象となります。

ご契約以外の車を運転中の事故や歩行中などの自動車事故では、契約者とそのご家族が補償を受けることができます。

人身傷害保険2つのタイプと補償対象者

補償タイプに「車内・車外補償」と「車内のみ補償」がある。ご契約のお車に搭乗中の事故は、「車内・車外補償」対象(搭乗者全員に補償)、「車内のみ補償」対象(搭乗者全員に補償)。他人のお車に搭乗中の事故は、「車内・車外補償」対象、「車内のみ補償」対象外。歩行中等の自動車事故は、「車内・車外補償」対象、「車内のみ補償」対象外。
  • ご家族とは、記名被保険者またはその配偶者およびそれぞれの同居のご親族(別居の未婚の子を含む)をいいます。
モータージャーナリスト 高根 英幸

自分のクルマに乗車中以外でもカバーしてくれる車外補償の人身障害保険は、1つは入っておきたい保険です。

補償の概要

人身傷害保険では事故で死傷した際の慰謝料や治療費、休業損害、看護料、介護料、葬祭費用などが保険料として支払われます。

保険金をお支払いできない主な場合

以下のような場合は補償対象外となります。

  • 地震、噴火、津波によって生じた損害
  • 無免許運転、麻薬等の影響で正常な運転ができないおそれがある状態での運転、酒気を帯びた状態での運転の場合に生じた損害
  • 被保険者が、被保険自動車以外の自動車であって記名被保険者またはその家族が所有する(主として使用する場合を含む)自動車に搭乗中に生じた損害
  • 被保険者の故意または重大な過失によって生じた損害
  • 保険始期日が2021年12月31日以前のご契約の場合:自家用5車種以外の自動車に搭乗中に生じた損害

補償額の目安

保険金額は、3,000万円〜1億円(1,000万円刻み)または無制限で付帯できます。

死亡時、または後遺障害を負ってしまった場合、総損害額(※1)は1億円近くなる場合があります。

年代 扶養家族 死亡の場合 重度後遺症害の場合
25歳 年収360万円 有(妻) 5,500万円 1億1,000万円
5,000万円
35歳 年収500万円 有(妻、子1人) 7,000万円 1億2,000万円
6,000万円
45歳 年収600万円 有(妻、子2人) 7,500万円 1億2,000万円
6,000万円
55歳 年収800万円 有(妻、子2人) 7,000万円 1億1,000万円
5,500万円
参考:年代別の死亡・後遺症における総損害額(※1)の例 ※2022年7月執筆現在

お支払いする保険金

人身傷害保険では事故の過失割合に関係なく、実際の損害額が示談交渉の結果を待たずに支払われます。

実際に人身傷害保険ではいくら支払われるのか、以下でシミュレートしてみましょう。

CASE.1 交差点で他の車と衝突し、後遺障害を負ってしまった場合

たとえば

  • 保険金額…7,000万円
  • 事故の過失割合…ご自身40%:相手方60%
  • 総損害額…6,000万円

の場合、以下の支払いとなります。

人身賠償保険 保険金支払い例
相手の過失分60% ご自身の過失分40%
相手側の対人賠償保険のみの場合
相手からの賠償金 3600万円
自己負担 2400万円
人身傷害保険加入なら過失に関係なく補償される
※当社の算定基準に基づき保険金をお支払いいたします。

ご自身の過失が大きかったり、相手が無保険車でも、損害額の全額が補償されるので、人身傷害保険に加入していれば安心といえます。

CASE.2 赤信号で停車中、後ろから追突されケガをしてしまった場合

もらい事故でも、チューリッヒの場合はスピーディにお支払いします。

  • 1.総損害額は、約款に定める損害額算定基準に従い、当社が認定させていただきます。なお、総損害額は示談・調停・訴訟による認定額とは異なる場合があります。
  • 2.休業損害等についても損害額算定基準に従い当社が認定させていただきます。

人身傷害定額払保険とは

人身傷害保険は、治療費や休業損害、精神的損害金など実際に被る総損害額が支払われる補償です。

一方、人身傷害定額払保険は、自動車事故により傷害を被ったり死亡した場合に、あらかじめ定めた死亡保険金・後遺障害保険金・医療保険金をお支払いする「定額払い」の補償です。

人身傷害定額払保険には、人身傷害保険の補償タイプと同様の補償範囲が適用されます。
(人身傷害保険・人身傷害定額払保険のそれぞれに対してお選びいただくことはできません。)

人身傷害保険:治療費はもちろん、通院交通費・休業損害など事故によるケガで生じたさまざまな損害を補償します。過失割合に関わらず、総損害額をお支払いします。人身傷害定額払保険:入院、もしくは通院の合計日数に応じて定額でお支払いします。この二つの補償が対象となる場合は、それぞれの保証金を受け取ることができます。

搭乗者傷害保険とは

ご契約の車に搭乗中の方を対象に、保険金が支払われる保険です。

たとえば、家族旅行中、他の車と衝突し、家族全員がケガをしてしまった場合、搭乗者全員のケガを補償する保険です。

その他支払われる主なケースとしては以下のケースとなります。

  • ご契約のお車に搭乗中に事故で死傷した場合
  • ご契約のお車に搭乗中に落下物により、死傷した場合

保険金額は定額制なので、過失割合で保険金額が変動することはありません。

人身傷害保険と同様、被保険者の重大な過失・酒気帯び運転・自然災害などにおける自動車事故は補償対象外となるケースがあります。

人身傷害保険と搭乗者傷害保険のいずれも、交通事故によってお客さまや同乗者が死傷をした場合に補償する保険です。

両方付帯していれば、万が一の際には、片方だけの補償ではなく双方から保険金が支払われます。

人身傷害保険と搭乗者傷害保険の違い

搭乗者傷害保険は人身傷害保険と同じく自動車事故での「ヒト」への補償を目的とした保険です。

それぞれの違いを確認して、ご自身は人身傷害保険と搭乗者傷害保険のどちらが必要かの判断材料としてください。

支払われるタイミングが違う

人身傷害保険と搭乗者傷害保険の違いのひとつに、保険金の支払い時期が挙げられます。

それぞれの保険金が支払われるタイミングについて確認しておきましょう。

人身傷害保険と搭乗者傷害保険 保険金の支払いのタイミング

人身傷害保険
  • 示談交渉を待たずに総損害額が支払われる。
  • 総損害額の算出には時間を要する。
搭乗者傷害保険
  • ケガの部位・症状に関わらず、治療日数の合計が4日以下の場合一律1万円、5日以上の場合一律10万円支払われる。
  • 事故発生日から180日以内に死亡した場合、1名につき保険金額の全額が支払われる。
  • チューリッヒの自動車保険の場合

以上を比較すると、人身傷害保険は総損害額を確定するまでに多少の日数を必要としますが、搭乗者傷害保険は医師の診断に基づいた入院および通院の日数が4日以下でお支払いすることが可能です。

後者のほうがお支払いのタイミングはスピーディだと言えます。

  • 当社「人身傷害定額払保険」参照
    (当社では2022年1月1日より、搭乗者傷害保険は人身傷害定額払保険と変更されました)
モータージャーナリスト 高根 英幸

どちらの保険に加入していても、事故の過失割合には関係なく補償を受けられるのは安心ですね。

支払われる金額の仕組みに違いがある

人身傷害保険と搭乗者傷害保険のもうひとつの違いは、支払われる金額です。それぞれを比較してみましょう。

人身傷害保険
  • 保険金額は3,000万円〜1億円または無制限で契約可能。
  • 約款の損害額算定基準よる総損害額が支払われる。介護が必要と判断された場合は、保険金額の2倍を限度に損害額が支払われる(無制限は対象外)。
  • 損害額には、通院費や休業損害、葬祭費用などの費用も含む。
搭乗者傷害保険
  • ケガの部位・症状に関わらず定額が支払われる。(1万円や10万円など。保険会社による違いあり)
  • 事故発生の日から、その日を含めて180日以内に死亡した場合には、1名につき保険金額の全額をお支払いします。※1>
  • 後遺障害保険金をすでにお支払いしている場合には、後遺障害保険金を差し引いた残額をお支払いします。※2
  • 事故当日から180日以内に後遺障害が生じた場合、後遺障害等級に応じ保険金額の4%〜100%が支払われる。(医療保険金と別枠)
  • 補償金には通院費や休業損害、葬祭費用などの費用は含まれない。
※1、※2当社人身傷害定額払保険参照

補償の重複の事前確認

車内・車外補償の補償内容の重複のチェック

人身傷害保険の「車内・車外補償」の補償内容には、ご契約の車に搭乗中の事故を補償する「車内の補償」と、他の車に搭乗中や歩行中などの自動車事故も補償する「車外の補償」があります。

記名被保険者およびそのご家族が、人身傷害保険を付帯した自動車保険契約をすでにご契約の場合「車外の補償」が重複し、必要ないことがあります。

この場合、一方のご契約に「人身傷害(搭乗中のみ補償)特約」を付帯することで、「車外の補償」の重複を避けることができます。

自動車保険の選び方のポイント。補償内容での比較が重要

人身傷害保険の特約補償範囲のチェック

「人身傷害(搭乗中のみ補償)特約」とは、人身傷害保険の補償をご契約の車に搭乗中の方のみに限定する特約です。

この特約を付帯すると補償の範囲が狭くなる分、人身傷害保険の保険料は安くなりますので、運転者の条件や使用状況によっては保険料を節約できる場合があります。

ご自身が加入されている他の自動車保険の人身傷害保険や、同居のご家族の人身傷害保険のご契約がある場合は、見直しをされることをおすすめします。

ただし、もう一方のご契約を解約された場合など、いずれの契約にも「車外の補償」がなくなってしまいますのでご注意ください。

チューリッヒの基本補償内容

補償対象をしっかりと把握しましょう

チューリッヒは、お客さまご自身のお身体の損害を補償する「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険」または「人身傷害定額払保険」が基本補償となっています。

なお人身傷害保険、「搭乗者傷害保険」または「人身傷害定額払保険」と異なる補償内容となるのが、対物賠償保険、対人賠償保険です。

対物賠償保険、対人賠償保険は自動車事故の際に他人を死傷させてしまったり、他人の車や物などを壊してしまったりした場合の補償です。

補償内容

基本となる補償
  • 対人賠償保険
  • 人身傷害保険
  • 対物賠償保険
  • 人身傷害定額払保険
  • 搭乗者傷害保険
+
オプション補償(自由に選べる補償)

車両保険や
特約などから
自由に
組み合わせられます

まずはお見積りで費用と補償内容をご確認ください。

  • 保険始期日が2022年1月1日以降のご契約には「人身傷害定額払保険」が、保険始期日が2021年12月31日以前のご契約には「搭乗者傷害保険」が付帯されます。
モータージャーナリスト 高根 英幸

クルマを複数所有されている方は、人身障害特約と搭乗者保険、人身傷害保険を上手く使い分けることが、保険料節約のポイントの1つです。

まとめ

ご契約の車で死傷事故の際、搭乗者全員に医療費・休業補償などが支払われる保険です。

「車内・車外補償」は契約者とご家族の歩行中の自動車事故なども補償されます。

事故の過失割合に関係なく、実際の損害額が示談交渉を待たずに保険金として支払われます。

搭乗者傷害保険は人身傷害保険同様、搭乗者全員を対象にした保険ですが、保険金の仕組み、支払われるタイミングが違います。

※記載の情報は、2022年7月時点の内容です。

人身傷害保険のよくあるご質問

Q「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険」の違いは、何ですか?
A搭乗者傷害保険・・・ご契約のバイクに搭乗中の自動車事故により傷害を被ったり死亡した場合に、あらかじめ定めた死亡保険金・後遺障害保険金・重度後遺障害保険金・医療保険金をお支払いする「定額払い」の補償です。

人身傷害保険・・・お支払いする保険金は、定額払いではなく、治療費や休業損害、精神的損害金など「実際に被る総損害額」となります。(損害額はご契約の保険金額の範囲で、当社規定の損害額算定基準により算定いたします。)

※搭乗者傷害保険は、保険始期日が2021年12月31日以前のご契約で付帯が可能です。

※ご契約車両が原動機付自転車の場合は、人身傷害保険の付帯ができません。

Q「人身傷害保険」と「人身傷害定額払特約」の違いは何ですか?
A人身傷害定額払特約・・・ご契約のバイクに搭乗中の事故により傷害を被ったり死亡した場合に、あらかじめ定めた死亡保険金・後遺障害保険金・医療保険金をお支払いする「定額払い」の保険です。

人身傷害保険・・・お支払いする保険金は、定額払いではなく、治療費や休業損害、精神的損害金など「実際に被る総損害額」となります。(損害額はご契約の保険金額の範囲で、当社規定の損害額算定基準により算定いたします。)

※人身傷害定額払特約は、保険始期日が2022年1月1日以降のご契約で付帯が可能です。

※ご契約車両が原動機付自転車の場合は、人身傷害保険の付帯ができません。

※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。

※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。

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