更新日:2024年12月17日
公開日:2020年9月28日
ロードサービスとは、自動車事故やバッテリー上がり、パンクなどのトラブルにより自力走行できなくなった際に、応急作業や救援を依頼できるサービスのことです。
多くの自動車保険にはロードサービスが付帯しているので、新たにロードサービスを契約する必要があるか悩む方もいるでしょう。チューリッヒの自動車保険でもロードサービスが付帯しています。
ロードサービスの概要や必要性、保険のロードサービスは無料なのか、自動車保険とJAFのロードサービスの違いなどをご説明します。
ロードサービスとは、車の事故や、バッテリー上がり、パンクなどトラブルの際に、救援を依頼できるサービスです。「ロードアシスタンス」や「アシスタンスサービス」などと呼ばれることもあり、保険会社によって名称が異なります。
ロードサービスを提供する組織として有名なもので「JAF(日本自動車連盟)」があります。JAFは会員制のロードサービスですが、万が一の事故やトラブルの際は会員以外でも救援を依頼することは可能です。
JAFの他にも、自動車保険やクレジットカードに付帯されているロードサービスなどがあります。自動車保険に付帯されているロードサービスでは、契約車両で事故やトラブルがあった際に救援を依頼できます。
ロードサービスは、自動車保険にセットで付いていることが一般的です。
ただし、保険会社によっては、一部特約の付帯や車両保険の付帯が条件になっていることもあります。自動車保険に加入する際は、ロードサービスの付帯条件を確認しておきましょう。
ロードサービスが利用できる事故やトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。チューリッヒのロードサービスを例として、詳しく見ていきましょう。
事故や故障、トラブルにより車が走行できなくなった場合、レッカー車を手配して修理工場などへ車を運ぶ必要があります。その際のレッカー移動はロードサービスで依頼することが可能です。
たとえば、走行中にエンジンが故障してしまった場合や、走行中にラジエーターから水漏れしてオーバーヒートしてしまった場合に利用できます。
チューリッヒでは、事故や故障などのトラブルにより車が自力で走行不能になった場合、お客さまご指定の修理工場へレッカー移動します。その際の移動費用は、レッカー距離100kmまで無料です。
自動車事故の場合は、まず119番で人命救助を行い、110番で警察へ届け出ることが優先です。最後にロードサービスへ連絡してレッカーを手配しましょう。
ライトの消し忘れや半ドア状態での放置、バッテリーの寿命などにより、車がバッテリー上がりになることがあります。バッテリーが上がると、エンジンをかけようとする際にキュルキュルと音だけが鳴り、エンジンがかからなくなるのでその場で対処が必要です。
チューリッヒでは、バッテリー上がりの際にケーブルをつないでエンジンを始動(ジャンピング)させる対処を行います。※
※保険期間中1回のご利用となります。
タイヤのパンクは、タイヤに釘などの異物が刺さったり、空気圧が不足していたりすることが原因で起こるトラブルです。
チューリッヒでは、車にスペアタイヤを積んでいる場合はタイヤ交換し※、スペアタイヤがなければ車に搭載されているパンク修理キットで応急処置を行います。
※契約車両(四輪自動車に限る)にスペアとして標準装備されている場合に限ります。
車内に鍵を置いたままでドアを施錠すると、車に入れなくなってしまいます。これを「キー閉じこみ」や「インロック」といいます。
チューリッヒでは、キー閉じこみや紛失の際に、無料で解錠とキー作成を行います。※
ただし、キー紛失やスマートキーなどの特殊な鍵の場合は、解錠はできてもエンジンをかけられないケースがあります。
その場合、後日ディーラーで純正スペアキーを作成してもらうなどの対処を行いましょう。
※保険期間中1回のご利用となります。
ガソリンスタンドがない道を長距離走るときは、ガス欠になることも考えられます。実際にガス欠になったとき、近くにガソリンスタンドがなければ、ロードサービスを呼んで対応することになるでしょう。
ロードサービスによっては、ガス欠の際のガソリン代を補償してもらえるケースがあります。チューリッヒでは、契約車両がガス欠した際にガソリン代10リットルまで無料※で給油します。
※ 保険期間中1回のみが対象です。
車の下でオイルが漏れていたり、オイル切れによりエンジンをかけたとき白煙があがったりといった、車のオイルに関するトラブルの際も、ロードサービスを利用できます。
チューリッヒでは、現場で応急処置が可能な場合はエンジンの焼き付きを防ぐためにエンジンオイルの補充を行い、現場にオイルを用意できない場合は、レッカーで車を移動します。※
※各種オイル・冷却水については、現場にてご用意可能な場合に限り無料にて提供いたします。対応できない場合は、レッカーサービスを提供いたします。
オーバーヒートとは、エンジンが熱くなり過ぎた状態のことです。冷却水の不足や、冷却システムの故障、エンジンオイルの不足などが原因で起こります。エンジンの内部が焼き付くなど大きなトラブルにつながる恐れがあるため早めの対処が必要です。
オーバーヒートなどのエンジントラブルも、ロードサービスの利用が可能です。走行中に異常が出ることが多いので、安全な場所に停車してロードサービスを呼びましょう。
チューリッヒでは、トラブル現場での応急処置で対応可能な場合に限り、冷却水補充も行います。※
※各種オイル・冷却水については、現場にてご用意可能な場合に限り無料にて提供いたします。対応できない場合は、レッカーサービスを提供いたします。
チューリッヒでは、ヘッドライトが故障し、公道を走行できなくなった場合など、ライト(バルブ)を交換して対処を行います。※
ただし、汎用性の高いライトを用意できないなど、現場で対応できない場合は、修理工場へレッカー移動することがあります。
※バルブ代はお客さま負担です。現場で対応できない場合は、レッカーサービスを提供いたします。
ホイールを固定するボルトが緩んでいると、タイヤがぐらつきハンドルがとられるなど、事故の原因となります。ボルトの増し締めをする必要がありますが、家庭にはない工具が必要であるため、自分で対処をするのは困難です。
運転していて違和感があり、ロードサービスを呼んだら、ボルトが緩んでいたケースもあるため、運転中に違和感をおぼえたら安全な場所に駐車してロードサービスの依頼を検討しましょう。
チューリッヒでは、ホイールのボルトの増し締めの対応をします。
パーキングが解除できない、シフトレバーをドライブにしても動かないといったときは、サイドブレーキが固着している可能性があります。サイドブレーキが固着すると、車を運転することができません。
チューリッヒでは、サイドブレーキの固着解除の対応をします。
側溝にタイヤが落ちた、縁石や雪のかたまりに乗り上げた、スタックした(雪道や砂地でスリップして抜け出せない)といったときもロードサービスで対応が可能です。
車の操作で抜け出せることもありますが、慣れていないと困難であり、焦ることで他の事故につながりかねません。チューリッヒでは、タイヤ本数に関わらず無料で引上げ作業をします。※
トラブルの際は無理をせずロードサービスを呼び、引き上げ作業を依頼しましょう。
※落差1m以内まで。クレーン作業は無料サービス対象外です。
旅行中の事故やトラブルにより車が故障してしまった場合も、ロードサービスの拠点から現場へ急行し、レッカー移動や車の応急作業を行います。
チューリッヒでは、レッカーサービスの利用によって移動困難になった場合の宿泊費用や帰宅費用などを補償するサービスも提供しています。
サポート | 補償内容 |
---|---|
ホテル代(宿泊費用)サポート | 当日一泊分の宿泊費用を搭乗者全員分全額補償 |
レンタカー(四輪自動車)費用サポート | レンタカーの基本料金を24時間まで無料補償 |
帰宅費用サポート | 自宅または目的地までの交通費を搭乗者全員分全額補償 |
ペットケアサポート | ペットホテルの延長にかかる費用を1万円まで補償 |
ピックアップ費用サポート | 修理後の車両を自宅まで運搬する費用を全額補償 |
キャンセル費用サポート | 旅行代金などのキャンセルにかかる費用を5万円まで補償 |
ロードサービスは万が一の車のトラブルに備えておきたい方にとって、必要性の高いサービスです。一方で、車に乗る機会が少ない場合はトラブルの可能性も低いため、ロードサービスに加入する必要性は低いといえます。
JAFのロードサービスは、会員になるには年会費がかかりますが、JAF未加入でバッテリー上がりなどの対処をしてもらう場合、年会費を超える費用がかかる場合がほとんどです。万が一のとき、大きな費用をかけたくないのであればロードサービスに加入しておくと安心でしょう。
自動車保険のロードサービスでは、トラブル時の搬送費用や、移動・宿泊費用もサポートされるなど、手厚いサービスを受けられる場合があります。
自動車事故の起こりやすい雪道を車で走行することがある場合や、過去にキー閉じこみや脱輪などでロードサービスを呼んだ経験があるなら、加入して備えておくこともひとつです。
ロードサービスの利用料金は、ロードサービスの加入・非加入、自動車保険のサービス内容によって異なります。
それぞれの詳細や利用料金の目安を見ていきましょう。
ロードサービスに加入している場合は、ほとんどのサービスを無料で利用できます。ただし、加入しているロードサービスによっては補償範囲が異なる場合もあるので、詳細は加入しているサービスのウェブサイトなどで確認してみましょう。
JAFの場合は、会員であれば、バッテリー上がりやパンク、キー閉じこみなどが無料になります。
ロードサービス付帯の自動車保険に加入している場合、利用料金や無料で依頼できる範囲は、保険会社によって異なります。
たとえば、落輪して走行できなくなった場合、「運転操作などで脱出できれば無料」「クレーンを使った場合は有料」というように、作業内容によって料金が変わるケースがあります。
チューリッヒのスーパー自動車保険では、ロードサービスを無料で提供しています。その他の自動車保険におけるロードサービスの料金は、各保険会社のウェブサイトや約款を確認してみましょう。
ロードサービスに加入していなくても依頼することは可能です。ただし、未加入だと有料になるものが多いため、加入している場合と比較して費用がかかります。
JAFの場合、会員であればバッテリー上がり、パンク、キー閉じこみなどが無料ですが、非会員の場合はロードサービスを利用するたびに料金がかかります。
ロードサービスを呼ぶ際は、連絡より先に安全を確保する必要があります。特に、高速道路上での待機は危険なので、安全な場所に避難してから連絡することを覚えておきましょう。
ロードサービスを利用する方法は、加入しているロードサービスやロードサービス付帯の自動車保険により問合わせ先が異なります。
JAF会員やロードサービスに加入している場合は、専用の問合わせ窓口に電話します。トラブルの際にすぐに問合わせできるように、スマートフォンに電話番号を登録しておくとよいでしょう。
チューリッヒの場合は、電話だけでなく、LINEで事故担当者と連絡を取ることも可能です。
ロードサービス付帯の自動車保険に加入している場合は、加入している保険会社の窓口に相談します。
チューリッヒの場合、窓口に問合わせ後にロードサービスの手配を行い、全国のサービス拠点から修理スタッフやレッカーサービスが現場へ急行します。バッテリー上がりやパンクなど、その場で車を修復できる場合は現場で対応し、走行困難な場合はレッカーサービスを利用する流れです。
万が一のときにスムーズに連絡できるように、スマートフォンに連絡先を入れておくか、保険会社の問合わせページをブックマークしておくことがおすすめです。
チューリッヒでは、専用窓口やインターネット上の受付の他にも、LINEで事故・故障受付をしたり、事故担当者と通話したりすることが可能です。専用窓口やLINEは、24時間365日対応しています。
ロードサービスに加入していない場合でも、ロードサービスを利用することは可能であり、多くのロードサービスでは会員以外の救援にも対応しています。ロードサービスのウェブサイトを検索して、問合わせ先を探しましょう。
ロードサービスを利用する前に知っておきたいポイントとして、以下の2つがあります。
自宅で発生した故障やトラブルの場合でも、ロードサービスに救援依頼することは可能です。ただし、その場で修理ができないトラブルの場合、レッカー車で修理工場などへ移動されることになります。
なお、保険会社やロードサービスの内容によっては、自宅で発生したトラブルに対応していないことがあります。万が一の際にあわてることのないよう、ロードサービスの補償範囲は事前に確認しておきましょう。
自動車保険に付帯するロードサービスの場合、「1回まで無料」のように無料で利用できる回数が制限されているケースがあります。
他にも、「部品の交換費用は無料・部品代は被保険者が負担する」など、すべてが無料ではないこともあるので認識しておきましょう。
チューリッヒの「スーパー自動車保険」でも、利用回数に制限のあるサービスと、制限のないサービスがあります。
バッテリー上がり・ガス欠・インロック・キー作成は年1回までのご利用、その他のサービスに関しては、ご契約期間中であれば何度でもご利用いただけます。
自動車保険に付帯しているロードサービスとJAFでは、以下のように補償の対象やロードサービスの内容・範囲、入会金・年会費の有無が異なります。
自動車保険付帯のロードサービス | JAF | |
---|---|---|
補償の対象 | 契約車両 | 会員 |
内容・範囲 | 無料で利用できる内容などに制限がある | 利用回数の制限なし |
入会金・年会費 | 無料 | 有料 |
それぞれの違いを見ていきましょう。
自動車保険に付帯されるロードサービスは、契約する「被保険自動車」を補償対象とします。そのため、自分の車のトラブルではロードサービスを利用できますが、知人の車やレンタカーにおけるトラブルは対象となりません。
一方で、JAFのサービスは、契約する「人」を補償対象とします。自分の車だけでなく、知人の車やレンタカー、バイクなどのトラブルでもロードサービスが利用できます。
ロードサービスの内容は、自動車保険のロードサービスとJAFで大きな違いはありませんが、無料で使える回数や範囲が異なります。
自動車保険の場合、無料で使える回数や、無料で依頼できる距離に制限が設けられていることがあります。
保険会社によっては、レッカーされた際に目的地に移動するまでの交通費や、帰宅が難しくなったときの宿泊費をサポートしてもらえることもある点では補償内容が充実しています。
それぞれのメリットがあるので、予算や事故のリスクを踏まえたうえで、自分に合うほうを選びましょう。
自動車保険のロードサービスでは、入会金や年会費はかかりません。ただし、一部のサービスや、無料の補償範囲を超えた救援は有料になります。
JAFの場合、入会金2,000円と年会費4,000円が必要です。
※参考:JAF 入会メリット・費用について
※2024年9月執筆時点
加入している自動車保険がロードサービスに対応している場合、JAFに加入する必要は少ないかもしれません。
まずは、加入している自動車保険にロードサービスがあるかチェックして、サービス内容や無料の範囲などを確認してみましょう。
ここでは、自動車保険のロードサービスとJAFそれぞれのメリットをご説明します。
自動車保険のロードサービスは、入会費・年会費をかけずに、JAFと同等のサービスを受けられることがメリットです。
保険会社によっては、レッカーにより移動困難になった場合の宿泊費や、自宅や目的地までの帰宅費用を搭乗者全員分補償されるなど、手厚い補償を受けられることも魅力です。
自動車保険に付帯されるロードサービスは、契約する「被保険自動車」を補償対象としますが、JAFのサービスは、契約する「人」を補償対象とする点が異なります。ロードサービスが付帯されている被保険自動車以外でトラブルがあっても、救援依頼ができることはメリットといえるでしょう。
知人の車を運転することや、原付や自動二輪に乗る機会がある方にとっては、万が一のときに強い味方になります。
JAFなどのロードサービス、自動車保険のロードサービスどちらの場合も、ロードサービスを利用したことによる等級への影響はありません。
等級が影響するのは、保険金が支払われる自動車事故を起こしたときです。この場合、ロードサービスの利用自体は関係なく、事故により自動車保険を利用したことが影響しています。
自動車保険のロードサービスは、入会金や年会費をかけずに利用できるうえ、等級への影響がないので万が一のトラブルの際に心強い存在 になります。ロードサービスが充実した自動車保険をお考えの方は、チューリッヒをご検討ください。
※ロードサービスが無料で付帯されるのは、スーパー自動車保険をご契約のお客さまに限ります。
事故や故障を除いて、砂浜や雪道、ぬかるみで動けなくなっている状態(スタックといいます)のレッカーは、多くの場合、有料対応です。特に雪が多い地域にお住まいの方は、スタック時の対応を事前に確認しておきましょう。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
ロードサービスを提供している自動車保険であれば、ロードサービスを利用することは可能です。基本的なサービスは無料であることが多いですが、作業内容によっては有料になることがあります。
保険会社によっても異なるので、加入している保険会社のウェブサイトなどを確認し、無料の補償範囲を事前にチェックしておきましょう。
なお、チューリッヒのロードサービスは、24時間365日利用できます。
自動車保険のロードサービスでは、スペアタイヤへの交換、または補修キットでの修理を無料で行えるケースがあります。
チューリッヒの「スーパー自動車保険」のロードサービスでは、スペアタイヤへの交換作業を無料で行います。ただし、契約車両にスペアタイヤとして標準装備されている場合に限ります。
自動車保険のロードサービスを利用したい場合は、加入している保険会社の相談窓口へ連絡します。万が一のときにスムーズに対応できるように、スマートフォンに電話番号を登録しておくことがおすすめです。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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