更新日:2024年2月14日
公開日:2020年10月18日
自動車保険を契約する際に申告する「使用目的」は適正な保険料を算出するための大事な要素です。
それは自動車の使用実態により、走行距離が変わり、それに伴って事故にあうリスクが違ってくるからです。
そこで自動車保険の3つの使用目的についてご説明します。使用目的について虚偽の申告をしたらどうなるのか、日常レジャー使用、通勤・通学使用、業務使用で、使用実態が変わって使用目的を変更したら、保険料の差額は発生するのかなどについてご説明します。
自動車保険の使用目的は「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」「業務使用」の3つです。
契約者が自動車をどのような目的で使用するかによって保険料が変わるため、使用目的は自動車保険契約時の「告知事項」となっています。
使用目的の目安
使用目的の補償範囲
使用目的は、日常・レジャー使用< 通勤・通学使用 <業務使用の順にリスクが高くなる傾向にあります。
上記のように自動車保険の使用目的は3つに分かれ、使用頻度の低い「日常・レジャー使用」の保険料が一番安く、使用頻度の高い「業務使用」は、事故リスクが高いと判断され、保険料が一番高くなります。また契約の際に「年間走行距離」の申告が必要となる場合、車の使用目的に応じて、走行距離の目安を計算するとよいでしょう。
少しでも保険料を安くしようと、実際の使用目的は「通勤」であるにもかかわらず「日常・レジャー使用」と申告してもばれないのでは?と思うかもしれません。
しかし、「日常・レジャー使用」と虚偽の使用目的を申告して、万が一通勤途中に事故を起こした場合、「告知義務違反」として、保険金が支払われない可能性があります。
自動車保険は万が一の事故に伴うさまざまなリスクに備えるためのものです。自分の使用実態に合った車の使用目的を正しく申告するようにしましょう。
ライフスタイルの変化によって使用目的が変わるということもあるでしょう。
車の使用目的は、「告知事項」であるとご説明しましたが、この告知事項に変更があった場合は、契約者は保険会社に通知する必要があります(通知義務)。
もし、使用目的が保険契約期間の途中で変わった場合は、速やかに保険会社に連絡して、変更手続きを行いましょう。
たとえば、マイカー通勤をしていたので使用目的を「通勤・通学使用」としていたが、転職して車を通勤で使用しなくなり、通勤での使用が月15日未満になったら使用目的を「日常・レジャー使用」に変更することができます。
車の使用頻度と事故リスクは相関関係にありますから、「通勤・通学使用」から「日常・レジャー」へと使用目的を変更したことによって、保険料が変わり差額が発生することがあります。
「通勤・通学使用」から「日常・レジャー使用」に変更することで、保険料は安くなりますが、具体的な金額はご自身が契約している保険会社の補償内容によって異なります。詳しくは契約している保険会社にお問合わせください。
逆に転職してマイカー通勤となり使用目的を「日常・レジャー」から「通勤・通学使用」に変更すべきところ、変更の通知を怠ると、保険契約が解除となったり、いざというときに保険金が支払われなかったりする場合があります。
チューリッヒでは、使用目的の変更に関しては、インターネットとお電話でのお手続きを受け付けています。
インターネットでは、24時間いつでも変更ができますので、お手元に以下をご用意のうえお手続きください。
クレジットカード
※追加保険料が発生する場合
銀行口座情報
※返還保険料が発生する場合
ライフスタイルが変化すると契約時の使用目的が変わることがあります。それに伴って、走行距離が増えたり、逆に少なくなったりすることもあるかもしれません。使用目的が契約途中で変更になった場合は、更新時でなくても保険会社に速やかに連絡しましょう。
チューリッヒの自動車保険の場合、使用目的は「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」「業務使用」の3つから選択して申告することになります。
特に「日常・レジャー使用」と「通勤・通学使用」のどちらを選択すればよいか迷ってしまうこともあるでしょう。自分がどちらの使用目的に該当するのか判断がつかない、といった場合は、以下のチャートを参考にしましょう。
年間を平均して月に15日以上仕事で車を使用する場合「業務使用」に該当します。
業務使用に該当せず、年間を平均して月15日以上通勤・通学に使用する場合です。週5〜6日、車で通勤しているという場合は、「通勤・通学使用」に該当します。
パートやアルバイトに行くために車を使用する場合も「通勤・通学使用」に該当しますが、月平均15日未満であれば、「日常・レジャー使用」を選ぶことになります。
通学している子どものための学校※への送迎についても、年間を平均して月に15日以上の使用であれば、使用目的は「通勤・通学使用」に該当します。この学校への送迎に関連して、チューリッヒでは幼稚園、保育園の送迎を以下のように扱っています。
学校教育法に定められた学校である幼稚園は「通勤・通学使用」、学校教育法に定められた学校にはあたらない保育園は「日常・レジャー使用」となります。
また自宅から最寄り駅までなどの送迎に関しては、チューリッヒの場合「通勤・通学使用」にはなりません。
※学校教育法で定められた学校は幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学および高等専門学校など
通学先や通勤先への送迎については保険会社によって判断が異なるため、契約する際、各保険会社に確認するようにしてください。
上記2つ「業務使用」「通勤・通学使用」のどちらにも該当しない場合、「日常・レジャー使用」を選択します。たとえば、日常の買い物や、旅行などのレジャー目的などにしか車を使用しない場合が該当します。
「業務使用」や「通勤・通学使用」に比べて、運転時間や走行距離が少なくなるため、「日常・レジャー使用」の保険料は最も安くなります。
たとえば、ふだん業務や通勤などで車を使うことがなく、「日常・レジャー使用」を使用目的として車に乗っていた方が、たまたま「通勤」のために車を使用したときに事故にあってしまうこともありえます。
この場合には、使用目的の目安となる「年間を平均して月15日以上通勤・通学に使用していたかどうか」が、補償を受けられるかどうかの判断基準となります。
ご契約の車を、業務や通勤・通学に年間を平均して月15日以上使用していなければ、たとえ契約内容が「日常・レジャー使用」であったとしても補償されます。
申告した使用目的である「日常・レジャー使用」でしか補償されないというわけではなく、他の目的で車を使用する場合でも「判断基準となる月に15日未満」という条件を満たしていれば、補償の対象になるため、自分が車をどのように使うのかをよく考えたうえで「使用目的」を選ぶようにしましょう。
自動車保険の補償や保険料に影響する使用目的「日常・レジャー」「通勤・通学」「業務」についてご説明しました。
自動車保険の使用目的は、日常・レジャー使用< 通勤・通学使用 <業務使用の順で補償範囲が広くなっています。保険料は「業務使用」が一番高く、「日常・レジャー使用」が一番安くなります。
また「使用目的」はライフスタイルの変化などによって契約途中でも、変わることがあります。契約時はもちろん、自動車保険の使用目的は常に実態に合った契約状態にしておくことが、万が一の事故の際に重要になります。
3つの自動車保険の使用目的のうち、どれに該当するのか判断がつかないなど、気になることがあったら保険会社に問合わせてみましょう。
※記載の情報は、2023年10月27日時点の内容です。
ファイナンシャル・プランナーで一児の母。大手損害保険会社を経て2010年に独立開業。
個別相談や執筆、セミナー講師として活躍中。企業研修や女性向けに賢いお金との付き合い方を伝えている。
K'sプランニング代表/一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
CFP®、一級ファイナンシャル・プランナー技能士
自動車保険の契約時に申告するものです。車の使用実態に合わせて「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」「業務使用」の3つがあります。
使用目的は保険契約において、補償や保険料にかかわる重要な告知事項であり、変更が生じた場合は、遅滞なく連絡しなければならない通知義務となっています。違反すると事故の際に保険金が支払われないこともあります。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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